2010年7月10日 (土)
FIFAワールドカップ チャンピオン言語は?
ベスト16ではスペイン語の圧勝 FIFAワールドカップも、残すところ3位決定戦と決勝のみとなりました。 この1ヶ月ほどのあいだは寝不足に悩まされましたが、4年に一度のお祭りですからしかたありません。 日本代表が見事ベスト16に残ったこともあって、2006年のドイツ大会よりもたくさんの試合をリアルタイムで観たのですが、やはり印象に残るのはスペインやオランダ、あるいはチリやメキシコなどの攻撃が美しいチームです。 いつかは日本代表も、この舞台で華麗なパスワークで相手の守備を崩す芸術的な攻撃を見せてくれるでしょうか。 さて、そんなわけで寝不足が続き、しかも油断して風邪までひいてしまったためにまたしてもネタ切れに困ってしまい、考えついたのが「ベスト16にはどんな言葉が残ったのか」です。 南米/中米の活躍が目立った今大会ですので、当然のごとくベスト16の中でも目立つのはスペイン語です。16カ国のうち、スペイン語を公用語とする国が「ウルグアイ」「チリ」「アルゼンチン」「メキシコ」「パラグアイ」「スペイン」と6つあり、実にシェア3分の1です。 これに続くのが英語で、「アメリカ合衆国」「イングランド」そしてアフリカ唯一のベスト16となった「ガーナ」も公用語は英語とのことです。 「ブラジル」と「ポルトガル」で使われているポルトガル語はこのふたつだけ。意外だったのは、ブラジルのすぐ南にあるウルグアイでもスペイン語が公用語となっていたことでした。 ブラジルだけがポルトガル語を公用語とするようになったのは15世紀末の「トルデシリャス条約」によるところが大きいのでしょうが、なるほどこのときの分割線はいまでいうブラジルの東側3分の1程度のところで切られています。 では1国ずつの言語は それぞれ一カ国しかベスト16入りしなかった言語は全部で5つでした。韓国、オランダ、スロヴァキア、ドイツそして日本です。 これらのうち、複数の国で公用語とされているのが韓国/朝鮮語、オランダ語、そしてドイツ語です。日本語とスロヴァキア語は、それぞれの国で公用語とされているのみ。 この記事を書くために調べていて始めて知ったのですが、南米大陸のスリナム共和国がオランダの植民地であったためにオランダ語を公用語としています。もっともサッカーは弱いようですが。 それに、今大会の舞台である南アフリカや隣のナミビアで話されているアフリカーンス語はオランダ語からの派生語です。南アフリカの活躍次第では2カ国をベスト16に送り出せたところだったのですが。 ドイツ語圏にはドイツの他にスイスとオーストリアがあり、ルクセンブルクやリヒテンシュタインも加えて良いかもしれません。 この中でスイスは今大会にで出場しており、決勝まで残ったスペインに唯一土をつけたチームでもあります。ホンジュラスに勝っていれば得失点差によってはベスト16入りも可能でした。残念。 さて、優勝の行方は 日本が惜しくもPK戦で敗れて以降は、ドイツを応援していたのですが、そのドイツも準決勝でスペインに負けてしまいました。 なんだけ、2試合強豪国を相手に圧勝してしまったものだから、受けて立ってしまった感じの負けでしたね。「何事にも手を抜かない」ドイツらしくない結末でした。 決勝を戦うのはオランダとスペイン。 どちらが勝っても初優勝ですが、ここは南アフリカが「準ホーム」ということでオランダを応援してみようかと思います。 試合はまたしても月曜の早朝ということで、早めに寝てもその後の一日がつらいところなのですが、せっかくここまで何試合も観てきたのだから、決勝戦もリアルタイムで応援しようと思ってます。どちらが勝つにしても、緊迫感のある、おもしろい試合になりますよう。 |