プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

サイト内検索


川本佐奈恵 You can do it!

2010年12月 2日 (木)

長野へ行ってきました

今週の月曜日、長野の英語学習者の皆さんが呼んでくださり、ワークショップをしてきました。自分たちでサークルをつくり、英語を勉強している学習グループです。公民館に場所を借り、毎週1回集まって勉強しているそうです。


口コミでサークル外の英語学習仲間や英語を教えていらっしゃる講師の皆さんも集まってくださったそうで、多くの皆さんのお顔を拝見することができました。企画、運営してくだり、お声をかけてくださった方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


皆さんにお目にかかれてとても嬉しかったです。特に英語を指導するという立場にたっていらっしゃる方がさらに英語を磨いている姿を拝見し、感心しました。私は日頃から、「英語の先生たち、生徒に教えるだけでなく、もっと自分自身の英語にも磨きをかけましょうよ」と思っています。


指導者は同時に学習者でもあるべきだと思うのです。そうすることによって初めて学習者の気持ちがわかります。


それと、もうひとつ印象に残ったこと。あるおひとりの方、ご主人さまの転勤で海外に5年間住んでいたそうです。アメリカに5年も住んでいたら英語ペラペラなんでしょう?と人から言われるのが辛い時期があったそうです。日本に帰ってから英語の勉強を本格的に始めたとおっしゃっていました。以前は、人前で英語を話すなんてとんでもなかったんだそうですよ。


・ 英文科を卒業しているから英語が話せるんでしょう?
・ 海外に長年住んでいたから英語はペラペラなんでしょう?
・ だんな様が外国人だから英語は問題ないでしょう?


よく耳にしますが、それでも話せない人は話せないのです。でも、それがどうしたのでしょう?英語を話したいと思ったら今から始めればいいだけのことです。英語が話せないのは別に恥ずかしいことではありません。


英文科を卒業しても、会話の練習をしてこなかったら、英語は話せないのは当然です。海外に長いたと住んでいても日本人社会の中にいたら、話せないまま帰国したっておかしくありません。だんな様が英語圏の人でも、彼が日本語を話せたら英語は必要ありません。


何も恥じたり、隠したりすることはないんですよ。


私は英語が話せない、だから勉強しているのです。


それでいいじゃありませんか!?私は英語を18年勉強していますが、まだ完璧ではありません。ネイティヴ同士が話をしていると何を話しているのかわからない、なんていうことはしょっちゅうあります。自分の言いたいことが言えなくてもどかしい思いをすることもたくさんあります。


だから勉強しているのです。


皆さん、一緒に学習しましょう。


長野の皆さん、本当にありがとうございました。数日後にりんごがひと箱届きました。とってもおいしくいただいています。これからも、全国にいる英語学習グループの皆さんにお目にかかってみたいです。お気軽にお声がけくださいね。




カテゴリー:02モチベーションを上げる  | 前のエントリー  | 次のエントリー

2010年12月 4日 (土)

NHK講座 土日の学習法

読者からのQ&A コーナー。こちら、すっかりお返事したつもりでおりました。下書きに残っているのを発見!ドキッ!私、この記事アップしていませんでしたよねえ。ご質問者の方、申し訳ありません!!すっかり遅いお返事になってしまいました。どうぞお許しください。

--------------------------------

Q
放送がない土日はどのような勉強をすれば効果的ですか?


「ラジオ英会話」の第4週はニュースウィークで私には少しレベルが高くなってしまいます。文章の量もかなり増え聞き取るのがやっとでまだまだレベルが早いように感じます。基礎3の方がレベルがあってるのでしょうか?


