2013年3月25日 (月)
春、電子辞書のお買い求めを考えていらっしゃる人も多いと思います。最近の電子辞書ってかなり進化していますね。
カシオさんの電子辞書を徹底研究して記事を書かせていただきました。
「英語力を伸ばす 電子辞書の活用法」
(この記事は4月の中旬までアクセス可能です)
ここで電子辞書の使い方や機能は皆さんもかなりご存じだと思いますが、再度、おさらいしてみましょうか?
◆ ジャンプ機能
これはもう皆さんご存知ですね。単語にカーソルをあてて、他の辞書にジャンプ。例えば、日英で辞書を使い、さらに、英英に飛びたいときなど便利。
◆成句検索
記事の中でも触れていますが、例えば、run out という成句に出会いました。run という単語は知っているし out も知っている。でもrun out となると、どうもわからなくなってしまう。こんな時は、成句検索の窓に run&out と打ち込んでみる。すると
run out = (食料・金・忍耐などが)尽きる、(時間が)なくなる
という意味だとわかります。ついでに例文も読み込んで使い方をマスター
Our money is running out. = 私たちの鐘は底をつきかけている
My patience is running out. = もうそろそろ我慢の限界だ
◆単語探し その1
文字数がわかっていてスペリングが不明な時
スペリングのわからない文字の代わりに?を入力
ラックという単語、l の次は a だったかな?u だったかな?と不明なときは。
l ? c k
と入れてみる。すると、次のような検索結果が出ます。
lack
lick
lock
luck
意味を確かめながら、この中から自分の探していた単語を見つけることができます。
◆ 単語探し その2
文字数もスペリングも不明な時
連続した文字数のスペリングかわからない部分に~を入れる
これも記事の中で触れさせていただいていますが、例えば、「運動する」という意味のエクササイズ、私、いつもスペルが不確かになってしまうのです。そんなときは、ex~se と最初と最後の文字だけ入れて検索をしてみます。するとどうでしょう?画面左側にexで始まってseで終わる単語を10個並べてくれました。同時に意味も表示してくれるので、その中から「運動」に該当する単語をピックアップ!
◆ イディオム探し
「成り行きにまかせようよ」と言いたいときに何かイディオムがあったはず。確か play と ear が入っていたような気がするけれどうろ覚え。こんなときは、成句検索窓を使って play&ear と打ってみる。ありました、ありました!
「play it by ear」 で「臨機応変にやる、ぶっつけ本番でやる」という意味になるんですね。ついでに例文もチェックできますよ。
Should we head for the mountains or the beach this weekend?
(今週末、山に行くほうがいいかしら、それとも海辺にいくほうがいいかしら?)
Let's just listen to the weather forecast on Friday and play it by ear.
(金曜日に天気予報を聞いて、それから考えるとしよう。)
◆ カタカナ辞典の活用
カタカナならわかるのだけれど、スペルがわからない。こんな時は、もちろんスペルチェック機能を使ってもかまわないのですが、カタカナ辞典を使えば一発です。例えば、「キューティクル」と打ち込むと、すぐに cuticle と表示してくれました。「キュ」という音だろ、c で始まるのか、k で始まるのか、あるいは q で始まるのかわからないとき、ありますものね。
◆ 海外旅行のときも便利
海外旅行に行ったとします。旅行会話本などを持参することがあるかと思いますが、ある場面でとっさに英語が出てこなくて、「あれ?何て言うんだっけ?」なんて思うことはありませんか?ショッピングをしていて「別のものを見せていただけますか?」って英語で何というんだったかな?
そんなときも慌てず騒がず、電子辞書を手にして『英会話海外旅行ひとこと辞典』を開く。ショッピングの項目には
Can you show me another one? (別のものを見せていただけますか?)
