2010年9月11日 (土)
トイレはどこですか?
トイレはどこですか? 「〜はどこですか?」と尋ねるのは、様々な旅行会話向けフレーズの中でも使用頻度が高いものです。尋ねるのは出入口だったりコインロッカーの場所だったりといろいろですが、トイレの場所を聞くことも多いはずです。 聞き方は丁寧さの度合いによっても違いますが、英語だと「Could you tell me where a restroom is?」とか「Where is a restroom?」とか。後者だと切羽詰っている感じが伝わるかも!? んなことないか。 少し前のテレビドイツ語講座で紹介されていたのは「Wo ist denn Toilette?」でした。あれ、定冠詞はつけたのだっけ? 記憶を頼りに辞書なしで書いているので、多少いい加減です、お許しを。 目には目を、フィンランド語には... 「トイレはどこですか?」は、フィンランド語では「Missa vessä on?」となります。これまでに習ったり読んだりした範囲では、あまり丁寧表現に気をつける必要はなさそう。なんといっても、依頼する時も命令表現でよいらしいので... どの言葉でも、問題なのはこうした基本フレーズを覚えて口に出せるかどうかよりも、帰ってきた答えが理解できるかどうかです。 よく電子辞書などの宣伝でフレーズの読み上げ機能が紹介されていますが、あれってこちらから話しかける分にはよいとしても、相手のいっていることをどうやって理解するのでしょう。まさか、電子辞書をわたして入力させる訳ではないでしょうに。 旅行出発前に、複数の人から「フィンランド語ではなしかけると、フィンランド語で返されて何も理解できない」と聞かされていましたので、実験してみました。 場所はヘルシンキ駅前のレストラン。観光客も多いところで、従業員が英語を話せるのは確認済みです。ここで「Missä vessa on?」と尋ねてみました。 結果は案の定、ものすごいスピードのフィンランド語でトイレの場所を教えてくました。 いっていることは何一つわからなかったのですが、視線の方向から判断して歩いて行くと、無事にトイレにたどり着けました。きっと彼女はフィンランド語の説明が理解されたのだと思ったことでしょう。 妻も別のレストランで実験したところ、まったく同じ反応で、ついさっきまで英語で話していたのにネイティブスピードのフィンランド語になったようです。 もしかすると、日常的に複数の言語を使い分けていると、相手とのコミュニケーションに用いる言語の切り替えスイッチのようなものが、できあがるのかもしれません。 いずれにせよ、フィンランドでは余裕のある時以外は、トイレの場所はフィンランド語で尋ねないほうが、無難ではないかと思います。 |