プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2010年1月 1日 (金)

Happy New Year!

2010年になりました。あけましておめでとうございます。

さあ、今年も昨年に引き続き、英語学習していきましょうね。日本全国に、いえ、海外にもこのブログ仲間が広がった喜びをみんなで分かち合いましょう!地球規模に広げていきますよ。宇宙人が混じってきたりして......。


私のスクール名は English Time 略すと ET なんですよ。ET といえば extraterrestrial (エクストラトレスティアル)、宇宙人、地球外の生物ですねえ。時々、「この人宇宙人だから」 と言われている私ですが......、さて、そんな話はさておき、今日はお正月ですので、英語で言う Happy New Year のお話。


時々、あれ、A Happy New Year と "A" をつけるんだったかな?と迷ってしまうことありませんか?


Happy New Year!


が正解! "A" は付けません。ただし、

I wish you a Happy New Year. と文章の中で使うのはOKです。


あれれ?A Happy New Year だったかな? Happy New Year だったかな?と迷ってしまったときは、バースデーを思い出してみると簡単です。

Happy Birthday! と言いますが、A Happy Birthday. とは言いませんね。


今年、A Happy New Year! と書いてある年賀状やブログを見かけたら、それはきっと I wish you a Happy New Year. か I hope you will have a Happy New Year. と言いたかったんだなと理解してあげてくださいネ!


さて、今日、英語を口から出した人、何人いますかあ~?お餅を食べながらも Oh, it's good! と言ってくださいねえ♪ 海外に住んでいる皆さん、ごめんなさい、日本のお雑煮おいしいですよお~。


【あけましておめでとう】 = 【 Happy New Year! 】



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2010年1月 3日 (日)

主婦からの転身 Vol. 5

これは、私がどうして英語の勉強を始めたのか?どうやって勉強してきたのかのストーリーです。今までのストーリーを読みたい方は、こちら へどうぞ。

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さて、英語をやり直そうと決めた私。どこからどう始めたらいいのだろう?とりあえず英会話スクールが手っ取り早いかな?と思いました。しかし、調べていくうちに、お金が捻出できないことに気づきます。


当時は専業主婦。自由に使えるお金はなく、月に1万円近いお金を自分のためにかけるなんて到底できませんでした。チケット制のところなら、1回あたりのレッスン料は安く見えるものの、まとめて数十万円なんてお金を払うことは不可能。


そこで行き着いたのが公民館の英語サークルでした。でも、自分に合ったサークルを探し出すまでには時間がかかりました。


・ 人数は10名以下
・ 講師はネイティヴ・イングリッシュ・スピーカー
・ 真剣に学習しているところ


そんな条件をつけ、やっと見つけたところが一件。でも、そこには私が最初に直面する難関が待ち受けていたのでした。何と言っても私は英会話ど素人。他の人はすでにそこそこの会話力を身に付けています。


今でも鮮明に覚えているのが、先生に Where do you live? と聞かれたのが聞き取れなかったのです。
「へっ?この人、私に何か聞いている?何て言ったの?」
といった状態です。
隣に座っていた人が、「どこに住んでいるの?って聞いているのよ。」 とささやいてくれました。ところが、今度は答え方を知りません。


こんなところからのスタートだったのです。


(つづく)



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2010年1月 5日 (火)

英語、つながったり消える音 (リエゾン)

Q:
発音に関しての質問です。初歩的な質問ですが、音がくっついたり消えたりする部分がよくわかりません。特に冠詞、前置詞など。これらを発音すると、リズムが悪くなるし......。ネイティブの人や英語上級者は意識的に発音していないのでしょうか?それとも聞き取れないだけなのでしょうか?そんなこと、気にしないで聞こえた通りにそのまま練習したらいいのでしょうか?

