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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年12月12日 (土)

ビールの単位あれこれ
飲むのも良いが、読むのも
私はもちろんビールを飲むのが大好きですが、ビールについての本も好きです。
最近読んだのは次の2冊、ビールといえばやはりドイツ、そしてイギリスです(もちろん、アイルランドもチェコも良いんですが、本は圧倒的にこれらの二つの国が多いですね)。

 ドイツ地ビール 夢の旅(相原恭子 著、東京書籍)
 パブとビールのイギリス(飯田操 著、平凡社)

同時期に読んだので並べましたが、両者はかなり趣が異なります。
前者は著者がドイツを旅して飲み歩いたビールと街を紹介する紀行文であるのに対して、後者はイギリスにおけるビールとパブの発展の歴史を易しく解説したもの。

共通しているのは、読んでいると現地へ飛んでいってビールを飲みまくりたくなる、ということ。
しばらく読んで気持ちが収まっても、章が変わるとまた新たな種類のビールが紹介され、あるいはビールに関わる別の物語が紹介されます。会社帰りの電車の中で読んでしまうと、家にたどり着いて冷蔵庫を開けるまでの時間が長く感じられて仕方がありません。

アイリッシュパブとベルギービールも
ビールといえば、この何年かで目立ってきたのが、アイリッシュパブとベルギービールを出す店です。
両者とも、現地の生産者が日本市場での拡販キャンペーンを強化したおかげでしょうか、10年ほど前に比べるとかなり容易にあちこちで個性的なビールを飲むことができるようになりました。
店の内装なども本場のものに似せ、雰囲気を出している一方で、禁煙席をもうけたところも多くちょっとした食事のために利用することも多いです。

アイルランドのビールの代表格といえば「ギネス」、そしてベルギーの代表選手といえば「ヒューガルテンホワイト」でしょうか。
アイリッシュビールがギネスを中心にかなり資本が集中して定番商品が確立しているのに比べ、ベルギーのほうはさまざまなキャラクターを持つビールがあって好みに応じて楽しむことができます。
上記の「パブとビールのイギリス」を読むと、ビール生産の技術の発展と資本の集中の課程で19世ににうまれた「ギネス」と「バス」は、いまでもこの地を代表するビールとして日本でも親しまれています。

実は今日もとあるアイリッシュパブで食事をしましたが(なんと土曜日にもハッピーアワーができていて、おかげでついつい飲み過ぎました)、すぐ隣の席では英会話サークルの仲間とおぼしき一団が大いに盛り上がっていました。
つい一週間前にはニューヨークにいたこともあって、英語を聞きながらパブでビールを飲んでいると、旅行が続いているかのように感じられました。

わかりにくい「単位」
海外旅行中、あるいはパブでビールを飲む際にまごつくのが、単位の違いです。
たとえば、パブでのビールの単位は「パイント/pint」です。これは1/8ガロンでアメリカでは473ml、イギリスでは568ml。おおざっぱにはロング缶と同じくらいと考えておけばよさそう。ハーフパイントでも頼めるのですが、さすがに「グラスビール」みたいであまり飲んだ気にならないのが難点です。
日本国内のパブでも、メニューには「1pt./3/4pt./1.2pt.」なんて書いてあります。

ビールではありませんが、アメリカに行って飲み物を買おうとすると多く使われている単位が「オンス/oz(重さではなく液体の体積なので、fl ozとも表記される)」です。
これは1ozが29.6ml(イギリスではちょっと少ない)で、飲み物は16oz、20oz、24ozくらいの単位で売られていることが多いようです。それぞれ、約473ml、591ml、710mlとなります。アメリカなら16oz=1pt.ですね。アメリカではパイントよりもオンスがよく使われているように思います(ただし、私が知っているアメリカなんて狭いので、全土の話ではないかも)。

ドイツはメートル法を採用しているので(というか、アメリカが身勝手なだけ、ですよね)、ビールの単位も「Mass=1リットル」です。そして半分の500mlが「Halbe」、つまり「半分」。これならわかりやすいです。
ただし、私も含めて欧米人よりも一般に酒に弱い日本人には、「1/2 pt.」つまりグラスビールくらいの選択肢がないのは、多くの種類の試す上ではちとつらいかも。

パブでビールを頼むときだけでなく、服や靴を買うのでも、普段なれている単位が通用しないのはけっこう面倒なもの。温度の華氏表記なんかもそうです。
世界中で単位やサイズ表記が同じになればわかりやすいのですが、当面は単位換算表が手放せません。
もっとも、最近ではiPhoneやスマートフォンなどのアプリケーションで、単位換算や通貨換算が簡単にできるようになっているので、店頭であれこれとややこしい計算をする必要は減ってきているのですが。
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シュタイントギル:

  ビールの計量、飲み方にも文化がありますね。
 ドイツの場合は、バイエルンなら大ジョッキがありますが、北ドイツでは大ジョッキは見掛けません。ケルンのケルシュやデュッセルドルフのアルトビールをレストランやパブで飲むときは0.2リットルが標準だと思います(コップに目安が表示されており、きちんと注いでくれます)。そしておかわりを頼むたびに、ウエイターが紙コースターに印をつけていきます。ドイツ人は、そもそも一度にたくさん注ぐと味が落ちると考えているようです。
  計量の話ですが、お酒の強い欧米人の場合、パイントでもオンスでもリットルでも、呑兵衛には経験値があれば十分でしょう。水質の悪い英国ではビールは水代わりだったのかもしれません。英国は知りませんが、ドイツでは今でも水よりビールのほうが安価です。

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帰宅してから一缶飲んだのに、風呂上がりということもあって、ビールの話をしているとまた飲みたくなってきます。弱いんですけどね。
 そうそう、ドイツといえば1リットルの巨大なジョッキを両手に抱えたウェイトレスのイメージが強く(オクトーバフェストですな)、小さなグラスで飲むケルシュの話を聞いたときには、「うっそー」と思ったものでした。小さなグラスをたくさんお盆(トレイ?)に乗せて歩いているところに声をかけるそうですね。
 日本人は欧米人に比べて酒には弱いそうですが、その日本人の中でも弱いほうに入る私には、いくら飲んでも顔色の変わらない人たちはうらやましい限りです。ドイツにしばらく暮らしていれば、それでもかなり鍛えられるそうですが、さて。