プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2010年2月 1日 (月)

大塚雅文氏のセミナー情報

昨年の9月 DHCのセミナー でご一緒した大塚雅文氏が、都内でまたまたセミナーをします。何とバレンタインデーの日。甘ぁ~い時間に浸ってみませんか? えっ?甘くない?ビターだろうって?? さあ、それはあなた次第ですよ。ふっふ!タイトルはなんだか難しそうですが、中学英語でもまったく問題ありません。

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TOEIC500点でも十分通用する
世界標準の「Communicationのとり方」を学ぶセミナーのご案内

中学・高校・大学で長年にわたって英語を学んできたのに、思うように英語を使いこなせない。もしかしたら、英語で話すことを難しく考えているのではないでしょうか。


英語がうまく話せないのは、あなたの英語が下手だからではありません!語彙力を持っていないからでも文法を知らないからでもありません。「コミュニケーションの取り方」が知らなかっただけなのです。


本セミナーでは様々なActivityを通じ、普段我々が無意識に行っている「Communicationの取り方」とは全く違う「世界標準のCommunicationの取り方」を体感していただき、「英語を学ぶ」から「英語をコミュニケーションツールとして使う」感覚を体験していただきます。尚、参加者同士のInteractionをより蜜に行う為、少人数の参加型セミナーになっています。セミナーは英語・日本語両方で行われます。


内容は若干変わりますが以前行われた同様のセミナーについては こちらのリンク をご覧ください。


1. 日時  : 2010年2月14日(日) 14:00~16:30 


2. 場所  : 京華スクエア(ハイテクセンター)
         2階 第二会議室(階段を上り左手の部屋になります)    
     八丁堀駅(日比谷線)・宝町(浅草線)より徒歩3分
     京橋(銀座線)・茅場町(東西線)・新富町(有楽町線)より徒歩8分
     地図


3. 参加条件 : 現在仕事で英語を使っている、いつか英語を使って仕事をしてみたいと考えている方。
     英語によるCommunication力を上げたい方。
     ※英語力は問いません(過去TOEIC400点台の方でも参加いただいております) 
     参加ご希望の方は support@manabi.st までご連絡ください


4. 募集人数 : 15名程度 
     最少開講人数に達しない場合は、中止する場合がございます。


5. 費用 : 8,000円

6. 講師 : 大塚雅文(まなび株式会社 代表取締役)


講師について
慶応大学経済学部卒業。大手都市銀行に入社。2 ヶ店で営業/融資担当後退社。その後、海外留学をサポートするベンチャー企業のアドバイザーを努める。Darden Graduate School of Business (University of Virginia) にてMBA取得(アジア人一人に贈られる授業料全額免除の奨学金取得)。卒業と同時にまなび株式会社設立。個人ブログ でグローバル人材に必要なスキルについて配信。


まなび株式会社について
「世界基準のCommunication Styleを体得する」をモットーとし、少人数セミナー、プライベートレッスン(http://manabi.st/)、コーティングの3つの組み合わせで「問題解決を行うオープンなDiscussionの場に積極的に参加貢献していく人材」の育成を目的とする。ビジネスパーソン中心に2,000人以上を指導。グローバル交渉術、グローバルミーティングでの貢献術、プレゼンテーションなどのセミナー活動も実施。



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2010年2月 3日 (水)

リトル・チャロが新しくなる

2010年2月1日、NHKのスタジオで2010年度の「NHK語学番組」の記者会見がありました。


NHK語学番組、2010年度のキャッチフレーズは 「じぶん開国」 ―― 語学を通じで自分を開国しましょう、という意味だそうです。


スタジオには特別ゲストとして女優の紺野美紗子さん、韓国の人気俳優、ユン・サンヒョンさん、タレントの知花くららさん、同じくタレントのシェリーさんがお見えになっていました。


◆ ラジオ英語講座は変わらず
皆さんに一番関係があるかもしれないラジオ英語講座は大幅な変更なし。今年も昨年同様の時間帯、同様の先生方で続行です。ほとんどの番組は、ストリーミング (一週間遅れでネットで聞くこと) が可能。今年も、TVでもラジオでもネットでも同じ番組を楽しめるというクロスメディアがありますよ。