A:
結論から言います。

そんなこと気にしないで、とにかく聞こえてきた通りに発音してみればいいのです。


まず、「書いてある英語と聞こえてくる英語は違う」 と認識しましょう。自分が今まで知っていた音と、実際の音には違いがあるかもしれません。


英語は音と音がつながることによって、別の音になったり消えてしまうことがあります。これをリエゾンといいます。


例えば......、


I need to find a pencil. (鉛筆探さなくっちゃ)
アイ ニートゥ ファインダ ペンスゥル


「need to」 はくっついて 「ニートゥ」 になってしまいました。
「find a」 もくっついて 「ファインダ」 になります。


他にも例をいくつかあげてみましょうね。カタカナで表現するには限界があるので、あくまで雰囲気でつかんでくださいね。ここでは、少し大げさに表現してみます。


I speak English just a little bit. (英語はほんのちょっとだけ話します。)
アイ スピーク イングリッシュ ジャスタ リロビッ


ポイントは 「just a little bit」 の部分が 「ジャスタ リロビッ」 になってしまうところ。


You have a lot of friends.  (友達がたくさんいるのね。)
ユー ハバ ローロォヴ フレンズ
「have a = ハバ」 「lot of = ローロォヴ」 に注目!


Don't do that. (それ、しちゃダメ!)
ドン ドゥー ダ
Don't の最後の t の音は消えてしまうこともしばしば。


Don't step on it. (それ、踏んじゃダメよ!)
ドン ステップ オンネッ
「on it = オンネッ」


All that I need was you. (僕が必要だったのは君だよ。)
オール ダライ ニードゥ ウァズ ユー
「that I = ダライ」


I'm sorry, but I love you. (ごめん、でも愛してるよ。)
アイム ソォリィ バライ ラヴユー
「but I = バライ」


Cut it out! (やめてよ!)
カリル アウッ
「cut it = カリル」 最後の t の音は トゥッ と聞こえてくることもあるし、全く消えてしまうこともあります。


発音は、地域によっても違いますし、人によっても差がでてきます。もちろん、アメリカ英語とイギリス英語でも違います。


この音のリエゾンを理解するのに一番いい方法はディクテーションです。聞こえてきた音を書き出してみるのです。ディクテーションをしていると、今まで知っていたはずの簡単な音が全く別の音に聞こえてきたり、何を言っているのだかさっぱりわからないけれど、ふたをあけてみたら、非常に単純な音の組み合わせだったということに気づきます。


良い質問でしたね。発音のことを文字で表現するには限界があります。本当はリズムやイントネーションもお伝えできたらいいのですが......。何となく雰囲気だけでも伝わっていたら嬉しいです。ご質問ありがとうございました。


こんなこと聞いたら恥ずかしいかも、と思うようなことでもどんどん遠慮なくお便りくださいね。みんなで解決していきましょう。知らないことは恥ずかしいことではないのです。私も皆さんに教えていただくことがたくさんあります。お力をお貸しくださいね。



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2010年1月10日 (日)

主婦からの転身 Vol. 6

これは、私がどうして英語の勉強を始めたのか?どうやって勉強してきたのかのストーリーです。今までのストーリーを読みたい方は、こちら へどうぞ。
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やっと見つけた公民館サークル。しかし、レベルは私にとってはかなり高いところでした。みんなが何を話しているのだか、ちっともわからない、だた行って、ただ 2時間黙って座っていることが多かったのです。


いいろころを見つけたと思ったけれど、ここもダメ、難し過ぎてついていけない。そう思い、ある日、やめる決心をします。電話でお断りしてもよかったのですが、それでは失礼になるだろうと、顔を出し、ご挨拶してやめようと、のこのこと出掛けて行きました。


「あのー、申し訳ありません。このクラスは難し過ぎてついて行けそうにありません。今日でやめさせていただこうと思うのですが......。」


と、恐る恐る切り出しました。そうしたら、おひげを生やしたちょっと強面のおじさんが、いえ、この人、リーダーなのですが、


「だめだよー、あんた!新しい人が入ってきたから、もう名簿も作って印刷しちゃったんだよ。ダメ!やめらんないよ!!大丈夫、ただ来て座っていればそのうちわかるようになるから。」


と一括され、気の弱かった私は、またズルズルとこのサークルに足を運ぶことになります。


「ただ来て座っていれば、そのうちわかるようになるから」 というおじさんの言葉は嘘でした。黙って座っているだけでは話せるようになりません。英語を聞き流していれば話せるようになる、というのも嘘です。


