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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2011年6月14日 (火)

嫌いな嫌いな形容詞の語尾変化
嫌ってもしょうがないけど
外国語の勉強をしていて、どうしても身につかないことってありませんか?
私にとっては、ドイツ語の形容詞の語尾変化がその一つです。単純に「dieser」型の変化型で終わってくれるならまだしも、冠詞の有無によっても変わってきます。結局は覚えて練習しないと使えるようにはなりません。

ただ、20代のころなら変化表の丸暗記でもなんとかなったのでしょうけど、最近ではそうも行きません。表を眺めて憶えようと思った途端に睡魔が襲ってきます。
口に出して何度も読んだって、その効果は若いころに比べるとずっと低いままで、ともすれば機械的に朗読しただけでちっとも頭には入っていません。昔は、それでも意識せずに記憶に残っていたものだったのですが。

身につかないものは嫌いになります。
ただ、問題は嫌ってもなくなってはくれないこと。高校や大学の受験ならば、英語の試験ができないぶんを数学や歴史や現代国語でカバーすれば良かったのですが、おとなになって「英語を学ぶ」「ドイツ語を話せるようにする」こと自体が目的になっては、「嫌いなことはやらないで済ませる」のにも限度があります。

解決策その1〜流れで覚える
「Eine kleine Nachtmusik」ってご存じですよね。
そう、モーツァルトのセレナーデ第13番、聴けばほとんど誰もが一緒に口ずさめるほど有名な曲です。
この曲名の「Nachtmusik」は「夜の音楽」、「Musik」と同様に女性名詞です。女性名詞の単数主格の場合、不定冠詞はもちろん「eine」で、続く形容詞も「kleine」と「-e」が付加されます。とりあえず、女性名詞の場合には「Eine kleine」「Eine schöne」なんだと覚えられます。

「良いお天気ですね!」という意味の「Schönes Wetter, Heute!」
Wetterは中性名詞です。このフレーズを覚えれば、定冠詞がなく中性名詞の単数主格であることを示せない場合、形容詞自体がその印をつけなければならないことを記憶にとどめられます。
こんな感じで、とりあえずは自分がよく知っているフレーズや表現を思い出し、法則に当てはめることで、多少なりとも記憶にとどまりやすくなります。

英語でも、「仮定法過去」といわれてピンとこなくても、「If I were a bird, I would fly to you.」というフレーズさえ覚えておけば、そこから応用できるのと同じです。

解決策その2〜とにかく使う
丸暗記ができないのですから、とにかく身につけるには練習あるのみ。使う機会が増えればその分だけ覚えられる確率が上がります。
そこで、身の回りにあるものをどんどんと表現していくのです。

朝起きて眠くてしょうがなければ、「Ein müder Mann」です。テレビをつけるとそこには「Eine schöne Ansagerin von NHK」が。
今日は雨模様らしいので「Schlechtes Wetter, Heute」、お気に入りの黒い傘を手にとって「Den schwarzen Regenschirm」を持っていきましょう。いつもの小さな駅「Der kleine Bahnhof」から黄色い電車「mit einem gelben Zug」に乗って会社へ。

こんな具合に目にするもの、自分がさわるものを次々に「(冠詞)+形容詞+名詞」で表していきます。場合によっては電車の例のように前置詞を付け加えたり、文章に仕立ててても良いと思います。
もちろん、最初はすぐには出てこないのだから(すぐに出てくるんだったらこんな訓練不要です)、ポケットに虎の巻を忍ばせておいて見直しながらでOK

文法解説書の一覧表をじっとにらんで暗記ができるのは、10代20代といった若者だけの特権です。
丸暗記に頼れなくなったら、そして学習時間が限られているなら、日常の生活の中でなにかが身につけられるように工夫するしかありません。いってみれば、自分の生活を学んでいる外国語で「実況中継」するわけですね。
最低限の単語を覚えていないとすぐにネタが尽きちゃいますが、参考書も教材も不要な、それでいてけっこう効果的な勉強法だと思います。といっている割には、形容詞の語尾変化、未だによく間違うのですが。

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