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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2012年12月17日 (月)

デジタルで雑誌を読んでみる
ご無沙汰しました
またしても間があいてしまいました。
これは、ゴガクルのサイトメンテナンスのせい...ではもちろんなくて、9月からの3ヶ月近く、かつてないくらい集中して取り組まないとならない仕事があって、週に一度のドイツ語教室以外は全然ゴガクっていなかったのでした。
毎日夜中まで仕事をしていたわけではないのですが、帰宅後はぐったりとしてしまうことが多く、週末もあまりじっくりと机に向かうことはありませんでした。

11月の下旬にようやく一段落。
まだまだ気の抜けない日々は続くのですが、それでも先の目標が見えたことで気分にはだいぶ余裕ができてきました。
そんなわけで、ぼちぼち語学のほうも再開です。

せめて読もう
ラジオ講座は録音しているだけでたまりっぱなし。順番に聞こうとはするものの、上記のような状態で、ようやく11月に入ったくらいです。
なので、耳からの学習はかなり間があいてしまっています。
職場ではときおり英語が聞こえてくるのだけど、前後の文脈がわからない英語は聴き取れてもちゃんとは理解できません。本当に会話はセンテンス単位じゃ、ないのですよね。

なので、せめて読むほうは続けよう、ということで、ふたつだけは中断せずに続けています。
ひとつは、iPadやiPhone、Andoridなどで読めるパーソナルマガジンの「Zite」です。
これは、関心のある分野のニュースやブログ記事などを集めて雑誌風に表示してくれるもので、あらかじめ設定されているほか、好みのキーワードで記事を集めることができます。読んで気に入った記事(facebook同様に、読んだ記事に「いいね!」ができる)の情報を元に集めてくる記事をパーソナライズしてくれるので、あっという間にお気に入りの専用雑誌ができあがる、というわけです。
日本語に対応しているものでは、「Flipboard」が人気ですね。

私が気に入っているのは、「Photography」「Travel」「Brewing」などのカテゴリー。
以前も書きましたが、同じように外国語を読むにしても、関心のある内容であれば苦労には感じられません。あまり長い文章は出てこないので、電車で10分移動する時などでも気軽に読めるのが良いところです。

定期購読再開
もうひとつは、以前から定期購読していて、手続きを忘れていて1年近く間が開いてしまった、雑誌「Harvard Business Review」です。
定期購読を再開するにあたって、今回はiPadで読める「デジタルバージョン」とのセットを選びました。セットでも、紙の雑誌とそんなに値段は変わりません。定期購読の読者は、WEBサイトで過去の記事がほとんどすべて読めるようになっているのも、以前からのありがたいサービスです。

デジタルバージョンの良いところは、最新号が現地での発売と同時に読めること。
紙の場合、現地で発売されてから手元に届くまでに半月程度はかかっていました。その間、WEBサイトで読むことはできるものの、PCの画面で読むのは不便だし、PDFにして印刷して持ち歩くのも、きれいに令すとされた雑誌とはまったく感じが違います。
写真でおわかりのとおり、iPad版は雑誌レイアウトを活かしながらも読みやすく編集されていて、たんに文字情報を読むよりも「頑張ってる感」が少なくて済みます。

何より便利なのは、画面上で単語を選択すると、その画面まま辞書が引けること。
英文を読む時には、多少わからない単語があっても意味が通じるならそのまま進むことが多いのですが、ときおりどうしてもひっかかってしまう単語が出てきても、リズムを崩さないで済みます。これは電子書籍の圧倒的な利点です。

写真はiPad標準の「Newsstand」からの画面ですが、デジタル版にはもう一つあって、日本の雑誌もたくさん買える「Zinio」でも読むことができます(両方とも案内があったのでどんどん使ってますが、二重に課金されているわけでは、ないようです)。
こちらだと、雑誌レイアウトの画面と、同じ内容をテキストだけ抽出して文字サイズを変えて読める画面とが用意されていて、好きなほうを選べるのも便利ですね。