せめてサークルのみんなの足を引っ張って嫌われないようにと、会場には少し早く行ってテーブルセッティングをするようにしました。


「あらぁ~、いつも早く来てくれてテーブルを整えてくれてありがとうね。」


と、英語ペラペラおばさんが目を細めてくれるようになりました。ほっ!英語はしゃべれないけれど、私、ここで少しは居場所ができたかも......。そう思う瞬間はあっても、レッスンが始まれば、また針のむしろ。右をみても左をみてもわからないことばかり。指された瞬間、頭が真っ白になって何もしゃべれない、ということが続きました。


(つづく)



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2010年1月16日 (土)

R と L の違い

R と L の発音の違いで質問が出ましたので、私なりの発音方法を書いておきます。私は発音の専門家ではありませんので、もしかしたら、もっと効率的な方法があるかもしれませんが、あくまでも参考までに。素人が考えた R と L の発音方法です。


R
まず、R は口をすぼめるのがポイントです。私が子供たちにこの音を教えるときは、


1) 「チューの口してぇ~!」 と指導します。


2) 舌を口の奥のほうでまるめて、舌の先っちょは口の中のどの部分にも当たらないポジションをとってもらいます。


3) それから、ウー と音を出して。


4) Red を 「ウーレッド」、「ウーレッド」 と何回か発音


5) 今度は、口の形はそのままで、最初のウーの音を消して 「レッド」 と言ってみて!


6) ホラ、きれいな R の音が出たでしょ!


と教えています。


L
L のときは、舌を上の歯茎の裏側にくっつけて、ル、ル、ルとはじきます。これが L の音です。


口の形と舌のポジションが R と L では違いますね。参考になさってみてください。


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ずっと前のことですが、実践ビジネス英語の杉田先生が、番組の中でアメリカには Ramen と Lamen 二つのスペルの仕方がある、と言っていたことがあります。アメリカ人が、「日本人は R と L の区別がつかないからどっちでもいいんじゃないの?」 と言ったそうです。そこで杉田先生は、「アメリカ人はラーメンの味の違いがわかりませんしね」 と返したとか。



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2010年1月18日 (月)

主婦からの転身 Vol. 7

これは、私がどうして英語の勉強を始めたのか?どうやって勉強してきたのかのストーリーです。今までのストーリーを読みたい方は、こちら へどうぞ。
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さて、このレベルが高い公民館のサークルで、私はどうやって学習していったらいいのでしょう?みんなが何を話しているのだかちっともわかりませんでした。


そこで私は考えました。


サークルの冒頭には、誰かが何かの話題を切り出します。それについて話がふくれれば、どんどん会話は盛り上がっていきます。当然、私に話をふくらませたり、誰かの会話の間に入っていくなんて無理なことです。


私は、自分で話題を持っていくことにしました。私にわかる身近な話で、ほんの2, 3行の簡単なものです。ところが、この 2, 3行の文章を作るだけでも大変でした。日本語から英語への変換ができないのです。


そこで、私は英作文をやめました。だって、自分で英文が作れないのですもの。その代わりに何をしたかというと、「英借文」 をしたのです。つまり、すでにどこかに書いてある英会話センテンスを抜き出して、センテンス1 とセンテンス2, センテンス3 をくっつけてひとつの文章にするわけです。


自分で日本語から英語への翻訳をやめ、既製のセンテンスをくっつけて、無理やり自分の話を作り上げるということをしたのです。


これには NHKのラジオ英会話のテキストが非常に役立ちました。ラジオ英会話のテキストを買ってくると、まず、さーっと日本語の部分を全部読んでしまいます。その中で、「これは使える」 「あっ、この話がしたい」 「これはどこかの文章とくっつけることができるかも」 という部分にアンダーラインを引きます。


日頃、ラジオを聴きながら、毎日この作業をするのです。「このセンテンスはいつか使えるかも」 と思うと、徹底的に音を真似して、話題のどこかに入れてみようと想像しながら自分ひとりで練習しました。


ほんの30秒程度の話を作るのに、まるまる一週間かかりましたね。公民館の英語サークルへ行くと、これを冒頭に話させてもらうのです。ノートに書き出していくのですが、会話のとき、ノートを見ながら話すのでは意味がないと、覚えていきました。自分に関連する話ですし、毎日の練習の中で口から出す作業はしていましたので、そんなに覚えるのも苦にはなりません。


