
2010年8月 7日 (土)
「ビールをください」
Google翻訳って便利 椎名誠氏のエッセイを好んで読んでいた時期があって、その中で印象に残っているエピソードのひとつに、氏が旅先で「まずその土地の言葉でビールを頼めるようにする」といった話がありました。 そのときはスペイン語圏だったらしく(たしかメキシコじゃなかったかな)「ドス・セルベッサ!」でいいのだ、とあったと記憶しています。なぜ「ウノ(ひとつ)」じゃなく「ドス(ふたつ)」なのかといえば、たしか「一杯ではすぐに飲んじゃうから、一度に二杯ずつ頼む」のだったかと。 この本を読んだのはたぶん20年くらい前だったと思うのですが、その当時、「○○語でビールを頼むにはどうしたらいいのか?」というのはそう簡単に調べがつくものではありませんでした。 書店で該当する言葉のフレーズ集を探す、誰か知っていそうな人に教えてもらう、くらいでしょうか。図書館などで調べる手もあったでしょうが、とにかく一手間かかりました。なので、ちょっと疑問に思ってもそのまま放置して疑問自体を忘れてしまうことがほとんど。 ところがいまはどうでしょう。パソコンでも携帯電話でも、ちょっと検索すればだいたいの情報は探せてしまいます。またGoogle翻訳を使えば、50以上の言語への翻訳が可能です(もちろん、実用的とは言い難い訳文が出てくることも少なくありませんが)。 インターネットが家庭に普及し始めてほんの15年ほどでこのような環境が整ってしまうと、SF映画に出てくる翻訳機の登場も、意外に近いのかもしれないとさえ思えます(ま、私が生きているうちには難しいでしょうけど)。 ちなみに日本語の「ビールを2つください」をスペイン語にすると、「Dos cervezas por favor.」と出てきます。 8月4日はビヤホールの日! すでに数日が経過してしまいましたが、8月4日はビヤホールの日、だったそうです。1899年に現在のサッポロビールが恵比寿ビヤホールをオープンした日とのことで、同社が経営するビヤホールではなんとビールが半額でした。 当然のごとく、どの店の前にも入店待ちの長い列ができていました。みんなちゃんとビールにありつけたのかなあ。 ビール好きが大きな要因となってドイツ語学習中の私ですが、普段外出時に飲むビールはアイルランドの「キルケニー」や「ギネス」がけっこう多いです。普段使う駅の近くに、禁煙席のあるアイリッシュパブがあるからというのが一番の理由ですが、キルケニーはとても気に入っています。 確実に禁煙席のある店って、意外に少ないんですよ。仮に禁煙席があっても全然分離されていなくて煙が流れてくるんじゃ、意味がありません。ドイツビールが飲めても、いつ隣に喫煙者が来るかと気にしていたんでは、おいしさも半減します。ヨーロッパではパブなどの禁煙化も進んでいるようで、喫煙者には腹立たしいかもしれませんが、私は大喜びです。 ビールをください さて、外国語でビールを注文する方法ですが、ヨーロッパの各言語ならば基本的には「ビール」にあたる言葉に「お願いします」をくっつければ、なんとかなるんじゃないかという気がします。 まさに日本語では「ビールお願いします」だし、英語なら「Beer please」になりますね。ビールを他のものに替えれば、ひとまず注文系(?)はいけます。もっとも現地語で何か確認をされてしまうと、途端に窮地に追い込まれますけど。 では、Google先生に各国語での「ビールをください」を教えてもらおうと思います。 英語「Beer please.」 ドイツ語「Bier bitte.」 フランス語「La bière s'il vous plaît.」(字面をみるとぎょっとしますけど、「しるぶぷれ~」ですね) イタリア語「Birra per favore.」(ちなみに巻き舌不得意の私と妻は、イタリアではビール頼めないかも...「びっるらっ、びっるらっ」と日々練習中) スペイン語「Cerveza, por favor.」(後半はイタリア語そっくり) アイルランド語「Beoir le do thoil.」(一気に難易度アップ! でも英語で大丈夫なんではないかと) オランダ語「Biertje, alstublieft.」(よ、読めない。意外にドイツ語とは距離感が) フィンランド語「Olut, kiitos.」(kiitos=ありがとう、がわかっていると、比較的単純?) ちなみに、ロシア語やギリシャ語など普段なじみのあるアルファベットを使っていない言葉は、わたくし全然読めません。ヨーロッパ以外のアラビア語や韓国語なんかも、文字が読めないとどうにもなりませんね。 さあ、これでビールを注文する準備は整いました(ほんとか?)。後は行って試すだけです。 そもそもビールが飲めるところにどうやってたどり着くのか、とか、勘定の時はどうするのか、とか、もちろんこれだけで乗り切れるわけじゃありません。それでも、まずはビールを一杯、注文できれば、あとはなんとかなりそうな気が、しませんか? |