2008年11月 5日 (水)
私は英語を32歳のときにやり直し始めました。英語が話せたらいいなという憧れは持っていたものの漠然としたものでした。専業主婦で3人の子育てをしていたのですが、一番下の子が幼稚園に入ったのをきっかけに英語を始めたのです。
でも、主婦だったので自由に使えるお金がなく、英会話学校はどこも授業料が高くてあきらめざるを得ませんでした。英文科卒でもないし海外留学の経験もゼロ。そんな私がやってきた方法はNHKのラジオ英会話講座を聞くことと週に一度の公民館英語サークル。
ひとことも話せないところからスタートし、16年たった今、小さいながら英会話スクールを経営し、日曜日には英会話カフェを運営しています。ボランティアで外国からの観光客を案内したり通訳の真似事などをしたりしながら英語に触れ楽しんでいます。
英語はいつから始めても決して遅いということはありません。英語がちょっとでも話せるようになると見える世界が変わってきます。自分の人生を変えてみたい、そう思って英語の勉強を始める人も多いのではないでしょうか。
私はNHKの英語講座に育ててもらいました。毎日ラジオに耳を傾け英語を真似して口から出すことによって学んできました。今でも続けています。そしてこれからも自分の学習方法を貫いていきますよ。
英語は人生の見方を変え、世界を広げてくれます。ワクワクして楽しいですよ。
2008年11月 7日 (金)
英語の勉強はひとりでするものではありません。ひとりで続けるには、あまりにも過酷で辛いことが多いのです。ですから学習仲間は必要です。このブログを通して英語学習仲間と気持ちを分かち合ったり、たわいもないおしゃべりしたりしながらモチベーションを持続できたらいいな、なんて考えています。
モチベーションを上げるためにもうひとつ大事なこと、それは時々ワクワクするようなイベントを作るといいのではないかなと思います。
実は、先日(11月3日)NHKの教育フェア公開収録に行ってきました。いつもラジオの電波を通して聞いているあの声が今は目の前から聞こえてくる! こんな感動ってありません!! 今回は基礎英語1, 2, 3 の先生方、レギュラーゲストの皆さん、ダイアログを収録している声優の皆さんが勢ぞろいするという贅沢なものでした。
創作スキット・コント大会「英語で挑戦!手づくり英会話」の収録現場は大勢の人で埋まっていました。日本全国からたくさんの応募作品が集まり、その中から受賞作品が公開録音されていました。熱気ムンムン! 基礎英語ということで、お父さんやお母さんと一緒に来ている中学生たちが目立ちましたが、小学生や、私のようにちょっと人生を重ねたおばさんやおじさんの姿も、もちろんありました。
実際にラジオから流れてくる声を目の前にしたり、収録現場の様子を見たり、こうして人生の中にワクワクする行事を散りばめていたらモチベーションが下がることはありません。最近、NHKの語学番組はリスナーと制作者側を近づけるイベントがたくさん行われています。アンテナをしっかり立ててこういった機会を利用するのもいいですね。
2008年11月11日 (火)
NHKは大きいなあ~。渋谷の駅から、徒歩10分ほど歩いたところにNHK放送センターはあります。11月3日、公開収録の日、少し時間よりも早めに行ったのですが、ちょうど教育フェアーが開催されていて、ものすごい人ごみでした。パンフレットには見慣れた「チャロ」の顔が描かれていて親しみが持てました。
地方にお住まいの方はなかなか足を運べないかもしれませんが、渋谷は熱気のある街です。2004年に公開されたソフィア・コッポラ監督の映画「ロスト・イン・トランスレーション」、ご覧になった方いらっしゃいます?
