
2010年9月18日 (土)
iPadでNHKラジオ講座 〜ただし手作り編
まずは録音 春先の発売以来品薄状態だったAppleの「iPad」も、いまではかなり余裕をもって買えるようになっていますね。さっそくさまざまな形で語学学習に活用されているかたも多いのではないかと思います。 今回は、私がiPadを使ってNHKラジオ講座を聴く手順について。慣れているかたには「こんなん常識じゃんか」というレベルのはなしですので、「iPadやiPhoneを使うと、ラジオ講座が聴けるのかな?」と迷っているかたがたが対象です。 音楽を聴く機能については、iPhoneなどとほぼ変わりませんから、まずはラジオ講座を録音してMP3やAACといったデジタルプレーヤで聴けるデータにするのが第一歩です。 これには、川本さんのブログにもあるようにラジオを録音できるICレコーダーを使うのが最も簡単です。タイマー録音ももちろん可能ですから、録音ができたら本体をパソコンにつないでデータをコピーします。デジカメの写真をパソコンにコピーするのとほとんど手順は変わりません。 多くのレコーダーはMP3形式で録音してくれると思いますので、iPhoneやiPadに限らずほとんどの携帯プレーヤーで聴くことができるはずです。 お次はテキスト iPad購入前までは、上記の要領でiPodに転送したラジオ番組を聴きながら、紙のテキストを読んでいました。 一ヶ月分のテキストは軽くてコンパクトなので、これはこれであまり問題はありません。しかし、アンコール講座ではテキストがちょっと厚くてかさばりますし、iPadがあるとせっかくの大画面でテキストを見ながら聴きたくもなります。 ここで登場するのは、ドキュメントスキャナと呼ばれる製品です。 小型のプリンタのような形状ですが、紙を印刷するのではなく、紙をスキャンしてコンピュータにデータとして取り込む機能を持っています。 私が使っているものでは、最大で1分あたり20枚のスピードで読み取ってくれますから、120ページ強ある「まいにちドイツ語」のテキストでもほんの数分で読み取りが完了します。 こうして読み込んだデータはPDF形式で保存されますので、iPadやKindleに転送すればそのままで読むことができます(iPadの場合、なんらかの電子書籍リーダーを導入する必要があります)。 ちなみに「まいにちドイツ語」の場合、スキャナのオススメ設定で20MB前後のデータになります。iPadならば16GB〜64GBの容量がありますので、たとえば半年分程度をため込んでもさして負担にはなりません。 スキャナで読み取る際には、本を解体する必要があります。本として綴じられたままでは、スキャンできませんからね。 このために大型の断裁機を買うかたもいらっしゃるようですが、ラジオ講座テキスト程度ならばカッターでも簡単に切れます。けがをしないように注意してください。 一度切ってしまうともう本としては読めません。資源ゴミになってしまいますが、考えようによっては保管スペースが不要になるともいえます。 iPadへ転送! さて、これでラジオ講座の音声データ(MP3)とテキスト(PDF)が無事にデジタル化できました(ちなみにNHKテキストはPDF版も販売されていますが、権利保護の関係から自由にこうした機器に転送して使えるものではありません)。 これらのデータは、iTunesというパソコン用のアプリケーションでiPadに転送します。 なお、こうしてデジタル化したデータは、もちろん自分の学習用として使うことしかできません。人にあげたり売ったりしちゃ、ダメです(当たり前ですね)。 これで、iPadでラジオ番組を聴きながら、テキストを参照することができるようになります。複数の番組を入れておけば、ドイツ語に疲れたらリトル・チャロ、さらに飽きたら実践ビジネス英語と、簡単に切り替えながら学習が続けられます。 iPhoneでもPDFファイルを表示することは可能ですので、ほぼ同じ手順で準備すれば可能でしょう。ただし、画面が小さいので私はちょっとやる気がしませんけれど。若ければ平気かも。 これで準備完了です。 ![]() 勉強したくなったらiPadを取り出し、まずiPodアプリで聴きたい回を選んで再生、続いてお好きな文書閲覧アプリでPDF文書にしたテキストを開けば、どこでもそこがあなたの学習ルーム。 まあ、街中で歩きながらやると危険ですので、電車の中や喫茶店などでどうぞ。語学講座番組は15分ほどですから、ちょっと移動時間の合間にも簡単に勉強ができますね。 写真では私が液晶保護シールを貼り損ねたためにちょっと汚いですが、実際にはとてもよく見えます。 |