そして、30秒の自分の話が終わると、あとはみんなが何を話していようが関係ありません。他のメンバーは私が持っていった話から話題をふくらませることもできますし、違う話題にも移っていくこともできます。私はこの30秒スピーチをすることだけを自分の課題にし、ノルマが終わると、あとは脳を休憩させていました。


私が話している途中で、先生が何かを質問してくると、もうストーリーはストップしてしまいます。メンバーの誰かが先生に向かって言いました。「さなえの話が終わるまでは黙って聞いてやってよ。彼女、必死で覚えてきているんだから。途中で口を挟まれたら順番がわからなくなるでしょ。」 クラスの中は笑いが起こります。そうです。まだキャッチボールをするほどの実力はなかったのでした。


しかし、この30秒の話を作るのに、一週間かけ何冊ものテキストを読み返し、あっちのセンテンス、こっちのセンテンスと自分に合うであろう言い回しを探し出し、切り貼りしていく作業は決して無駄にはなりませんでした。その後の私の英語学習の核にもなっていきます。


特に、日本語→英語への翻訳作業をやめたことに意味があったと思っています。日本語と英語では表現の仕方が違うんですよね。英語独特の言い回しってありますものね。


(つづく)



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2010年1月20日 (水)

九州へ行きます

九州へ行きます!


1月29日(金)は九州、博多でセミナーを開催します。セミナーというより、ワークショップですね。お集まりの皆さんに英語学習方法をご紹介しながら実際に口から英語を出してもらいます。


- 英語を口から出すのが恐くなくなる
- 英語って間違ってもいいんだ、ということを発見してもらう
- 英語の練習って楽しかったんだ、と思ってもらう


これらを目標とし、皆さんと楽しみながら英語に触れていきたいと思います。私のセミナーはパワーポイントもスライドも使わないローテクです。口の筋肉と笑顔だけお持ちください。


詳細は Emi さんのサイトへ ⇒ English Time 英語学習ダイアリー


すでにたくさんの人が集まってくださっているとのこと。嬉しいような恐いような、、、。でも、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。


さて、29日(金)の夜、博多駅付近でお食事をご一緒してくださる人、いませんか?セミナーには出られないのだけれど、夕飯なら付き合ってやってもいいよ、という人、ご連絡ください。ある方がレストランの予約を取ってくださるそうです。一週間くらい前までに予約するといいかな、とおっしゃってくださっているので、、、あらっ!もうすぐですね!



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2010年1月21日 (木)

実践ビジネス英語 リスナーの集い

【 リスナーの集い 開催日決定!!!!】


皆さん、杉田敏先生に会える日がやってきます。
毎年恒例、杉田先生を囲んでのリスナーの集い、今年も開催です!


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2010年「実践ビジネス英語リスナーの集い」

日時: 2010年4月17日(土)
午後 5:30~8:00 (開場 午後5:00)
会場: 日本外国特派員協会
会費: 9,000円
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皆さん、4月にお目にかかりませんか?4月の土曜の夕べ、外国人特派員協会という、普段一般人はなかなか入れないような会場で、ちょっとリッチな気分にひたり、英語界の有名人と食事をともにする。考えただけでもワクワクしませんか?


詳細、申し込み方法などは、こちらへ


毎年、大阪からは団体がいらっしゃいますし、日本全国からリスナーが集まってくるんですよ。英語業界の有名人も、紛れ込んでいます。


私は、もう申し込んでしまいましたヨ!



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2010年1月26日 (火)

主婦からの転身 Vol. 8

これは、私がどうして英語の勉強を始めたのか?どうやって勉強してきたのかのストーリーです。今までのストーリーを読みたい方は、こちら へどうぞ。
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公民館の英語サークルに週1回出掛け、2時間のうち、最初の数分を話させてもらったあとは、脳の休憩ということを続けました。それがその当時は精一杯でした。何とか、自分の言いたいことの数行は発表できても、ポンポンと会話のやり取りが弾むということはありません。


口から英語を出したら、それっきりです。サーブを打ったら、そのことに全力を注ぎ過ぎて次の体勢が取れず、レシーブが返ってきても知らん顔という状態です。


それでも少なくとも、サーブを打ち込むことは、かろうじてできるようになったのです。小さなステップですが、確実なステップです。ここで注意したことは、自分がスピーチをするときには、ノートを読み上げないということです。


