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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年6月23日 (火)

Outputが必要な理由~使わないと、覚えないから
わかるのと使えるのとは違う
外国語の文法や語彙を参考書などを使って学ぶこと自体は、そう難しくありません。
おそらく頭も柔らかく、短期記憶力にも優れた十代二十代の頃なら、他の勉強と同じ程度の難易度しかないのではないかと思います。
けれど、それだけでは使えるようにならないのが知識というもの。

覚えたこと、理解したことを実際に使ってみて、記憶を定着させてようやく「わかった」「使える」という状態になります。
残念なことに、英語なり他の外国語なりを勉強しても、それを実際に使ってみる機会というのは多くありません。ひとりでできることといえば、日記なりブログをその言葉で書いてみることくらいでしょうか(だからか、「英語で日記を書いてみる」という本がよく売れましたね)。
わかっているつもり、覚えたつもりの表現も、実際に必要なときに口から出てこなければ、あるいはさっと書けなくては、知らないのと同じです。私はこの間、「fluctuate(変動する、揺れ動く」という単語がどうしても出てこずに、「Currency exchange rate is changing dramatically in these weeks.」で誤魔化しました。通じましたけど、やっぱりなんかこなれてませんよね。currencyとchangeが一緒に出てくると、なんだか両替したいみたいだし。

Outputの場はなかなかないから
とくに英語話者の友人なり同僚でもいない限り、英語のOutputを日常的にできる環境はなかなか得られません。
英会話教室は「InputではなくOutputの場」といわれることが多いようですが、私も同感です。あるレベルまではそこで英語の表現や文法を習うけれど、一定の水準に達したら、むしろ普段取り入れた情報や表現をいかに使えるものにするか、という訓練に中心が移ります。
中学・高校でそこそこ英語の授業について行っていたかたなら、比較的早い段階で「Outputの場」を確保することで上達が早まるように思います。

なにか知らないことを学ぶのでも、画期的な習得ノウハウがあるわけでもなく、単に英語話者と1時間話すために高い授業料を払うなんて! と思われるかもしれません。
けれど、現実に周囲に英語(あるいは他の原語)をOutputする環境、それも機械的な朗読ではなく、会話というインタラクティブな機会がなければ、それをお金を払ってでも買うというのは、合理的な判断じゃないかと思うのですね。

そして、その機会にお金を払っていると思えば、「なんにも教えてくれない」「ちっともしゃべれるようにならない」といった不満は出てきません。あるとすれば、「Output機会の獲得費用として、この授業料は適切か?」という判断だけです。
それが高すぎると思えば、別の場所を探せばよいし、見合っていると思えば続ければよい。

自分にあった場を見つける
私が英語の勉強を再開するきっかけとなった同僚ですが、彼女は一時期、当時の最大手英会話教室に行っていて、私にも勧めてくれました。
「どうせなにかを習いに行くんじゃなく、英語を話す相手と場所を買うのだから、そのためには一番コストパフォーマンスが高いですよ」というのがその理由。たしかに理にかなっていたのですが、彼女の話だと講師はかなり砕けた英語を使うのだとか。私自身は「どうせならきちんとした英語を話せるように」なりたかったので、学校を替えませんでした(結果オーライ、というヤツです)。

そもそも英会話教室という選択をするか、どんなタイプの場を選ぶかは、それぞれが重要だと考えることが違うので、正解はありません。
ただ、ある程度英語で話すことに慣れてきたら、InputではなくOutputの場として最適なのはどんなところか、ということを考えても良いのではないかと思います。留学なんかも、語学の勉強に行くのも良いですが、ある程度できるようになってから再度でかけられれば、さらに充実したものになるのかもしれません。
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たびたび失礼いたしま~す^^
そうですよね~、私も初めは海外旅行の時くらいしかoutputする場がなくて・・。それでも使う場があったからすぅーっとフレーズが出てきますもん。今、友達との会話のなかで、上手くキャッチボールができるように、気の利いた言葉がすぅーっと出せるように、磨きをかけています^^ 幸い、今ではnativeの知り合いが何人かいるので、友達の言った言葉を、次の機会で他の友達に言ってみたり・・・それで会話が盛り上がると心の中で「ヤッター!今日は会話に色を添えられたー!」って喜んでます。でも、まだまだですけどね~^^;きっと、この繰り返しで覚えていくんだろうなぁ・・・。
自分に合ったoutput方法は何でもいいから見つけることは上達への近道ですよね☆

d-mate Author Profile Page:

毎度おこしやす(って、京都人ではないのですが…)
ネイティブの知人の存在、うらやましいです。英語のOutputの機会って、なかなかないんですよねえ。
8年目に入った英会話教室、Outputの場を確保するためだけに続けているようなものです。それだけで良いなら、チケット制のもっと安いところもあるのですが、毎週何曜日の何時、と決まっていないとすぐに行かなくなっちゃう自信があるもので…
「新しい表現を見つけたら、とにかく使ってみること」というのが、私の担当講師の指導でもあります。なかなか、ピタッとくる場面はないのですが、教室内だと多少おかしな使い方になっても大丈夫で、本番に向けたテストの場としては悪くない、と思ってます。
ホント、大切なのは繰り返しですよね。