◆リトル・チャロ 2 新シリーズスタート
今年度の注目は何と言ってもチャロが新しくなって帰ってくることでしょうか。「友情」「家族愛」「恋愛」などをからめながら心温まる感動の物語がまた始まります。


親友の翔太が散歩の途中チャロをかばおうとして瀕死の重傷を負いました。心配するチャロの前に現れた不思議な鳥・ナムタカが翔太の魂を暗黒の穴の中に導く。「待って!」と飛び込むチャロ。その先は生と死の狭間の世界「「間(あい)の国 = Middle World」 でした。


場面設定は現実の世界ではない架空の空間。その中でチャロが様々な出会いと別れを重ね、成長していく姿を描いています。前回同様、英語を学ぶだけでなく物語そのものにのめり込んでしまいそう。ハラハラドキドキ、時には涙を流したり、心がポッと温かくなったり、不思議な世界で繰り広げられる冒険物語らしいですよ。


原作は前作に引き続き、演出・脚本家のわかぎゑふさん。英語脚本は、「英語でしゃべらナイト」 でおなじみのパトリック・ハーランさん。チャロの声は純名里沙さん。そして番組主題歌を歌うのは、倉木麻衣さん。


教育テレビでは10分間、総合テレビでは物語だけにフォーカスするので5分間。ラジオは解説も入るので15分間。もちろん、ネットでも楽しめますよ。今年度の注目番組です。


新番組速報は こちら


nhk01.jpg左から、知花くららさん、シェリーさん、紺野美紗子さんと、ユン・サンヒョンさん


nhk02.jpg紺野美紗子さんとNHKエデュケーショナル語学担当プロデューサー・長野部長: 紺野さんはテレビ 『ギフト~E名言の世界~』 出演


nhk03.jpgタレント・シェリーさん: テレビ 『リトル・チャロ 2 』 出演、記者会見当日は司会者として華やかさをプラス


nhk04.jpgタレント・知花くららさん 『テレビでフランス語 ナ』 ナビゲーター (2006年 「ミス・ユニバース2006世界大会」 総合第2位)



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2010年2月 4日 (木)

【速報!】 2010年度 NHK 英語講座一覧 (ラジオ編)
【 2010年度 NHK英語講座一覧 (ラジオ編) 】
番組名
講師
放送時間帯
(基礎から学びたい)
基礎英語 1
(再放送 / 一部新作あり)
木村松雄 先生
(青山学院大学教授)
放送(月~金)
6:00~6:15
再放送(月~金)
18:45~19:00 / 21:00~21:15
(基礎から学びたい)
基礎英語 2
高本裕迅 先生
(白百合女子大学教授)
放送(月~金)
6:15~6:30
再放送(月~金)
19:00~19:15 / 21:15~21:30
(基礎から学びたい)
基礎英語 3
阿野幸一 先生
(文教大学准教授)
放送(月~金)
6:30~6:45
再放送(月~金)
19:15~19:30 / 21:30~21:45
(心にしみる英語ドラマ)
リトル・チャロ 2
松本茂 先生
(立教大学教授)
放送(月~金)
7:00~7:15
再放送(月~金)
12:10~12:25
22:25~22:40
(土)7:00~8:15(月~金の再放送) 22:15~22:40(金曜日分のみ)
(世界の動きをキャッチアップ)
ワンポイント・ニュースで英会話
大川久 先生
(早稲田大学非常勤講師
元NHK国際放送局 ニュースアナウンサー)
放送(月~金)
8:30~8:35
再放送(月~金)
15:10~15:15 / 22:55~23:00
(土)12:30~12:55(5本まとめて放送)
(日)23:00~23:25(5本まとめて放送)
(英語の筋肉を鍛える)
英語5分間トレーニング
岩村圭南 先生
(コンテンツ・クリエーター)
放送(月~日)
9:05~9:10
再放送(月~日)
16:20~16:25 / 22:20~22:25
(日)23:25~24:00(7本まとめて放送)
(実践英会話に挑戦)
ラジオ英会話
遠山顕 先生
(COMUNICA, Inc. 代表)
放送(月~金)
15:45~16:00
再放送(月~金)
21:45~22:00
(日)16:30~17:45(5本まとめて放送)
(ビジネス力UP)
入門ビジネス英語
(再放送)
エド・スミス 先生
(Enterprise Training Group, Ltd. 代表取締役社長)
放送(月~火)
22:40~22:55
再放送(日)
10:00~10:30(2本まとめて放送)
(ビジネス力UP)
実践ビジネス英語
杉田敏 先生
(株式会社ブラップジャパン 代表取締役社長)
放送(水~金)
22:40~22:55
再放送(日)
10:30~11:15(3本まとめて放送)
(英語の教養を深める)
英語ものしり倶楽部
大杉正明 先生
(清泉女子大学教授)
放送(土)
6:30~7:00
再放送(土)23:00~23:30
(日)9:30~10:00