おかげでけっこう読み進んでから、先週ようやく紙の雑誌が届きました。
この感じだと、すぐに紙は不要になってしまうかもしれません。
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2012年12月22日 (土)

200周年!
Googleロゴ
検索サービスでおなじみのGoogleですが、さまざまな記念日にあわせてそのトップページのロゴマークデザインが変わるのは、みなさんご存知かと思います。最近では、ほぼ毎日なんらかの記念日になっているような...
先日の木曜日(12月20日)は、世界中で知られているあのお話がロゴデザインになって登場。もちろん、クリックすると物語がちゃんと進行しました。毎度手が込んでいます。

クリック、クリック、無事赤ずきんとおばあさんが救われ、オオカミはなぜか刑務所に。
グリム兄弟によるメルヒェン集の第1版が出版されたのが1812年の12月で、今年200周年を迎えたのだそうです。
グリム童話といえば、ほとんどのかたは子供のころから絵本や児童向け文学全集などでおなじみでしょうし、ディズニーのアニメーションからホラーまで、幅広い映画やドラマの原作にもなっています。おそらく、「グリム童話を一編も知らない」というひとは極めて少数なのではないかと。
「本当は怖い~」なんていう本がヒットしたのは、あれ何年前でしたっけ?

短いのが良い
グリム兄弟といえば、もっぱら童話集の作者(編者?)として知られていますが、言語学者としての業績が高く評価されています。
ドイツ語学習者の多くが発音に苦労する「Ä,Ö,Ü」の「ウムラウト」という呼称も、長兄ヤーコプの造語なのだとか。

200年前、19世紀のはじめといえば、ちょうどナポレオンがヨーロッパを席巻していた時期に当たります。
1806年には神聖ローマ帝国の「解散」が宣言され、ここから半世紀の後にプロイセンを中心としたドイツ帝国が成立するまで、ドイツはそれまでの実態通りの分裂状態となります。ライプツィヒの戦いでプロイセン、オーストリア、ロシアなどがナポレオンを破ったのが1813年10月のことですから、ドイツが「帝国」を失い、フランスの支配から逃れようともがいていた時期に、グリム童話集が世に送り出されたということになります。
時代背景を考えると、これは単に子供向けの本ではなく、ドイツ人、ドイツ文化にとっての記念碑的な存在であったことが想像できますね。

さて、ドイツ語の学習者にとっては、グリム童話は優れたリーディング教材でもあります。
なんといっても短いのが良い。長いと途中で疲れますし、連続して何時間も集中して外国語を読む時間を捻出するのは、だれにとっても簡単ではありません。
また、マイナーなものをあえて選ばなければ、話の筋はだいたいわかっているので理解しやすいところもありがたいところです。これが初めて読む小説だと、話に入り込む前に睡魔が襲ってきます。

しかも無料
もちろんドイツ語教材として本を買うこともできますが、グリム童話をただ読みたいだけならば、さまざまなサイトから無料で入手可能です。
最近ついに日本でもサービスを開始したAmazonのKindleストアでも、さまざまなバージョンのものがやすいものは100円から、1000円までの範囲で販売されていますので、あちこち探す手間を省きたければこれでも良いでしょう。(英語だと無料がたくさん並んでますね)

以前探してみたときには、この童話を読み上げた音声ファイルが無料で公開されているのも見かけました。たぶんまだあるでしょう。
オーディオブックよろしく、リスニング教材として使うこともできますね。インターネット以前には、こんなに簡単に教材がそろうなんて考えられませんでした。

そんなこんなで、200周年の記念に、年内にひとつくらい、グリム童話の懐かしいお話を外国語で読んでみてはいかがでしょうか。

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2012年12月25日 (火)

天使と悪魔
天使と悪魔
「あ、その映画観た観た!」といった声が聞こえてきそうですが、ダン・ブラウンによるベストセラー小説やその映画化作品の話では、ありません。
11月に、ちょうど毎年お祭り騒ぎとなる(さすがに食傷気味でもあります)ボージョレー・ヌーヴォーと同じ日に発売となった、ビールのお話です。
 
