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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2010年1月 5日 (火)

座れる長距離通勤なら、学習も効果的?
最近の通勤事情
私は就職して配属先が「東京」に決まったとき、同期の新入社員の羨望にもかかわらず、ひどくがっかりしました。
出身地に配属されたいと思っていたこともありますが、なによりも、噂に聞く「東京の通勤地獄」を体験せねばならないと思うと、他にどんなメリットがあろうと「ゴメンだ」という気分でした。
 
案の定、入社してみると最寄り駅からは乗り込むのがやっとというほど混雑した電車が到着し、当時は地下鉄車内には冷房もなく、梅雨の時期から夏場にかけては会社に行くだけで汗だくになる始末。
途中で独身寮の部屋が不足して、別の寮へ引っ越すことにならなかったら、もしかしたら通勤の苦痛のゆえに3年ほどで会社を辞めて田舎に帰っていたかもしれません。
 
結婚して以来、私の通勤は入社当初ほど過酷ではなくなりました。
それは、あまり人気がなくてもラッシュ時の混雑がひどくない路線を選び、さらには各駅停車で良いから始発電車のある駅を使うようになったから。その時々で対象は変わりますが、通勤時間を学習やら読書やらにあてられるのはありがたいことです。
おかげで、いまでも押し合いへし合いせざるを得ない満員電車には、うまく乗れませんけれど。
 
残念なのは乗り換え
私のいまの通勤では、残念なことに2回の乗り換えが必要です。どれもそれほど混まないのですが、20分乗って乗り換え、さらに20分、そして最後に5分という細切れになるのが、わりと恵まれた通勤環境の中での大きな悩み。
これは私の住居選択のミスではなく、会社のほうが勝手に事務所を移転したのです。
 
通勤時間が細切れになるのは、本を読んだり、あるいはラジオの語学講座を聴いたりするには適していません。
移転後の独身寮からの通勤や、1年ほど前に事務所移転するまでの期間は、「乗車時間は長いけれど、乗りっぱなし」の通勤でした。したがって、ある程度落ち着ける場所(座れるか、そうでなくても車両の一番端など)を確保できれば、読書タイムとしてはなかなか使い勝手の良いものです。
とりあえず気に入った音楽を流しておくには乗り換えは気にならないけれど、語学学習でのまとまった長さの聞き取りなどは、歩きながらではとても無理です。周囲の音がまったく聞こえないと危険なので、携帯プレーヤの音量は小さくしているのでなおさら。
 
首都圏に住んでいて、あまり混まない電車に(けっこうな確率で)座って通勤できて、しかも通勤時間が1時間程度というのは、かなり恵まれたほうだといえます。
とはいえ、乗り換えのために長いホームを歩くたびに、「これなら45分乗りっぱなしの通勤のほうがずっと良いよなあ」と思うのでした。45分あれば、ラジオ講座3回分をしっかりと聴けるしね。
 
通勤時間をうまく活用...けど他の時間は?
オフィス仕事の勤め人を続ける限り、通勤時間というのはなくせません。個人差はあれ度、片道45分から1時間程度として毎日2時間弱、年に400から500時間。
これだけの時間をうまく使えれば、英語でもドイツ語でもフィンランド語でも、かなり上達できそうです。年に400時間の学習を4年続ければ1600時間ですから、理屈の上では日常会話程度の外国語を通勤時の勉強だけで身につけるのも、夢ではないはず(実際には、話す、書く、というアウトプット訓練が難しいので、通勤だけ、は無理かもしれないけど、まあ、純粋に時間だけの話なら、こうなります)。
 
1000時間から1500時間という時間をどうやって捻出し、生活のリズムに組み込むか、については、一度個人のブログで書いたことがあります。
 
 
3年計画で1500時間しっかり勉強しようと思えば、年に500時間が必要です。通勤時間の仮に半分を語学にあてたとして、200ないし250時間が確保できますから、残るのは半分。
週末に2時間、平日は30分を加えると週に6時間半で、年に50週として325時間です。これで500時間はいけますね。自宅での学習は声に出して読む訓練やディクテーションで手と耳と口を動かすのに使えばいいわけで。
 
朝夕の通勤のどちらかで、けっこう集中してラジオ講座なりリスニング教材を使って学習を続け、さらには平日30分、週末に2時間ずつの時間をかけられれば、3年で日常会話程度の外国語は身に付くかもしれません、ということです。
これをやってもダメな可能性はありますが、やらずに身につく可能性はもっと低いでしょう。語学学習においては、かけた時間はほとんど学習者を裏切りません。

でも、楽しくなければ
とはいっても、「最低1500時間!」なんて思い詰めるばかりでは、続けられるものも続きません。
なにか明確な目標があればそれに向かってがんばれるでしょうが、ちょっとやってみよう、くらいであれば学習プロセス自体を楽しめるのが一番です。膨大な教材やPaocastのなかから自分の関心にあったものがきっと見つかります、まずは自分にあった教材を探すことは長続きの第一歩なんじゃないかと思います。
もしくは、英会話教室や英会話カフェなど、「そこに行って話すのが楽しい」場を見つけることもきっと有効。

年に500時間というのは、実に6%近くもの時間にあたります。貴重な一年の18分の1もの時間を費やすのですから、楽しめなければやってられません。
新年を迎えて「今年はゴガクルぞ!」と決意したかたも多いと思いますが、成功の秘訣はやっぱり「楽しむこと」じゃないかと思います。たとえば、1月は自分が楽しめる教材や学習の場を探すことを目標にしては、いかがでしょうか。
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