追加情報


基礎英語 1
<パートナー>
ジャニカ・サウスウィック (俳優、ナレーター、イメージコンサルタント)
リチャード・アレン (俳優、ナレーター、モデル)


<おすすめポイント>
1) 小学生から大人まで、起訴から英語を学べる番組
2) 浅草を舞台にしたストーリーやBEATにのった語らい練習で楽しく学べる
3) 平成20年度の再放送。ただし、「基礎英語」共通で行う利用校の取材リポートや創作スキット・コンテストの作品発表など、リスナー参加型の取り組みは新作。


基礎英語 2
<パートナー>
キコ・ウィルソン (ナレーター、モデル)
マックスウェル・パワーズ (ナレーター)


<おすすめポイント>
1) 中学2年生の文法力と日常会話の基礎が身につく。
2) アメリカ・シアトルに転勤した父と2人の中学生のこどもによるコメディータッチのストーリーでハラハラ・ドキドキ。
3) 金曜日に新コーナー登場。英語を使って世界を広げている人などへのインタビューや音楽で英語の面白さをアピール。(「基礎英語 3」 とも連携して新コーナーを企画)


基礎英語 3
<パートナー>
カレン・ヘドリック (ナレーター)
戸田ダリオ (タレント、俳優、ナレーター)


<おすすめポイント>
1) 中学校英語を完成させるとともに、やさしい英語で自己表現したい大人にも。
2) 東京・世田谷を舞台に、中学校3年生を主人公にしたちょっとおしゃれでハートフルな恋物語がメイン素材。家族や地域とのつながりも取り上げ、大人も楽しめる。
3) 音楽に載せたい語らい練習やリピーティング・オーバーラッピングなど多彩な練習でスピーキングアップ。


その他の情報についても追ってお知らせいたします。



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2010年2月 8日 (月)

主婦からの転身 Vol. 10

これは、私がどうして英語の勉強を始めたのか?どうやって勉強してきたのかのストーリーです。今までのストーリーを読みたい方は、こちら へどうぞ。
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公民館にはネイティヴイングリッシュスピーカーが講師としてやってきていました。私が入ったときにいらした先生は若い女性の講師。とても品の良い先生で、わたしが答え方に詰まったり、英語がわからなく恐怖に引きつったような顔をしていると、さりげなくパスしてくれる先生でした。こうして私はクラスの中で恥をかくことなくいることができました。


ある日、この品の良い先生が母国へ帰ることになりました。次にやってきた先生は、やはりアメリカ人。ちょっと愉快な青年でした。この先生、私がクラスの中で一番デキが悪いと知るやいなや、私に集中攻撃をしてくるようになりました。


答え方がわからなくて「パス」と言うと、No, you can't pass. と返ってきてしまいます。何でもいいから話せというのです。間違ってもかまわないし、単語の前後がひっくり返っていてもかまわない。正しい文章に並べ替えるのは僕の仕事だから、とにかく英語を口から出せというのです。


