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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年3月10日 (火)

筆記体、好きなんだけどなあ...
学校で筆記体を教えてない?
つい最近になって知りました。アルファベットの筆記体って、いまではもう、学校では教えてないんですね。

 教科書から消えつつある「筆記体」のナゾに迫る!(R25)
 中学校の英語 筆記体は日本独自のもの?(Asahi.com 教科SHOW)

後半の朝日新聞の記事にある大学教授のコメントには「ホントかよ」とも思うのですが、少なくとも教科書から消えているのは確かなんですね。
最近では、ニュースウィーク(日本版)の2009年3月4日号にも、「筆記体よ、安らかに眠れ」という記事が掲載されました。手書きが廃れたいまとなっては消え去る運命ながら、以下で取り上げるアメリカの独立宣言など、歴史的な文書が読めなくなる文化断絶が怒る可能性も、あるとのこと。

筆記体好きなんだけど
残念だなあ、私は筆記体がけっこう好きなんですよね。
物理的に早く書けるという意外に、きちっと気を遣いながら書けばとてもきれいに見えます。ブロック体はどうがんばっても活字以上に読みやすくは書けないけれど、読みやすく、かつ美しく見える筆記体を書くのは、私のように字が汚い者にも十分可能です。

Wikipediaの「Cursive」の項にある、アメリカ独立宣言の文書なんて、見ていてほれぼれとしちゃいますね。
The presentation copy of the Declaration, written professionally a few days later, was written in a fully cursive hand.
(Wikipedia)

とあるので、この画像にあるのが職人によって清書されたものなのでしょう。カリグラフィとは違うけれど、読みやすく、全体の傾きがそろっていて、下手な活字の印刷物よりもずっと美しいと思いませんか?
日本語でも字のきれいなのはうらやましいですが、どうせ書くならこういうふうに書けると良いなあ、と思います。
私なんかは、見て「きれいな字だなあ」ですんじゃいますが、アメリカ人がこの文書を読めなくなるというのは大丈夫なんでしょうか。もっとも、200年300年以前の手書きの日本語を、苦もなく読める日本人も少ないか。

たしかに、中学校のときに級友の多くが最初につまずいていたのが「筆記体がちゃんと書けない」ことだったので、教科書から外す項目を考えるときに候補に挙がるのは、理解できます。
また、テストの際には「指定がない限り、回答はブロック体で書くこと」というルールだったような記憶もあります。下手な筆記体ってまるで読めないものになりますからね。使わないものを教えるのも、覚えるのも、効率的とはいえません。

筆記体がなくなるのは仕方ないけれど
すでにずっと以前から手紙や文書を作成するにはタイプライターがありましたから、筆記体なんていうものが廃れるのは仕方のないところですね。ましてや、手書きというのは文字を「書く」主要な手段ではなくなっています。
いまや手紙のほとんどはE-mailで代替されていますから、手書きの書名を加えることも減ってしまいました。PCとネットワークの普及は、「手書き文字」の終焉を招いたのかもしれません。

私自身についていえば、筆記体を使うのは英語やドイツ語のレッスン時にメモをとったり、予習の際にディスカッション用のメモを書いておくときくらいです。急いで英文を書かなければならないとき、やはり筆記体は便利なものですが、その必要性はどんどん減っています。
しかも、そこで書いているのは習った筆記体ではなく、ブロック体と筆記体が入り交じったハイブリッド筆記体になっちゃってます。大文字の「D」「G」とか小文字の「z」なんかはなかなかきれいに書けないので、ブロック体を使っちゃいます。

美しく読みやすい筆記体が書ければ、ちょっとしたメモを書く際にもカッコイイよなあ、とは思うのですが、使われるケース自体が減っていくと「書いても読んでもらえない」という時代が来ちゃうのかもしれません。

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まんるい打:

初めまして。
今中学一年生の息子がおります。
いつ筆記体やるのかな~と思っていましたが
そういうことなんですか。
へえ。


でも、息子の学校ではリンクの「R25」にある
(>1970年前後までは副教材として
 『ペンマンシップ』という英習字教本もありました。)
  ↑↑↑『ペンマンシップ』という名の副教材を
購入しますよ。


ロシア語だと、活字体の立体、斜体、筆記体で
違う形になってしまうものがあり、しかも
「ロシア人は手書きの時に普通筆記体」なので
「きれいに書けるように練習しましょう」と
テレビテキストに書いてあったりします。
いいなあ~英語~。

d-mate Author Profile Page:

まんるい打さん

あー、「ペンマンシップ」のような練習教材は、私も使ったようなうっすらとした記憶があります。
今でこそこんな風に書いていますけど、当時は「なんで外国語の字を2種類も」なんて思っていたかも。

授業時間がなかなか増やせない中で、会話に力を入れようとすると、何かを削らなければならないのでしょうね。

しゆう:

はじめまして。
中学校で英語を少し教えています。
確かに今は筆記体を教えません。
授業時数が減ったこともありますし、
やはり初めて英語を習う子供には負担かも・・。

でも、生徒たちは筆記体に興味津々です。
教師が名前とかをスラスラと筆記体で書いてみせると
「カッコイイ~」と声があがります。
私は年度末、時間に余裕があればそれぞれの名前を
筆記体で書けるように、指導しています。
難しいといいながらも、真剣に練習していますよ。

d-mate Author Profile Page:

しゆうさん、はじめまして

そうですか、やはりいまは教えていないんですね。
確かに授業時間も減っているし、会話により多くの時間を割くのでしょうから、英語圏でさえ使われなくなってきているという筆記体を教えるのは、たしかに現実的ではないのでしょう。

名前を筆記体で、というのは良いですね。
いまの中学生から見ても、やっぱり上手な筆記体はかっこいいものなんだというのを聞いて、ちょっとうれしかったです。