あの映画の中で映し出された渋谷の街は世界で有名になり、今や観光スポットのひとつになっているんですよ。私は Tokyo Free Guide という組織に所属していて、時々、日本に
来る観光客に東京をボランティアでガイドしてあるくということをやっているのですが、渋谷のハチ公そばの交差点は連れて行って欲しい場所としてよくリクエストを受けます。
渋谷は若者の街として有名ですが、大人向けの街へと再開発されると聞いたこともあります。楽しみですね。
さて、私たちが毎日聞いているNHKの語学番組は、ここ渋谷にあるNHK放送センターで収録されています。昨年、岩村圭南先生の「徹底トレーニング英会話」の公開収録にもお邪魔させていただいたことがありますが、そのとき待合室でお会いした女性は京都から日帰りで来ていました。「え~っ!京都から日帰り??」とびっくりしてお話をさせていただいたことを思い出しました。
NHKのリスナーは熱心な人が多いですね。あなたも私もそのひとりですよね。さて、きょうも耳を傾けましょうか!まずは聴く。「聴いたら必ず口から英語を出す」これ基本中の基本です。聞き流しとはさよならしてTVやラジオの前でぶつぶつやりましょうね。たったひとことでかまわないので、気に入ったフレーズを繰り返し口ずさむ。ウン、これなら毎日続けられそうですよね。
2008年11月13日 (木)
時々人にあからさまに言われることがあります。「あなたよりも私のほうが完璧な英語を話すのに、どうしてネイティブたちは英語が下手なあなたのところに集まるわけ?」
確かに私の英語は下手です。認めちゃいます。でもどうにかこうにかネイティブたちとコミュニケーションが取れるのは、英語力ではなくて他のところで補おうとしているからだと思います。
そのひとつにユーモアがあります。Sense of humor を持つのはなかなか至難の技ですが、特にアメリカ人はユーモア好きなので彼らとの会話から学んでいます。
----------------------------------
私がよく使うユーモア(その1):
Sanae, do you need any help?
(何か手伝うことない?)
私は毎週日曜日に英会話カフェを運営しているのですが、時々ネイティブたちが準備に手を貸してくれようと声をかけてくれます。私は、「じゃあ、このネームタグを名前順に並べて、あそこのテーブルをこっちに動かしてくれる?」なんて言いたいのですが、とっさに英語が出てこないのです。そんなときは、こう答えることにしています。
Yes! Smile at me!!
(ええ、あるわよ。ニコッと笑ってくれない?)
----------------------------------
私がよく使うユーモア(その2):
Oh, boy! I'm kind of tired.
(あぁ!ちょっと疲れ気味)
ネイティブたちがこうやって入ってくるときは大抵、前夜飲み過ぎたか何かなのですが、私は
Are you tired of me?
(私に飽きたの?)
と返答します。大抵は、ぎゃっはっは!と笑ってくれます。
2008年11月14日 (金)
読者のおひとりから次のようなコメントをいただきました。
「英語暦20年。英文科卒。海外生活の経験あり。英検、TOEICも高得点。英会話学校にも通い、高い教材も買った。これだけやってもいざ英語を話そうとすると思ったことの半分も言えない。川本さんとの違いは何でしょう?」
私の回答: 違いなんてありませんよ。私だって思ったことの半分も言えていません。もし、違いがあるとしたら、「わからないことを悲観しなくなった」つまり図々しくなったということでしょうか?ネイティブではないのでわからなくて当たり前と思い開き直っています。
話すときも間違えて当然!「話の前後から推測してねえ~。あなた頭がいいんだから私の言いたいことわかってくれるわよねえ~。」と念じながら話しています。
ネイティブと話をしていても、1対1のときは何とかわかっても、ネイティブ同士で話が始まると、もう私にはお手上げ。チンプンカンプンで彼らが何を話しているのだかさっぱりわからない、ということがしょっちゅうです。
先日、姉妹都市交流事業に携わり、アメリカ人15人を引き連れて珍道中をしてきました。歓迎会や送別会でそれぞれの人のコメントを日英や英日通訳しなければならない場面があったのですが、スピーチのときは私にわかる英語で話してくださいね、と図々しくもお願いしました。そうしたらわざと難しい big word でスピーチを始めた人がいたのです。もちろん、この方、on purpose でやっていたわけで、私が「あぁ~わからない!」というような表情をしたら、ニヤリと笑って簡単な英語に直してくださいました。ホッ!すかさず日本語と英語で事情を説明したら会場はドッと笑ってくれました。
市民の交流だから許されることですが、とてもとてもプロのようには通訳などできません。歓迎会の会場には日英がわかるALTがいて、マイクで通訳する私を心配そうに眺め、遠くからOKサインを出してくれたり、首を傾げて、うぅ~ん今の通訳は意味が通っていないぞ、なんていう表情をしたりしていました。
英語をコミュニケーションのツールとして使うとき、完璧な英語で話す必要はないと思うのですがいかがでしょうか?これから英語を始めようと考えている人 ⇒ 英語はある程度基礎的なことが話せるようになったらあとは気力です。すごく実力を持っているのにどうもうまく話せないなと思っている人 ⇒ 本当は話せているんですよ。きっと教養があり過ぎて、もっと話したいのにぃ~と自分の中で消化不良になっているだけです。他の人はきっとあなたのことをすご~いという目で見ているはずです。
2008年11月18日 (火)
◆◆ アエラ・イングリッシュ、創刊4周年記念イベント ◆◆
NHKテレビ「きょうから英会話」講師松本茂教授の講演あり
パックンマックンのショーも!