恥をかきたくない私は嫌でたまりませんでした。ファーストフード店を想定して会話の練習をしたとき、他の皆さんには定番の会話設定でお話しているのに、私のところにくるとわざと、「えー、たまねぎは抜いてね、マヨネーズも抜いてくれる?」 なんて注文を出します。私にはそんなやり取りをできるほど高度な会話力を当時持ち合わせていなかったのです。


しかし、ここで恥をかくことを覚えました。クラスメートの皆さんは汗だくになって必死に答えている私を 「あぁ~あ、また先生の川本いじめが始まったよ。」 と温かい目で眺めていてくださいました。


英語は恥をかくことを恐れていたら上達しないんだなとわかったのもこの頃です。完璧な文章が話せないからといって黙ってしまうのではなく、単語ひとつでもいいから口から出してしまう。そのほうが通じるし、コミュニケーションが成り立つんだとわかったのもこの頃です。


「さなえさんねえ、鼻先にプライドがぶら下がっているから話せないのよ。そんなプライドなんか捨てちゃいなさい!」


と例のロールプレイ仲間に言われたのもこの頃でした。そうです。自分の下手な英語に開き直った頃から英語って徐々に話せるようになってくるものなんですねえ。


やがては、先生が特別注文のオーダーをしてくると、「ほぉ~ら、キタキタ」 とこちらも応戦できるようになりました。定価よりも少し高い値段で商品価格を相手方に伝えます。先生は、「どうして?定価には○○円って書いてあるでしょ?計算間違っているよ。」 と言ってきます。「あなたの注文は特別でしたので、価格も特別です。」 とやり返し、クラス中が爆笑したことがありました。しどろもどろの英語ではありますが、英語って通じると楽しいんだとわかった時期でした。


それまでは、完璧な文章で話そうとしていた自分がいたのです。英語を間違って口から出すことを極端に恐れて、貝のようになっていたのでした。「えー、あの人の英語、変!」 と思われるのが嫌で黙ってしまっていたのですね。


(つづく)



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2010年2月10日 (水)

新年度のラジオ英会話 前半は初級編

2010年の「ラジオ英会話」 は注目!!前半は初級編。後半は中級編になりそうですよ。

<講師>
遠山 顕 先生 (Communica, Inc. 代表)


<パートナー>
ケイティ・アドラー さん (ナレーター、俳優)
ジェフ・マニング さん (ナレーター)


おすすめポイント
1) 「基礎英語」 の次はこれ! NHKラジオ講座の 「英会話」 番組決定版。
2) 前期 (4月~9月) は初級編。会話の基礎となる文法を再確認するコーター、USE IT! を新設。後期 (10月~3月) は中級編。スムーズなレベルアップを図る。
3) 毎月 「おとなの英会話」 に欠かせないテーマを設定し、リスニングとスピーキングをバランスよく学ぶ。


テーマ例:
- トラブル英会話
- 天候を語る
- 賞める・批判する
- 過去・未来を語る


よく 「英語を学びなおしたいのですが、何がおすすめですか?」 と聞かれることがあります。迷いなく、『ラジオ英会話』 をおすすめしますね。すっかり忘れてしまっているから基礎英語からやったほうがいいでしょうか?という質問も飛びますが、普通の学校を卒業をし、普通の生活をしてきた人なら、ある程度の基礎は知らないうちに身に付いているものです。日本の中学、高校はしっかりとしたことを教えてくれているのですね。忘れてしまっているだけです。


まずは口慣らし。ひたすらに聴いて、ひらすらに真似る。少し口がなめらかに動くようになったら基礎英語で文法を確認。私が実際にやってきた方法です。少し英語の構造が何となくわかるようになってから文法を勉強すると、あら不思議!ややこしかった文法がすんなりと頭に入ります。からまった糸がスッとほどけていくようでした。



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2010年2月21日 (日)