このビール、名前は「un angel」と「el diablo」。
まさに、「天使と悪魔」というわけです。カタカナで書くと、「ウン・アンヘル」と「エル・ディアブロ」となります。スペイン語、でしょうね。
神奈川県厚木市にある、サンクトガーレンというクラフトビールの生産者(「地ビール」というには、かなりメジャーな存在で、厚木の周辺でしか飲めないものではありませんから、きっとご存知の方も多いのではないでしょうか)による、とってもスペシャルなビールです。
 
麦のワイン
クラフトビールのファンならば、「バーレーワイン」という名前もおなじみでしょう。
直訳すれば大麦のワイン。ビールの原料である大麦麦芽を使って醸造した、ワインのように高アルコールの味わい深いお酒です。
通常のビールよりもはるかに多くの麦芽やホップを用いてつくられたバーレーワインは、甘みも苦みもずっと豊かで複雑。「とりあえず」などと乾杯のためだけに注文されるビールとは全くの別物。時間をかけてゆっくりと楽しむべきもの。
 
天使と悪魔のうち、バーレーワインにあたるのは悪魔のほう。
ビールと同じ原材料から生まれたお酒だというのに、アルコール度数は9.8%と、知らずにぐびぐびと飲んでしまうと大変危険です。まあ、味だって大量生産されるビールや発泡酒とは全く違いますから、一気飲みする人なんていないでしょうけど。
 
これに対して、天使はといえばバーレーではなくウィート、つまり小麦のワイン。大麦ではなく小麦の麦芽からつくられます。
最近は、ベルギーのヒューガルテンなど小麦を使ったビールがかなり広く飲まれるようになっていますから、何となく想像はつくかと思いますが、大麦のバーレーワインに比べると非常に優しい味に仕上がっています。爽やかな甘さも感じられて、これだと「美味しい」とばかりにグイッと飲んじゃう人もいるかも。
 
でもご用心。この天使のアルコール度数はなんと10%。悪魔よりもさらに高めなのです。
軽く爽やか(でも、同時に複雑さや深みもある)な飲み口に調子に乗ると、悪魔よりもずっと怖い結果になるかも。そりゃまあ、天使も悪魔も、元は同じですからね。
この二つの麦のワイン、よく足を運ぶお店で出ていたにもかかわらずなかなかタイミングに恵まれず、ようやく飲めたのはつい最近になってから。新たにオープンしたお店のラインナップに発見して、「天使と悪魔ください」と注文したらちゃんと並んで出てきました。
 
なぜスペイン語?
それにしても、なぜこの二つのビール、スペイン語の名前をつけて登場したのでしょうね。
ちなみに生産者の商品紹介ページをみると、バーレーワインは英国で、ウィートワインは米国で、それぞれ考案されたものなのだそうです。なので、どちらにせよスペイン語である必要は、ありません。
 
スペイン語の素人からみると、天使のほうが不定冠詞unを伴っているのに、悪魔のほうが定冠詞elと一緒なのも気になります。
だって、並んで売られている商品の片方が「an angel」で、もう片方が「the devil」だったら、あれ? と思いますよね。何か理由があるんでしょうか。サンクトガーレンさんに聞いてみればいいんでしょうけど。
 
先日、ドイツ語講座でおなじみの小塩先生の「ファウスト ~ ヨーロッパ的人間の原型」を読んでいたら、このdiabloにぶつかりました。
もとはギリシャ語の聖書で悪魔を「敵対者」とおう意味のギリシャ語diabolosで表記し、これが(たぶんラテン語経由で)ドイツ語では「Teufel」となり、英語の「devil」につながって行ったのだそう。こうやって言葉のつながりをなるほどなるほど、と納得しながら知っても、言葉の習得にはつながらないのですが、楽しめることは確かです。
 
ついでにいうと、冒頭で触れた小説の原題は「Angels & Demons」で、devilでは、ないのですな。日本だとデーモンといわれると、閣下、と続けたくなっちゃって、なんとも迫力がありません。
それじゃ、デビルなら雅美だ、なんていう人もいるでしょうが、それは人それぞれってことで...