朝日新聞社が発行している「アエラ・イングリッシュ」という雑誌をご存知ですか?英語学習者なら手にしたことがあるでしょう。洗練されたおしゃれな雑誌で英語関連情報が満載です・
そのアエラ・イングリッシュ、創刊4周年記念イベントが開催されるとの情報をゲットしましたのでお知らせします。イベントに出席すると、またやる気がモリモリと沸いてきますよ。NHKテレビ「きょうから英会話」講師松本茂教授の講演もあります。これは見逃せません!
入場料無料、ただし事前申し込み必要。締め切りは11月30日(日)。
◆【英語で可能性を広げよう】
日時: 12月13日(土) 午後 2時~ (午後 1時半開場)
場所: 立教大学池袋キャンパス5号館(東京都豊島区西池袋3-34-1)
詳細: http://www.aera-net.jp/english/081114_000472.html
<第一部>: NHKテレビ「きょうから英会話」講師松本茂教授の講演。初級から上級まで、すべてのレベルの人に参考になる英語学習法のヒントがいっぱいです。
<第二部>: お笑いコンビ、パックンマックンのショー「笑って覚える英語」
来場者の方々には「トークマスタースリム」、ペン型電子辞書「クイックショナリー2漢字リーダー」といったプレゼントが抽選で当たるそうですよ。トークマスタースリムは私も使っています。最近はMDから乗り換えてもっぱらトークマスターを使って勉強しています。クイックショナリーも便利そうで気になるアイテムです。私も欲しいなあ~。
2008年11月21日 (金)
NHKエデュケーショナルのゴガクルのサイトでこんなことを書いては本当はいけないのですが、そこをあえて書かせていただきます。
英語を本気で話せるようになりたかったら「テキストは一本!」、これ鉄則かもしれません。NHKのテキストはとても充実しています。どれも楽しそうな番組でひとつの番組を選ぶのは至難の業です。英語をすでにマスターしてしまい、ある程度の実力のある人なら何本聴こうがそれなりに収穫はあるでしょう。しかし、これから英語が話せるようになりたいと思っている人はなるべく自分の学習方法を簡素化する必要もあるかもしれません。
NHKのリスナーによくありがちなのが、一生懸命であるがために番組をたくさん聴いてしまうことです。たくさん聴くのはいいことですよ。でも聴くだけで終わってしまっていませんか?
残念ながら英語は聴くだけでは上達しないんですねえ~。聴いた音を真似して自分の口で再生してみるところから練習がスタートします。何度も何度も繰り返し、自分のものにするまでには、私のようなスローな人間には膨大な時間がかかりました。ですからテキスト一冊分が限界でした。しかも、数年間は、ダイアログの部分だけに集中しました。NHKの放送一回分はとても内容が濃いですから全部に真面目に目を通し取り組んでいたらそれだけで時間がなくなってしまうのです。言い方を変えると、テキストを一本に絞ったうえにさらにある一部分だけに集中したということです。
ほんの数十秒で終わってしまう会話部分(ダイアログの部分)をまる1日かけて口からブツブツと出したのです。洗濯物を干しながらブツブツ。お茶碗を洗いながらブツブツ。お買い物をしていても自転車をこいでいてもイヤホーンは耳の中。(最近は自転車+イヤホーン、禁止になりました?)電車に乗れば、周りの人に迷惑がかからないように口パクで練習です。他の人からみたら、何あの人?少しおかしいんじゃないの?と思われたかもしれません。でも、気にしなぁ~い!これだけやると、もう他に手を出す余裕はありませんでした。
英語を長年やっているのに、どうして話せるようにならないのだろうと悩んでいる人は一度自分の学習方法を見直してみるのもいいかもしれません。大抵、行き当たるのが、熱心なあまり、あちらにもこちらにも手を出してしまっていたということ。シンプルにすると伸びが早いかもしれませんよ。
2008年11月22日 (土)
『ものしり英語塾』の元講師、馬越恵美子先生をご存知ですか?桜美林大学の教授で学生には「えみりん先生」と慕われ、「笑凛亭えみりん」の名前で英語落語もなさいます。
先生が2001年の『やさしいビジネス英語』土曜サロンに出演なさっていたときからのファンで、この素敵な声の持ち主は誰?と先生の話す英語に聞き惚れていた時代があります。
その後、先生と実際にお会いして初めてお話させていだいたときは、緊張で震えてしまい何を話したのだか覚えていません。その後も何度かお目にかからせていただく機会があったのですが、お会いすればするほど先生の魅力に引き込まれていきます。