主婦からの転身 Vol. 11

先週はブログを書くのをお休みしてしまって申し訳ありませんでした。
実はスクールをもうひとつオープンすることになり、右往左往しております。


テナント契約をし、内装をほどこし、家具を購入。新講師募集の広告を出し、面接をし、採用し、トレーニングを取り入れ、新聞折込広告の打ち合わせをし、ホームページ改修の相談をし、新しい地図を作り、イングリッシュカフェの新スクールへの統合、引越しの準備など、もう自分が何をしているのかわかりません。


夜パソコンに向かいながら、机に頭をつけようものなら、もうその後の記憶はなく、気が付くと朝になっています。


でもね、いいこともあるんですよ。スタッフのひとりから下記のようなメッセージが届きました。


「ここ何ヶ月か、私は佐奈恵先生の身体が心配です。時間はもちろん、精神的にも、全て500%ぐらいの力を出していらっしゃって......。先生に変わる人は誰もいないですから!食べれる時はいっぱい食べて、寝られる時はいっぱい寝てください。」


先日は、アメリカの友人から電話があり、どうしている?休みなく働いているんじゃない?新スクールの具合はどう?今年はアメリカに来る?なんて話をしているうちに、ドワーッと泣き出してしまいました。私がです。


ギリギリ限界のところでひとりで孤独と闘っていました。彼女はそれをわかってくれていたのです。


ある講師仲間は私が仕事が終わる午後10時にコンコンとドアを叩き、
「夕飯食べた?」
「ううん、忘れた。」
「やっぱりね。ハイ!」
なんて言いながら差し入れをし、「じゃ、明日も仕事だから」 とさっさと帰っていきました。差し入れは、「近くのレストランで食事していたんだ。どうせ、さなえはご飯食べていないんだろうな、と思ってさ。」 と、まだホカホカでした。まるで、私の終業時間に合わせたかのようでした。


こんな人たちに囲まれているから私は頑張ることができるのです。


でもね、考えてもみてください。英語の勉強を始めた18年前、英語はど素人。専業主婦で子育てをしている普通のお母さんだったのです。英語を職業にするなんて誰が考えたのでしょう?スクールをオープンし、しかも2校にするなんて自分でも想像していないことだったのです。


何が私をそうさせているのかわかりません。でも確実に私の実力の限界を超える仕事をしています。


(つづく)


コメントをくださっている皆さん、ありがとうございます。お返事は必ず差し上げますので、少しお時間をください。



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2010年2月22日 (月)

主婦からの転身 Vol. 12

皆さん、励ましの言葉をありがとうございます。現在の話と過去の話とをおりまぜながら綴っている 「主婦からの転身」 シリーズ、読みにきてくださってありがとうございます。

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さて、過去の話に戻りますよ。公民館での英語奮闘です。


その当時、公民館の英会話サークルでは、英語でのおしゃべりが中心でしたが、小さな薄いテキストを使うこともありました。アニクドーツという短編小説集のようなものです。

Advanced Anecdotes in American English


この本、短いお話が入っていて、しかも最後に必ずオチがあるというなかなかおもしろい本なのですが、当時の私にはチンプンカンプン。ところが私以外のメンバーの皆さんは、その場で読んでその場で内容を理解し、コメントを述べてしまうというつわものばかり。ある日誰かが


「この本を最初から順番にやっていってもつまらないから、当日、先生がパッとページを開き、出たところのストーリーをやりません?」


と提案しました。つまり、その日にどのストーリーをやるかは出たとこ勝負、どのくらい内容が理解できるかも楽しみのひとつ。出された話題について英語で楽しみましょう、という主旨なのです。みんなは、そうだ、そうだと賛成しました。


でも、私はそれでは困ったのです。私には何が書いてあるのかさっぱりわかりません。私は恐る恐る手をあげ、そのとき知っている限りの単語をバラバラに並べ、必死で言いました。


「それでは私は困ります。私にだけ来週やる部分を教えてくれませんか?予習してきますから。」


アメリカ人の先生、ニヤリと笑うと 「No!」 と言うではありませんか。続けて、「当日の朝8時に電話をしてくれれば教えてあげてもいいよ。」 と言います。


「本当ですか?本当に電話しますよ。」
と答える私。そうしたら、誰かが言います。


「さなえさん、でもさあ、当日の朝やるストーリーがわかったところで、予習する時間ある?」


ガーーン!そうでした。
例えば、朝8時に電話したとして、サークルが始まるのは9時半。公民館に行くまでの時間も考慮しないといけないから、残りは1時間。1時間では単語の意味調べをして内容を理解するなんて到底無理!


