2013年3月 7日 (木)
ウィーンからローマへ
REXお引っ越し ケーブルテレビなどによる多チャンネル放送のおかげで、海外のドラマなどが手軽に観られるようになりました。ドラマを楽しむだけでなく、外国語学習教材としても重宝ですよね。 海外ドラマといえば、そのほとんどはアメリカ産であり、言葉は英語がほとんどですが、他の言葉によるドラマにも、面白いものが少なくありません。 わが家ではだいぶ前から、「Kommissar REX(AXNミステリーでの放映開始時の邦題は、『REX~ウィーン警察シェパード犬刑事~』)」を全話録画して繰り返して観るほど楽しんでますが、これが舞台がウィーンだけあって、ドイツ語のドラマでした。 1994年から始まって現在も続くこの人気ドラマ、日本では今日現在(2013年3月)、2008年に開始の第11シーズンが放映中です(日本ではREX9)。しかし、この第11シーズン、従来とは大きな変化が。 冒頭で「ドイツ語のドラマでした」と過去形で書いたとおり、このシーズンからは作品の舞台がウィーンからローマに移り、登場人物は全員イタリア語を話すように。ドイツ語ではなくイタリア語のドラマに生まれ変わってしまいました。 なんと、ウィーンでのエピソードでさえ、ウィーン警察の刑事がイタリア語を話し、署内で飲むコーヒーはエスプレッソです。ちゃんと考証してよ(笑) もちろんタイトルも 各エピソードのタイトルは当然ドイツ語だったのですが、これもイタリア語に変わっています。 たとえば、直前の第10シーズンの第3エピソードは「Endlich ist die Bestie tot」とドイツ語でしたが、第11シーズンの第1エピソードは「L'incontro」。ほんとうにイタリアのドラマにまるっと変わってしまいました。 従来は、字幕を読まなくても多少意味は通じたのですが(少なくとも、多少学んだ言葉なら今どんな場面かは想像できますよね)、もちろんイタリア語になってしまってはちゃんと字幕を読んでいないと話がわかりません。わかるのは「grazie」「prego」「arrivederci」くらいのものです。 これでは、真剣に観るか、でなければ諦めて後日録画したのを見直すか、どちらかに決めねばなりません。休日に食事の準備をしながら流しておくのは、無理になりました。 他にもドイツ語のドラマはあったのですが、どうやら打ち切りになってしまったようで最近は放送がありません。REXが唯一ともいえるものだっただけに、残念至極。 逆に喜んでいるのは、イタリア語学習中の妻です。 録画したのを「10回は繰り返して観る!」とやけに力が入ってます。映画はともかく、イタリア語によるテレビドラマなんて少なく、「もともと好きなドラマが、イタリア語で観られる」なんていう機会はそうそうありませんからね。 どうやら、今後REXはローマに活動の場を移してしまい、もうウィーンには戻ってこないようです。それはそれで仕方ないから、なにかドイツ語の面白いドラマを、放映してくれないもんでしょうか。 それはそうと、ウィーン生まれウィーン育ちのシェパードであるREXくんは、いきなり新シーズンの第1話からイタリア語で指示をされても余裕で対応できています。一体いつ勉強したんでしょうかね(笑) |