というフレーズがあります。理想的なのは、海外旅行に出る前に『英会話海外旅行ひとこと辞典』をひととおりおさらいしておくといいですね。音声もついていますので、よく聴いてまねして自分の声を使って練習しておく。どんなに簡単な言い回しでも口から出しておかないととっさのときには反応してくれないものです。
知っているフレーズなのにイザというときに使えず、悔しい思いをしたことはありませんか?日頃から辞書を持ち歩き、ちょっとした空き時間に開いて簡単なフレーズのおさらいをする。イヤホーンを使ってリスニングもする。できれば、声に出して練習しておく。
これを繰り返すことこそが英語学習において一番の基本であり、もっとも大切なことだと思っています。
◆ 通訳、翻訳の助っ人として
海外からのお客様をご案内している時も、電子辞書は私のことを何度も助けてくれます。普段使っていない単語、言い回しは忘れてしまいがちです。特におさしみやお鮨を食べているときなど、魚の英語名がとっさに出てこなくて辞書のお世話になることはしょっちゅうです。
最近はスマートフォンやPCの中にも辞書機能があり、便利に使えるようにはなりましたが、ネット環境に左右されることのない電子辞書は英語学習茶にとって欠かすことのできない必要アイテムのひとつといえるでしょう。
2013年3月28日 (木)
Q
英語力向上のために、英語日記を書いています。色んな本から英借して文章を作っているのですが、英語日記を書く場合、それをただ書き写すだけでいいのでしょうか?それとも、声を出して英文を覚えるまで読んだ方が良いのでしょうか?
一応、昨日は声を出して英文を読んだのですが、イントネーションがヘタすぎて、少し落ち込みました......。アドバイスいただけますと幸いです。
A
英語日記を書いていらっしゃるなんて素敵!英借文、大正解ですよ。次のようにやってみていただけますか?
(1) まずは、借りてきた英語を書き写し、日記を完成する
(2) 口に出して言ってみる
(3) 自分の英語にうっとり、にっこりする
ただし、覚えるまで声に出す必要はありません。完璧を求めると、途中でポッキンと折れてしまうので、ある程度まで出来たらよし!としましょう。
ホラ、大地に立っている大木を想像してみてください。頑丈そうに見えるけれど、大きな衝撃がきたり、強い風が吹きつけたら、ある日ドッサリと途中から折れてしまいませんか?そこにいくと幹は細いものの、風が吹いて右に左に揺れながらも、柔軟にしなやかに身を曲げ、しっかりと大地に根を張っていく木もあります。
英語学習をしていると、ああ、このやり方でいいのかな?やっぱりあっちのやり方のほうがよかったのかな?何か私にもっと良い方法があるのではないか?と、あっちにこっちに心が揺れてしまいますが、毎日続けている限りは、しっかりと大地に根を張り、成長し、やがて花を咲かせる日を着々と準備しているのです。
イントネーションが下手過ぎて落ち込んでしまったのですか?誰が下手だって決めたのですか?ご自分の思い込み、実は他人が聴いたら非常に美しい英語を話している、ということもあります。
このギャップを埋めるためには、やはり日頃から「音」を聴きながら「まね」をして練習する必要があります。モデル音声とリズム、スピード、音の上がり下がりが同じになるように練習するのです。1日、何個かのセンテンスなら無理なく進めることができるでしょう。
モデル音声と自分の音声がどのくらい近づいているのかを確かめるのに、良いアプリがあります。手前味噌になってしまいますが、
これ、時々少人数のクラスで使うのですが、結構、皆さん、はまります。自分の声を録音してネイティヴの音声と聞き比べたり、重ね聞きをしてどこか違っているのかを発見できるアプリです。
iPhone を使っていないという人は、要するに教材は何でもいいのです。簡単な日常会話とモデル音声が入っているものなら何でもOK。それこそ NHK のラジオ英語講座でいいと思いますよ。「聴いたらまね」「聴いたらまね」、これをひらすらと続けましょう。
日頃から英語を口に出しながら練習し、これは何かの折に使えるぞ、というセンテンスをチェックする癖をつけておくと、英借文をするのにも役立ちます。
そして、何を隠そう、意外と大事なことが
(3) 自分の英語にうっとり、にっこりする
ということです。頑張っている自分を褒めて、ニッコリしてくださいね!