「先生、前日の夜お電話します。前日教えてくれませんか?」

返ってきた答えは

「ダーメ!」


完璧に私が困るのを喜んでいるかのようなその態度にムッとしました。先生は帰り際に

「さなえ、来週やるところ知りたい?」

とまたニヤニヤしながら話しかけてきます。私は内心怒っていましたので、
「いえ、結構です。」

と返答しました。


(つづく)



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2010年2月23日 (火)

主婦からの転身 Vol. 13

さあ、それから私は何をしたかというと、本屋へ走りました。本についているテープを購入するためです。だって、単語の意味を調べたところで、発音の仕方がわからないんですよ。当時は音声付きの電子辞書なんてありませんでしたし、発音記号をみたところでどうやって発音するのかは謎でした。


その頃の英語のテープは非常に高額で、確か5,000円くらいしたかと記憶しています。私にとってはとても痛いお金だったのですが、思い切って購入し、家に帰ってさっそく聴き始めました。わからない単語の意味調べをし、内容が理解できたところで音声を聞き、真似して口から出す。口から出しながら、内容のチェック。意味がわかったら、また音声の真似をしてみる。


この繰り返しを毎日しました。テキストの中には、書かれている内容に関する問題もありましたので、そこを読んで問題に答えるということもしました。これだけの内容が、あそこのサークルの人たちはすぐにその場で理解できて意見まで述べられてしまう、本当にすごい人たちだと感心し、恐れおののきながらの勉強でした。


ちょうどそのときは、祭日か何かと重なって、次に公民館の英語レッスンに行くまでは2週間時間がありました。毎日、びっしりとこの作業を繰り返しました。もう、こうなったら意地だったのです。


さて、公民館の英語サークルの日がやってきました。
当日、教室に入ってきた先生は、例のニヤケ顔で


「さなえ、今日、どこのページをやるか教えて欲しい?」
と聞いてきます。また先生のさなえいびりが始まったと、周りでは笑いが起こります。いつもならオドオドドキドキする私ですが、その日は違っていました。


「どこを出してくださっても結構です。全部読んできましたから。」


と、涼しげな顔で答える私。ちょっとびっくりする先生とサークルのメンバー。先生は、ほー、それは興味深いね、というような表情をすると、「じゃ、今日はここのページね、さなえ、読んでみて」 ときました。


私はここぞとばかりにページに書いてあることを話し始めます。テキストを見ずに話し出したのです。実は、2週間、びっしりと何度も何度も、これでもかというくらいテープを聴いて、真似して口から出す、という作業を繰り返したので、最初のひと単語が出たら、あとは音声が脳の中でリピートを始めたのです。不思議な感覚でした。本を読んでいるのではなく、脳の中で聴こえてくる音声をそのまま口に出している、とでもいうのでしょうか?話すスピードも声の上がり下がりもポーズの置き方も、そっくりテープのままになっていたはずです。


短編をテキストを見ずに言い出した私をみた先生の顔ったら、まるで鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔とは、まさしくあの顔のことをいうのでしょう。


ストーリーを終えると、クラスの中では拍手が沸き起こりました。

気持ちがよかったですねえ。


ここでの体験が今の英語の学習法、指導方へとつながっています。
- 徹底的に音声を聴く。
- 聴いたら真似して口から出す。
- 英語の勉強は集中して。
- 英会話スクールでの1時間よりも、そこに行くまでの1週間のほう大切.。


といったことです。そして、その時、私は気づきました。
私でもやればできるじゃない!

(つづく)



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