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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年9月 1日 (火)

ザルツブルクのお土産といえば「Mozartkugeln」
たとえ忙しくても
経営コンサルタントをなさっている知人から、夏の旅行のお土産ということで「Mozartkugeln」をいただきました。
ザルツブルク土産といえばこれ、という感じでしょうかね。もちろん包み紙にもパッケージにも有名なモーツァルトの横顔がプリントされています。
このかた、もちろん仕事は多忙を極めるのですが、それでもときおりきちんと一週間とか10日間の休みを取って旅行を楽しんでいるとのこと。そういえば、以前にはイタリアのお土産をいただいたこともありました。

コンサルタントという仕事は派手なようでいて、実態としてはクライアントが「面倒でやりたくない」仕事を引き受けるという役どころでもあります。
なので、普段は休みも取りにくく仕事時間も不規則になりがち、さらには移動も多い(オフィスだけでなく、工場とか物流センターなんかが対象だと、電車による交通の便が悪い場所も少なくありません)、精神的にも肉体的にもしんどい仕事。それだけに、仕事がひと段落したときにはきちんとリフレッシュしておくことが大切なのでしょう。

モーツァルトのボール?
いただいたパッケージを見ると、肖像の周囲には「Mozart」と「Kugeln」の文字が。
相変わらず語彙力に乏しい私は「はて、『Kugeln』って聞いたことがあるぞ、なんだっけ?」としばらく考え込んじゃいました。

商品名のノリとしては「モーツァルトチョコレート」「銘菓モーツァルト」てな感じでしょうから、「えと、お菓子だったっけ?」とも思ったのですが、菓子は「Kuchen」のはず。
たぶん一番有名なドイツ語の単語「Baumkuchen(バームクーヘン)」があるので、割と簡単に憶えられますね。
ちなみに私が得意とする、わが家の週末の定番朝食メニュー「パンケーキ」は、「Pfannkuchen」、「Pfanne」がフライパンで「Kuchen」が「ケーキ、焼き菓子」ですから、英語の「Pancakes」とまったく同じです。
さすがに「チョコレート」は「Schokolade」だというのは思い出せましたから、はて、「Kugeln」がわかりません。でも、絶対に聞いたことがあるはず。
 
いただいたチョコをカバンに入れたままご一緒にウナギを食べ、浅草の神谷バーへ。
で、デンキブランを2杯飲んでちょっと良い気分で帰りの電車の中で、ようやっと思い出しました。多少潤滑油が入ったほうが頭も回るようです。
「絶対聞いたことがある」単語、それは「Kugelschreiber」でした。会話などでは短くなって「Kuli」、ボールペンのことです。
「Kugel」は「球、玉、ボール」のことなのですな。その複数形が「Kugeln」というわけで、「Mozartkugeln」は「モーツァルトのボール」、たしかにまんまるです。
なにやら「Mozartballs」という映画もあるそうですが、どんな内容なのかはまったく知りません。このお菓子と関係あるのでしょうか。
 
これで憶えられた、かな
とりあえずすぐに辞書を引かずに、なんとか自力で(デンキブランの力?)で思い出せましたので、「Kugelschreiber」「Kugel」はちゃんと記憶に定着したことでしょう。
こうやって何らかの具体的なイメージとか記憶とつながっている単語であれば、丸暗記とは違ってそう簡単には忘れません。
 
大学の教養課程で使っていたドイツ語の副読本のひとつに、放浪する王子の冒険譚のようなのがあって、ほとんど内容は記憶にないのですが、主人公が何か困るたびに泣き始めたのが妙に印象に残っています。「こいつ泣いていないで、自分で何とかしろよ」と思っていると、誰かが助けに来てくれるというわけ。
その「泣き始めた」は「begann zu weinen」、文章のなかなので「beginnen」の過去形「begann」が使われています。しっかりと記憶できているのですが、残念なことに未だに使う機会に恵まれません。
 
日本語の言葉はほとんどが自分の体験や具体的な事物とセットで記憶しているわけで、しかも使う機会が多いので忘れずに定着します。
外国語もただ暗記して憶えるだけでなく、アウトプットの場を持つのが大切なのは、そうしないと丸暗記しただけの知識は使えるものになりにくいからなのでしょう。
仕事中もなにかにするたびに、「Rechenmaschine(計算機)!」「Notizblock(メモパッド)!」「Sitzung(会議)!」などと叫んでからやれば、憶えも早いかもしれません。確実に変人扱い、されそうですが。
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シュタイントギル:

 Mozartkugeln 連想で理解できる単語として、私も気がついた覚えがあります。体験で覚えることは重要ですね。
 ちなみに、英語以外の言語を勉強するようになってから単語帳を作成するのは一切やめました。膨大な単語をこなしていくためには、文章の中で体験的に覚えるしかないと思いました。その点、社会人になってからドイツ語を勉強した際に使った教科書のThemen(テーメン)は良くできていました。場面のスキットが豊富に盛り込んであります。そのテキストの中に訳語を書き込みました。
 今でも覚えている単語がDonnerwetter(たまげた)です。もともとは雷雨という意味ですが、テキストの初歩の初歩のところで、女の子たちが使っていた言葉です。

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英語もドイツ語も、使える語彙と熟語をどうやって増やしていくかがいまの最大の課題なのですが、若い頃と違って丸暗記というのはほとんどできなくなりました。
何度か使ってみて、あるいはよほど印象に残ることがあって、ようやく記憶に定着する感じです。ひとまず今回「Kugel」は確実に覚えましたが、この方法だと時間がかかるのが問題です。
「Donnerwetter」、辞書を引いてみると、たしかに「ああ驚いた!」とあります。「Donner」といえばすぐ思い出すのはヴァーグナーの「指環」にも出てくる雷神ドンナーです。木曜日が「Donnerstag」でしたね。ドンナーは北欧ではトール「Thor」なので「Thursday」、学校でもこうやって教えてくれれば、覚えやすいのですが。