とっても気さくでお茶目なところもある先生なのです。英語講師として優秀なだけではなく、人間的にも非常にすぐれたお人柄で、多くのファンを魅了しています。
その馬越恵美子先生と「イー・ウーマン」の佐々木かおりさんとの対談が掲載されている サイト があります。
馬越先生の魅力が存分に出ているとともに、英語学習者に向けてのアドバイス、コツなども掲載されていますよ。英語ってやっぱり人生を前向きにさせてくれ、変化をもたらしてくれる魔法の道具になり得るかもしれません。
2008年11月23日 (日)
唐突ですが、英語を勉強していて孤独を感じたことはありませんか? 私には少なからずあるんですよ。今は貴重な学習仲間もでき、こうしてネットを通して皆さんと会話することができます。それでも英語学習って基本的には自分ひとりで勉強しない限り伸びないものですよね。
「英語が通じた!」 と感じる喜びはホンの一瞬で、また辛く長い孤独の世界にしばらく入り込まなければ次のステップにはいけない。英語って華やかにみえるけれど実はその裏に長いトンネルがあるようなもの。いつ見えてくるかわからないトンネルの出口の光を求めて歩き、一瞬外に出たと思ったら、またトンネルがやってくる。そんなことの繰り返しです。
だからこそ時々はみんなで声を掛け合って、前を向いて歩く必要があると思いませんか? モチベーションを下げずに続けるってホントに大変なことです。
・ 欲張らない
・ ゆっくりペースでもかまわない
・ 毎日着実に
・ 隣の人と比べない
・ 追い越されても気にしない
・ いつか出口はやってくる
そんなことを自分に言い聞かせ、今日も机に向かう私がいます。あなたもそうでしょ?
2008年11月25日 (火)
遠山顕先生の「ラジオ英会話」お聴きになっていらっしゃる方います?
11月19日のダイアログなんですが、イカフライが話の中に出てきていました。
【 fried calamari 】 っていうんですね。先生は番組の中で squid という言葉はあまり聞かれません。calamari という言葉がよく聞かれます。とおっしゃっていましたが、fried calamari ですか! イカといえば squid かと思っていたので新鮮な驚きでした。
確かに google で検索してみると
"fried calamari" = 628,000 件ヒット
"fried squid" = 106,000 件ヒット
calamari のほうが断然多くヒットしますね。英英辞典を使ってみたら
calamari = squid cooked and served as food
squid = a sea animal with a long body and ten arms situated around the mouth, or this animal eaten as food
どうやら、イカ (squid) が調理されるとカラマリ (calamari) に変身するようですねえ。私は海外にあまり行かないのでわからないのですが、よく海外旅行をする方、海外出張が多い方、fried calamari 召し上がりましたか?
【 イカフライ 】 = 【 fried calamari 】
2008年11月27日 (木)
友人から聞いた話です。その人はフライト・アテンダントをしていました。キャビン・アテンダントとも言うのかな?でも英語があまり得意ではありませんでした。
ある国内線フライトの日、乗客の中に外国人がいました。その便は羽田発鹿児島行きの飛行機だったのです。「鹿児島でおいしいお料理は何?」と聞かれた彼女、うぅ~ん、と考えました。「そう!とんかつだわ」と思った彼女。
さて、とんかつは英語で何と言うのでしょう?
まず、あれは揚げてあるから、フライよね、と思う。それにとんかつは豚肉だから…… 豚は pig と考えた彼女、思いっきりの笑顔とともに
Flying pig !!
と答えてしまったそうです。 えっ!?空飛ぶ豚?
お客さんは当然ポカーンという顔をしていたとか。本当にあったお話です。fry (フライ、揚げ物)も fly (飛ぶ)になっちゃった愉快な間違いでした。いくら飛行機で飛んでいる最中だったとはいえねえ。では、とんかつは英語で言うと何というのでしょう? pig は調理されると pork に変身する んですね。
では、正解、とんかつは英語で言うと
↓ ↓
【 とんかつ 】 = 【 pork cutlet 】