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2012年12月31日 (月)

ストレスに負けない9つの習慣
HBR Blog Netwrok
HBRといえば、Harvard Business Review、世界中で読まれているビジネス誌の代表格です。もちろん、私も英語の勉強がてら読んでます。
なんと、英語版の定期購読の方が、日本語版をよりも安いんですよ。

このHarvard Business ReviewのWEBサイトでは、雑誌の記事紹介だけでなく、定期購読者以外もアクセス可能な多くのコンテンツが公開されています。
そのひとつ、「HBR Blog Network」は、実にさまざまなテーマに応じたブログ記事が毎日のように更新されていて、これを読むだけでもいまのビジネス界のトピックを追いかけるには十分。英語のレベルも本誌ほどには難しいものではありませんから、おそらくTOEICで700点台をめざすかたであれば読むのにそう大変じゃないと思います。

ストレスに負けない
12月13日にアップロードされた記事に、「Nine Ways Successful People Defeat Stress」というものがありました。
訳すまでもないでしょうけど、「ストレスに負けない、成功者の9つの方法」ってとこですね。記事のターゲット読者は日々ストレスと闘うビジネスパーソンなのでしょうが、これって外国語の勉強でも一緒ですよね。

というか、やれば終わる仕事よりも、やっても成果が見えにくい語学のほうが、ずっとストレスがたまりやすいかもしれません。
語学はリニアに上達するものじゃなく、必ずといって良いほど停滞する時期がやってきます。階段の踊り場といえば良いのか、あるいはジャンプのために一度かがむ瞬間というべきか。

でも、ストレスに負けて「やーめたっ」となってしまうと、次に再開するまでにはけっこうな時間がかかってしまいます。数ヶ月から、場合によっては半年とか1年。
若いころならばともかく、30代40代、あるいは50代になってからの数ヶ月は貴重です。なにせ、理解力や記憶力は日に日に衰えていくのですから。

9つの方法
さて、その9つの方法とは?
まあ、長い英文ではないので直接読んでいただくのがよいとは思いますが、要旨だけかいつまんで紹介します。

1. Have self-compassion.
自分に対して批判的であるのではなく、自分のやり遂げたことを認め賞賛するマインドを持つ

2. Remember the "Big Picture."
目の前の障害を越えることばかりを考えるのではなく、長期的な目標を思い描く

3. Rely on routines.
なにかを考え決断するストレスから自由であるために、重要でないことについてはルーチンで決めるようにする

4. Take five (or ten) minutes to do something you find interesting.
常に「興味あること、楽しめること」をする時間を確保する

5. Add where and when to your to-do list.
「(いつか)〜する」ではなく、「〜になったら、〜で、〜する」といったように、具体的にアクションを起こしやすいように、自分の行動を計画する

6. Use if-thens for positive self-talk.
ストレスをためがちなネガティブな表現ではなく、ポジティブな表現で自分をコントロールする

7. See your work in terms of progress, not perfection
完璧であろうとするより、物事が前に進んであることに意識集める

8. Think about the progress that you've already made.
自分自身が過去に比べて前進、進歩したことに思いを向ける

9. Know whether optimism or defensive pessimism works for you.
常に楽観的であるだけでなく、リスクを正しく認識して判断する悲観的なマインドを同時に使う

仕事だけでなく、いろんなことに応用が可能ですよね。
あと4時間ほどで今年も終わりです。今年1年の語学学習の成果に思いをはせつつ、満足した気分で新年を迎えましょう。足りなかったことを思い出すので、きっと年が明けてからで大丈夫。
では、途中途切れたりしましたが、今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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