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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年10月 6日 (火)

準備はするが、こだわらない
レッスンでは準備が大切
この話なんども書いていますが、英語に限らず語学のレッスンではちゃんと準備しておくことが大切です。
準備というのは、たんにテキストを先に読んでおくだけのことではなく、レッスンの1時間なり2時間だけを学習時間ととらえない、というくらいの意味合い。予習だけじゃなく復習や、周辺の学習も含めて考えてます。
 
 英会話教室では予習が大切(2009.1.20)
 
ときおり聞かれる声に「英会話教室なんていったって話せるようにならない」なんていうのがあるのですが、そんなの当たり前です。
毎日8時間、週5回の教室にでもいけば別でしょうが、毎週1時間か2時間、英語を話す時間を作ったからといって、それだけで英語が話せるようになると期待するほうが間違いです。残念ながら。
英会話教室に高いお金を払っているのに全然話せるようにならない...と悩む前に、教室の外で自分がどれほどのことをしているかを考えないと。
 
普段からラジオやテレビ講座を見て聞いて、CDを聞き、音読をして、単語を覚えて、本や雑誌を読んで...という学習のベースがあって、そのアウトプットの場として使うくらいが、英会話教室に期待すべきことじゃないかと私は思っています。
もちろんそこに、質問ができる講師がいて、一緒に学べる仲間がいることは、挫折しやすい語学の学習ではとても役に立つことだと思います。
 
コミュニケーションにシナリオはない
そんなわけで、私も不足がちではありますが、レッスン前にはきちんとディスカッションの準備をしておくようにしています。
さすがに、中上級のクラスになると何も準備せずにレッスンに臨む不届きな(?)学習者はほとんどいません。周囲についていくためには当然それなりの準備が必要です。
 
ディスカッションが中心のクラスでは、テキストといってもシンプルなもの。
まず題材となる短い文章(半ページほど)が掲載され、各自が自分なりの意見をまとめるサポートとなる質問がいくつか載っています。
たとえば「文章の筆者の『○○○』という意見にあなたは賛成ですか、反対ですか? そしてその理由はなんですか?」「『○○○』という傾向は日本でも近年顕著だと思いますか? そしてそれは今後あなたの生活にどう影響すると思いますか?」といった感じ。
必ずしも関心のあるテーマばかりではないので、こうした質問があるのは助けになります。
 
ただし気をつけるべきことは、実際の会話にはこうしたガイドなんてない、ということです。事前に計画していたシナリオ通りに会話が進むとすれば、それはコミュニケーションじゃなく茶番ですよね。
会話相手の話す内容によって、当然こちらの受け答えは変わるべきものだし、ときには関係のない話が挟まったり脱線したりすることも。重要会議での脱線は困りますが、日常会話はそもそもレールなんて必要ないものです。
事前の準備をするのは、テキストの想定シナリオにしたがって会話をするためではなく、そのテーマについて自分なりの意見をまとめるため、と思っておくのが良いでしょう。
 
準備にこだわらずに脱線する
したがって、いかに自分の準備した回答が素晴らしくても(まあ、だいたいにおいてそれは勘違いなのですが)、実際の会話(およびその予行練習であるレッスン)では、臨機応変に脱線すべきです。
 
私は先日クラスの運営方針や内容に関するインタビューを受けた際に、「柔軟にトピックから外れるのも良い訓練になるので、良いと思う」と答えました。
え、英語でいえって? ええっと「It's welcome to be flexible about topics and sometimes change subjects. It'd be a good training of conversations.」くらいだったと思います。もちろん、スラスラとではなく、こんな内容をつっかえつっかえ伝えているわけです。
 
 英語教室の講師はほめ上手(2009.9.12)
 
上述のとおり、準備は大切です。
けれど、準備した内容にこだわるのではなく、それをベースにして柔軟に会話に流れに乗れるかどうか、その訓練だと思ったほうが、ディスカッション中心のクラスを有効に使えるかもしれません。
ときには自分から話を脱線させても良いかもしれませんね。ただし、クラスには他の学習者もいるので、人の迷惑にならない程度に、ですけど(今のところ、私のクラスは一対一なので、お互いとても気楽に脱線ができます)。
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