プロフィール

人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

サイト内検索


人生まだ半分、37才からの外国語

2010年4月17日 (土)

テレビでイタリア語・ヴィオレッタさんの「ペポーゾ」をつくろう
イラストはこちらでどうぞ
「テレビでイタリア語」みてますか? 萬田久子さんとルカ&レオの通訳なしの掛け合いが面白いですね。
昨年のイタリア語講座、「ヴォカボリ宮殿」の「CMタイム」で鈴木マリアさんがパロディを演じていたヴィオレッタさんの料理コーナーが、今年は本物で観られるのもうれしいです。でも、ここ2回ほどを観た限りでは、「材料を鍋にぶち込んで煮る/炒める」というのが基本なんでしょうか...かなりおおざっぱな気がします。

え、どんなのだったっけ? というかたのために、こちらでYuhさんのイラストが見られます。ヴィオレッタさんもそっくり。
Yuhさんの記事にもあるとおり、レシピはNHKのテキストに載っています。とはいえ、上で書いたとおり「材料を揃える、ちょっとだけ下ごしらえ、鍋に入れる、待つ、以上!」というすごく簡単なものです。さすがはレンガ職人が仕事の片手間でつくれる料理だけあります。

突然余談なのですが、イタリアのトリノで行われた今年のフィギュアスケートの世界選手権をご覧になったかたも多いと思います。
女子シングルの鈴木明子選手のフリー演技中、日本人アナウンサー(NHKにあらず。あまりにくだらないことばかり言うので、BSの再放送では日本語音声を切って観ていました)いわく「鈴木にマリアがのりうつったぁ~っ!」
ここでいう「マリア」は、鈴木選手が使っている曲「ウェストサイド物語」のヒロインのことですが、わが家では「ん?鈴木マリア? 歌って踊れるイタリア語講師ですかっ!」と大受け。おかげでフリー演技の内容を全然覚えていません。すいません、ほんとに余談で。

つくってみました「ペポーゾ」
さて、番組で紹介されたのは「ペポーゾ」という料理でした。
牛のすね肉を粒コショウと赤ワインとでじっくりと煮込むもので、なんとその煮込み時間は3時間半以上! なので、晩ご飯で食べようと思ったらお昼ご飯が終わったらすぐに始めるくらいでないと間に合いません。
これを、先週の土曜日につくってみました。

R0012931.jpg
上述の通りレシピはテキストにありますが、ポイントはすね肉の下ごしらえです。テレビでも「余分な脂を取り除いて」となっていましたが、横着せずに不要な部分をちゃんとカットしましょう。
煮込みに使うワインは高いものでなくてもかまいません。できあがった料理には当然ワインの味が残りますから、嫌いな味のワインではないほうが良いでしょうけどね。私は、デパートのセールで6本セット5千円で売っていたボルドーの安ワイン(「愛の妙薬」ですね!)を使いました。これで十分です。

さて、3時間半以上煮込むとなると、そのあいだ火から目を離すわけにはいきません。
とはいえ出掛ける用事もあったので、煮込み料理の友「シャトルシェフ」を使うことにしました。材料を全部鍋に入れて沸騰してから10分ほど、アクを取りながら(そういえばヴィオレッタさん、、アクも取っていませんでしたね)煮たあとは、保温容器に入れてあとはほっとくだけ。
4時間ほどでしっかりと柔らかく煮えていました。
ただし、この方法だとソースは煮詰まらないので、ちょっと違うものに仕上がったような気もします。とろみもつきませんでした。やっぱりちゃんと煮込み用の鍋を使ってコトコトやるほうが良いかも。

やわらか~い!
できあがった「ペポーゾ」、肉を切るのにナイフは不要、箸でも、フォークでも簡単に切れてしまいます。とても柔らかく仕上がりました。
レシピ通りに粒コショウを入れましたが、驚くほど辛い、ということはありません。食べていると、たしかにコショウの風味があるという程度。人によっては味が薄いと感じるかもしれません(つくっているあいだは塩は最小限にしたので)。でも、塩分はあとで足せますから、薄味にしておくのが良いんじゃないでしょうか。

本当に肉だけですから、バランス良く食べるのなら温野菜を添えるなり、サラダを別に用意するなり、したほうが良いでしょう。
日曜日の夕食では、野菜の代わりにグリーンピースご飯(NHK「ためしてガッテン」で3月31日に放映された、「みじんピースごはん」です)とペポーゾ、そして赤ワインにしました。ワインもトスカーナ...だと良かったのですが、自宅の在庫が切れていたので、「persistente」なワインということでチリのモンテス・アルファのメルローを選びました。2007年です。
鍋に入れたらあとは待つだけ、という料理なので、普段料理は苦手なかたでも、あるいは料理なんかしたことないよ、というかたでもきっとおいしくつくれます。焦がさないように注意しさえすれば大丈夫!
あ、ついでに「みじんピースごはん」も絶品でしたよ。

さて、番組でもテキストでも、すね肉は「安い」と強調されていますが、それでも100gあたり298円でした。レシピ通り1.2kgを使いましたから材料費は4千円弱也(あとはワインとスパイスとオリーブ油だけ)。きっとトスカーナではもっと安いのでしょうけど、そう「安いっ!」というものではないです。
同じ値段を出すのなら、豚のロース肉をブロックで買ってきて、煮込む前に表面をしっかりと焼いてからつくっても良かったかな、と思います。でもそれじゃぁ、「トスカーナ料理」じゃないですけど。
さて次回は何をつくりましょうか、と思ったら、こちらもグリーンピースでしたね。ま、この季節なので、今度はドイツ風にホワイトアスパラでも茹でましょうか。

カテゴリー:ラジオ/テレビ講座  | 前のエントリー  | 次のエントリー
Yuh Author Profile Page:

ペポーゾのクッキング・リポート、とても美味しそうでおなかがすいてきました(^-^)
それから「みじんピースごはん」いいですね~。
豆が好きなので、今度作ってみようと思います。
鈴木明子選手のフリー演技中のお話、大ウケしました!

d-mate Author Profile Page:

できたその日よりも、味が落ち着いたのか翌日以降のほうがおいしかったですよ。本日無事完食しました。
 みじんピ−スごはんは妻が作りましたが、ごはんを炊くときにちょっと塩味をつけて、炊きあがったらフードプロセッサでみじん切りにしたグリーンピースを混ぜて蒸らすだけ、というとてもシンプルなレシピでした。でも、とてもおいしかったですよ。
 しかもこのみじんピースごはんは、なんと、オリーブオイルをかけると洋食に早変わりします。ほんとにおすすめです。