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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2012年7月25日 (水)

どこで区切るの?
カールスルーエ
カールスルーエといえば、ドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州の都市です。ドイツ連邦裁判所の所在地として有名ですね。
この街の名前、ドイツ語で書くと「Karlsruhe」となります。

私がこの都市名を初めて見たのはたぶん中学のころだったと思います。正確には、都市名としてではなく第二次大戦期のドイツ海軍の巡洋艦の名前として(この名前を持つ艦艇は他にもあるようです)。
で、当時はドイツ語の綴りを見ることもなかったし、また見たとしてもどこで切れるのかなどわかりませんでしたから、この名前を「カール・スルーエ」だと思い込んでいました。

カールというのがドイツ人に多い名前だというのは知っていたので、「カールのスルーエ」なんだろうなと解釈していたのです。
で、その「スルーエ」ってなによ? という疑問を持ってきちんと調べる探求心があれば、もっともっと外国語も得意になっていたかもしれないのですけどね。そこまでで納得してしまっていました。

もちろん、これは「カールの(Karls)休息(Ruhe)」ですから、「カールス・ルーエ」と区切るのが正しい...というのは、いまだからわかりますけどね。

コスタリカとブルキナファソ
似たような勘違いを長年続けていたものに、国名の「コスタリカ」と「ブルキナファソ」があります。
前者は中米の、そして後者はアフリカ西部にある国ですが、とくに長い間勘違いしっぱなしだったのは前者のほう。

こちらは「Costa Rica」で、「豊かな(Rica)」「海岸(Costa)」なんだそうで、へー英語でいえば「Rich Coast」ってこと? などと、解説を聞けば納得できます。
けれど、なんとなく自己流で勝手に解釈してしまうと、それをわざわざただそうとしないのが私の悪いところで、これもずっと「コス・タリカ」だと思ってました。どういう理屈で納得したのかはもう憶えていないのですが、もしかしたら「ドス・カラス」あたりと同じようなモンだとでも、思っちゃったのかも。

ブルキナファソのほうは、私みたいに古めの人間にとっては「オートボルタ」として憶えた人が多いんじゃないでしょうか。
いまの国名になったのは1983年といいますから、もうすぐやっと30年になる名前です。
当時の地図帳にはもちろん東西のドイツがあり、南北のベトナムがあり、ソヴィエト連邦やユーゴスラヴィア連邦が載っていて、アフリカの国々もいまとは別の名前で知られていたものが多かったですね。

さて、この名前は「清廉潔白な人の国」という意味になるんだとか。綴りは「Burkina Faso」ですから、「ブルキナ・ファソ」と切れます。
で、私はつい2年くらい前まで「ブルキ・ナファソ」だと思い込んでいました。これはなんでしょうか、音が「3・3」で切れたほうが心地よかったのかなあ。私はこの国名がどの言葉なのかも知らないので、未だに口に出すときには「ブルキ・ナファソ」になりがちです。

コートジボワール
意味がわからないために「え、ここも名前かわったの?」と思ったのが、「コートジボワール」です。
この国は、私のころの地図帳には「象牙海岸」という名前で載っていました。
子供心に、「なんでアフリカの国なのに漢字の名前なんだろうか?」と不思議には思っていたのですが、まあきっと象牙の輸出でもしているんだろう、と納得してました。これはまあ、正しい解釈だったわけですが。
で、そのあとしばらくして「象牙海岸」ではなく英語の「アイヴォリー・コースト(Ivory Coast)」という表現が増えてきました。その頃には、「Coast」が「海岸」だというのはわかってましたから、「ああ、きっとIvoryってのは象牙のことなんだ」「じゃあ、Ivory Coastという名前を日本人が勝手に和訳して呼んでたんだな」と理解。

またしばらくすると、この国が「コートジボワール」と呼ばれていることに気がつきました。
え、この国って「アイヴォリー・コースト」だよね。名前変えちゃったんだ。さて、クーデターでもあったのかな、などと思っていたのです。

ところが、この「コートジボワール」は「Cote d'Ivoire」すなわちフランス語で「象牙海岸」なんですな。
いや、「d'Ivoire」で「ジボワール」ってのは反則でしょう。わかんないよ。とは思うのですが、まあしょうがありません。フランス語の知識が多少でもあれば、わりと簡単に意味がわかったはずなんですけどね。

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