英語を教えるようになった今、私のクラスの中には、What's new? といって何でいいから自分の周りで起こった出来事を話してもらう時間があります。皆さん、よく勉強してきてくださっているので、話すことを一生懸命ノートにまとめてきます。


What's new? と話をふると、ノートを読み上げます。私は微笑みながら彼ら/彼女らが作ってきた話を聞き入ります。話がストップしたところで、今度はにこやかに彼らのノートを取り上げて、「はい、もう一度最初から話してみて」 とやります。意地悪な先生ですねえ~。


みなさん、えーーーっ!となりますが、不思議なことにこんなことを何回か繰り返しているうちに、ノートは必要なくなります。


さて、私の昔話に戻りましょう。公民館のクラスで数行の英語は話せるようになったものの、会話はちっとも成り立ちません。やっぱりこのクラスは私には難し過ぎて無理!との考えが頭をよぎります。


そして、またやめる決心をします。「もう、ついていけない!やめたい」 とクラスメートに打ち明けると、その彼女が言いました。「どうしても、やめたいというのなら、やめればいいわ。でも、今やめたら、あなたが今までやってきたことがすべて水の泡になってしまうわよ。それは、英語だけじゃなくて、あなたの人生すべてにおいても言えるんじゃない?」


そうでした。中途半端な生き方を改めたくて始めた英語でした。何かひとつでもいいから、自分の人生の中で、これだけは頑張ったと胸を脹れるものが欲しくて始めたのでした。


そして、彼女が続けます。


「わかった!とにかく、あなたが一番できないから、じゃ、一緒に勉強しましょう!」


何をしたのかというと、NHKのラジオ英会話を聴いてダイアログの部分をロールプレイするというでした。これが、私とNHK語学講座との出会いです。18年前のことでした。以来、ずっとNHKは聴き続けています。


(つづく)



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2010年1月30日 (土)

博多ワークショップ ありがとうございました!

2010年1月29日、九州、博多でワークショップをさせていただきました。
今回企画、運営してくださった Emi さん、やさビジ福岡勉強会の皆様、ありがとうございました。


参加してくださった皆様、おひとりおひとりに感謝申し上げます。


福岡県内だけでなく、近県から、2時間も3時間もかけていらしてくださった方もいましたね。平日の午前中開催ということで、わざわざお仕事を休んでまで駆けつけてくださった方、ご家族の協力を得て、お子さんを預けながら会場にいらしてくださった方、本当にありがとうございました。


皆さんにお目にかかれて本当に嬉しかったです。


私の英語学習法をもっと効率良くお伝えできればよかったのですが、時間があっという間に過ぎてしまいましたね。たくさんの質問も出て、皆さんの英語学習に対する感心の高さを目のあたりにしました。


皆さんの英語も聞かせていただきましたが、すごかったですねえ~~!!皆さん、もうすでに日常会話ができるではありませんか!!誰ひとりとして口ごもったり、とまどったりしていらっしゃらなかったので、そちらのほうに私がびっくりしてしまいました。何とレベルの高いワークショップだったこと!


英語は失敗してもいいのよ、もっと自信をもって口から出していいのよ、ということをお伝えするつもりで行きましたのに、その必要は全くありませんでした。


また機会がございましたら、こうして日本全国へ出掛けていき、多くの英語学習者の皆さんにお目にかかれたらと思っております。


セミナーやワークショップからモチベーションを得るのも英語学習を長続きさせるコツですが、ワークショップで出会った皆さんが少しでも横のつながりを作り、英語学習仲間になってくれたらいいなと願っています。


皆さん、またどこかでお目にかかりましょう!


主催者の Emi さんがブログで 当日の様子をお書きになってくださっています。
Emi さんのブログは こちら


KyushuWorkshop.jpg
会場には大勢の皆さまが足を運んでくださいました。感謝申し上げます!!



