2010年9月12日 (日)
読者からの質問コーナー。前回の記事 からのつづきです。
Q
録音機器は何を使う?
川本さんは本の中で、番組を録音して何度も聞くことを推奨されていたのですが、それはカセットテープで録音されたのでしょうか? その音源を持ち歩いて、通勤・通学電車で聞きたいという人も多いと思うのですが(私も、自宅にいる時間が短いので、できれば持ち歩きたいです)、最近はもう、カセットテープではなく、iPodなどの携帯型音楽プレーヤーが主流ですよね? AMラジオの音声を、そうしたプレーヤーで聴くには、どうすればいいのかという案内が、本の中には書かれていなかったのですが、川本さんは実際はどうされていたのですか?
A
録音機器ですが、私は次のような機器を使ってきました。
私が英語を始めた頃はまだカセットテープが主流でした。ラジオ番組をカセットテープに録音して、ウォークマンのような持ち運びのできるもので練習。テープは聞きすぎて伸びきり、ウォークマンはカシャカシャと操作するので何台も壊しました。
次に使ったのが、MDウォークマン。頭出しが簡単にできるようになったので、学習がとても楽になりました。テープが伸びきるということもなくなりました。しかし、こちらも行ったり来たりを何度も繰る返すので何台も壊しています。
MP3プレーヤーが主流になってきましたが、iPod などは英語学習機器にはあまり向いていないような気がします。ラジオを直接録音できない、ひとつのファイルの中で一部分を行ったり来たりしたり、好きな箇所から聞き始めることのできるインデックス機能がついていない、などがその理由です。私が知らないだけでひょっとしたら良い方法があるのかもしれませんが。
今、使っているのは ラジオ付き IC レコーダー です。家電量販店で買うよりもアマゾンで購入したほうが安いのを発見し、生徒さんにはすすめています。タイマーをセットしておけば勝手に録音しておいてくれます。
新型の機種が出ているようですが、そちらは使っていないので、使い勝手についてはわかりませんが現状のもので満足しています。
A-Bリピート機能
同じ箇所を何度でも好きなだけ繰り返し聞くことができる。
インデックス機能
ひとつのファイルの中に30数箇所のインデックス(頭だし)を入れることができる。
上記のふたつが英語学習者を助ける大きな機能です。似たような製品でトークマスターというものがありました。私も実際に使っていたのですが (今でも予備として使っています)、インデックスがひとつのファイルの中に4箇所しか入れられなかったのです。これは私にとっては非常にストレスが溜まりました。英語学習者にとっては、同じ箇所を何度も繰り返し聞く、という作業が必ず必要になってきます。
例えば、番組が始まってから、1分目のとろこと、5分目のところ、5分30秒目のところ、7分目、10分目、10分20秒目、10分50秒目、12分目のところなど、信号を入れておけばボタン操作ひとつで飛ぶことができるのです。この機能はとても便利です。
早送りをしてA-Bリピート機能を使うという手もありますが、やはりボタン操作ひとつで思いの場所に一発で飛べるというのは非常に快適です。私はディクテーションを学習の中に取り入れているので、余計そう考えるのかもしれません。
自分の言えない箇所、言いにくい場所、聞き取れない場所にあらかじめ信号を入れておき、その部分を何度も繰り返し聞き、練習するという作業はとても大切で、はずせない練習方法です。
以上が私が現在使っている録音機器でした。他にも何か便利なものがあったら皆さん教えてください。よろしくお願いします。