2009年6月23日 (火)
Outputが必要な理由~使わないと、覚えないから
わかるのと使えるのとは違う 外国語の文法や語彙を参考書などを使って学ぶこと自体は、そう難しくありません。おそらく頭も柔らかく、短期記憶力にも優れた十代二十代の頃なら、他の勉強と同じ程度の難易度しかないのではないかと思います。 けれど、それだけでは使えるようにならないのが知識というもの。 覚えたこと、理解したことを実際に使ってみて、記憶を定着させてようやく「わかった」「使える」という状態になります。 残念なことに、英語なり他の外国語なりを勉強しても、それを実際に使ってみる機会というのは多くありません。ひとりでできることといえば、日記なりブログをその言葉で書いてみることくらいでしょうか(だからか、「英語で日記を書いてみる」という本がよく売れましたね)。 わかっているつもり、覚えたつもりの表現も、実際に必要なときに口から出てこなければ、あるいはさっと書けなくては、知らないのと同じです。私はこの間、「fluctuate(変動する、揺れ動く」という単語がどうしても出てこずに、「Currency exchange rate is changing dramatically in these weeks.」で誤魔化しました。通じましたけど、やっぱりなんかこなれてませんよね。currencyとchangeが一緒に出てくると、なんだか両替したいみたいだし。 Outputの場はなかなかないから とくに英語話者の友人なり同僚でもいない限り、英語のOutputを日常的にできる環境はなかなか得られません。英会話教室は「InputではなくOutputの場」といわれることが多いようですが、私も同感です。あるレベルまではそこで英語の表現や文法を習うけれど、一定の水準に達したら、むしろ普段取り入れた情報や表現をいかに使えるものにするか、という訓練に中心が移ります。 中学・高校でそこそこ英語の授業について行っていたかたなら、比較的早い段階で「Outputの場」を確保することで上達が早まるように思います。 なにか知らないことを学ぶのでも、画期的な習得ノウハウがあるわけでもなく、単に英語話者と1時間話すために高い授業料を払うなんて! と思われるかもしれません。 けれど、現実に周囲に英語(あるいは他の原語)をOutputする環境、それも機械的な朗読ではなく、会話というインタラクティブな機会がなければ、それをお金を払ってでも買うというのは、合理的な判断じゃないかと思うのですね。 そして、その機会にお金を払っていると思えば、「なんにも教えてくれない」「ちっともしゃべれるようにならない」といった不満は出てきません。あるとすれば、「Output機会の獲得費用として、この授業料は適切か?」という判断だけです。 それが高すぎると思えば、別の場所を探せばよいし、見合っていると思えば続ければよい。 自分にあった場を見つける 私が英語の勉強を再開するきっかけとなった同僚ですが、彼女は一時期、当時の最大手英会話教室に行っていて、私にも勧めてくれました。「どうせなにかを習いに行くんじゃなく、英語を話す相手と場所を買うのだから、そのためには一番コストパフォーマンスが高いですよ」というのがその理由。たしかに理にかなっていたのですが、彼女の話だと講師はかなり砕けた英語を使うのだとか。私自身は「どうせならきちんとした英語を話せるように」なりたかったので、学校を替えませんでした(結果オーライ、というヤツです)。 そもそも英会話教室という選択をするか、どんなタイプの場を選ぶかは、それぞれが重要だと考えることが違うので、正解はありません。 ただ、ある程度英語で話すことに慣れてきたら、InputではなくOutputの場として最適なのはどんなところか、ということを考えても良いのではないかと思います。留学なんかも、語学の勉強に行くのも良いですが、ある程度できるようになってから再度でかけられれば、さらに充実したものになるのかもしれません。 |
たびたび失礼いたしま~す^^
そうですよね~、私も初めは海外旅行の時くらいしかoutputする場がなくて・・。それでも使う場があったからすぅーっとフレーズが出てきますもん。今、友達との会話のなかで、上手くキャッチボールができるように、気の利いた言葉がすぅーっと出せるように、磨きをかけています^^ 幸い、今ではnativeの知り合いが何人かいるので、友達の言った言葉を、次の機会で他の友達に言ってみたり・・・それで会話が盛り上がると心の中で「ヤッター!今日は会話に色を添えられたー!」って喜んでます。でも、まだまだですけどね~^^;きっと、この繰り返しで覚えていくんだろうなぁ・・・。
自分に合ったoutput方法は何でもいいから見つけることは上達への近道ですよね☆
投稿者: みっつまむ | 2009年6月24日 20:19
日時: 2009年6月24日 20:19
毎度おこしやす(って、京都人ではないのですが…)
ネイティブの知人の存在、うらやましいです。英語のOutputの機会って、なかなかないんですよねえ。
8年目に入った英会話教室、Outputの場を確保するためだけに続けているようなものです。それだけで良いなら、チケット制のもっと安いところもあるのですが、毎週何曜日の何時、と決まっていないとすぐに行かなくなっちゃう自信があるもので…
「新しい表現を見つけたら、とにかく使ってみること」というのが、私の担当講師の指導でもあります。なかなか、ピタッとくる場面はないのですが、教室内だと多少おかしな使い方になっても大丈夫で、本番に向けたテストの場としては悪くない、と思ってます。
ホント、大切なのは繰り返しですよね。
投稿者: d-mate | 2009年6月24日 22:04
日時: 2009年6月24日 22:04