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2010年1月31日 (日)

主婦からの転身 Vol. 9

私がサークルの中で一番話せないから、とにかく一緒に勉強しましょうといってくれた彼女。彼女と私の2人の勉強会が始まりました。それは公民館での英語サークルが終わったあと、食事を取りながらラジオ英会話のダイアログの部分をロールプレイするというものでした。A役とB役になってテキストを見ずにロールプレイ。終わると役割を代えてもう一度ロールプレイ。やることはこれだけでした。


でも、これが私にはとてつもない作業でした。その当時、相手になってくれていた彼女は、朝電話をかけてきて、「ごめ~ん、今週サボっちゃった。今から覚えて行くね。」 と言うレベルの人でした。つまり、朝から公民館の英語が始まるまでの数時間もあれば、ダイアログを言えてしまう実力を持っていたということです。


彼女の数時間分を私は目を血眼にし、口の筋肉が痛くなるまで 1週間かけて練習していくのです。相手があることでしたので、迷惑をかけてはいけないと、それはそれは必死でした。知らない単語がたくさん出てきます。ひとつひとつ意味を調べていたらいくら時間があっても足りません。そこで私が取った方法、、、それは、とにかく真似してみようと言うものでした。


まずは日本語に部分をざっと読んでしまいます。今日はこんなシチュエーションの英語を話すわけね、ということだけ頭に入れ、単語の意味調べはやめました。この日本語のときは、こういう言い方をすればいいわけねと、疑いもなくセンテンスを繰り返し練習したのです。


私は考えました。今から英語の勉強を始めたところで、英文科卒の人にかなうわけがない。海外で生活したことのある人にかなうわけもない。では、私には何ができるのだろう???英語圏では、たとえ3歳の子供でも、どうみてもそんなに学業が優秀ではなさそうな人でさえ英語を話している?どうして私に出来ないのだろう?


ま、とにかく真似してみるか!意味なんかわからなくてもいい。文法も考えなくていい。徹底的にもの真似すればいいんだ!そう腹をくくりました。


あとは1週間、もう、ひとりもの真似合戦です。テキストを片手に、ラジオ英会話の番組を録音した音声機器のイヤホーンを耳に入れ、ひたすらブツブツ練習するだけです。お茶碗を洗いながらブツブツ。洗濯物を干しながらブツブツ。掃除機をかけながらブツブツ。買い物かごをぶら下げてもブツブツ。自転車をこぎながらブツブツ。こうして丸1日かかって、1日分のダイアログを仕上げ、次の日はまた次の日の分をこなす。


月曜日から木曜日までの分を練習するのですが、水曜日あたりになると月曜日の分はすっかり忘れてしまいました。それでもかまわずひたすらにブツブツ練習を続けました。


しかし、この練習が英語学習の基本中の基本であり、これだけ口を使った学習を今まで奨励してきた学習法があっただろうかと考えるきっかけになりました。文章構文も文法も忘れ、ただ忠実にモデル音声の真似だけをする。こんな練習方法があったでしょうか?


あとになってわかったことですが、この訓練が英語学習の中では最も大事なことであり、英語独特のリズム、イントネーション、間の取り方を覚え、英語らしく話せるようにするための基礎だったのです。


一緒に練習してくれている彼女も私もその当時は専業主婦。毎週ランチに出掛けているとそれだけで高い習い事になってしまうので、おにぎりを作って行き、ほおばりながらの練習でした。


一生懸命練習しているご褒美に、たまには外でランチをしましょうねと、2ヶ月にいっぺんくらいは、おにぎりを作るのをやめレストランに行きました。レストランだろうとどこだろうと私たちのロールプレイが続きました。周りのテーブルにいる人たちが、こいつら何しゃべっているんだ?と変な顔をして私たちのことをうさんくさげに見てきましたが、私たちは気にしませんでした。


こんなことを 1年間続けました。1年も続けると不思議なことに、ダイアログを口から出すのもそんなに苦ではなくなり、おまけに文法も特に勉強したわけではないのに、基本的なことは何となく頭に入っていました。三単元の後ろの動詞には s がつくことや、名詞が複数になると a が消えて後ろに s がつく、など中学校で習ったはずなのにすっかり忘れていたことを思い出すこともできました。


そしてこれが私の基本中の基本の学習になっているだけでなく、私の今の英語指導へとつながっています。「とにかくモデル音声を徹底的に真似る」 これが私の指導法のひとつです。


(つづく)



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