それと書き取りの練習は要らないのでしょうか?川本先生の本を2冊読ませて頂きましたが特に書かれていなかったようなので。


A
本を2冊も読んでくださってありがとうございます。
さて、放送のない土日は、次の3つのいずれかを行います。3つ全部ではありません。どれかひとつです。


1) その週の復習をします
月曜日~木曜日までのダイアログが言えるようになったかどうか確認してみるといいですね。


第4週目が難しいと感じるようであれば思い切って聞くのをパスしてしまうというのはいかがですか?本当は流し聞きだけでもするといいのですが、「あぁ~、わからない!私ってやっぱりダメ!」と思ってしまうようでは逆効果です。


2) 翌月の新しいテキストに目を通し、予習をします
翌月はどんなやりとりになっているのかな、とワクワクしながら目を通してみてください。遠山先生を中心にジェフさんとケーティーさんが、どんな声で楽しませてくれるのか、想像しましょう。


3) 気分転換
英語学習法に関する本や雑誌を読んでみたり、洋画を見たりして気分転換。英語そのものを楽しむのもいいかもしれませんね。あるいは、TVの語学番組をこんなときに活用するのもありです。


書き取りは、ディクテーションをしています。「ラジオ英会話」、ジェフさんとケーティーさんが最後のほうに New Situation で愉快な会話をしている部分があります。その部分を書き出しています。それと 「実践ビジネス英語」 の杉田敏先生とクリス松下さんの会話部分もディクテーションしています。ディクテーションは英語学習を始めてから1年くらいたった頃始め、今でも続けています。15数年以上続いていますかね。同じ番組を聴いている学習仲間のおかげで続いています。


基礎英語3は結構ハイレベルです。基礎英語3で交わされている会話が言えたら、日常会話には苦労しないでしょう。文法事項を念頭に入れながら学習していくにはぴったりの教材です。


ラジオ英会話のレベルが高過ぎるということはないと思いますよ。それはきっと全部完璧に覚えないといけないと思っているからだと思います。一日のダイアログの中から気に入ったセンテンスをひとつふたつ覚えるだけで、あとは、英会話独特の声の抑揚、リズム、イントネーション、会話のテンポを楽しんでみたらいかがしょうか?



カテゴリー:06読者からの声 Q&A  | 前のエントリー  | 次のエントリー

2010年12月12日 (日)

こどもに英語を教えるとき

Q
自分の8歳と3歳(もうすぐ4歳)の子供に英語を教えることになりました。教えると言っても、自分もやり直し英語を始めたばかりなのに、何の資格もありません。まずは「一緒に勉強しよう!」という気持ちです。何から始めたら良いのか全く分からないので、佐奈恵さんの本「日常英会話上達法」を参考にされていただくことにしました。


3歳と8歳を同時に教えるのは良いのでしょうか?3歳と8歳とではレベルが違います。長女は簡単な会話文や単語はわりと知っています。次女はまだ日本語も怪しいレベルですが、言葉や文字にとても興味があり、英語の音声付絵本を聴いて真似したり、象形文字のような英単語を書きなぐっています。本当は長女と一緒に勉強していく予定だったのですが、次女も「一緒にやりたい」と言います。自分の子に教えるうえで、心構えというかコツはありますか?これから、いろいろ調べていくつもりですが、佐奈恵さんの意見を聞かせていただけると嬉しいです。

A
本を読んでくださってありがとうございます。


教えようと思わず、楽しんで!
まず、教えようと思わないことです。自分が英語を使って楽しむのです。子供用の教材は楽しいですよ~。お子さんと一緒に歌って踊って、絵本を読んで楽しみましょう。ゲームもいいですね。


大きな書店に出向いてみると講師のための指導書がたくさん置いてあります。私が自分の子供とそのお友達を対象に教え始めたときは、それらを読みあさりました。1週間かけてたった1時間のためのレッスンプランを考えました。何が子供たちを引き付け、何が効果をもたらすのかは、その都度、子供たちの表情から読み取りました。


「えー、もう終わりぃ~?もっとやりてぇ~!」
という声が聞こえてきたときは、「よしっ!」 と思いましたし、子供たちの目が曇っていたら、せっかく用意したレッスンプランであっても5分でやめて次のアクティビティーに切り替えました。毎回が試行錯誤です。


子供たちに教えながら、本当は自分が一番勉強していました。CDをかけ、単語の発音、動物の泣き声、フォニックスなど、教えるというよりも私が楽しんでいました。英語ってこんなに楽しかっただ、子供の教材をもっと早く使えばよかったんだと思ったくらいです。


指導書を読み、時にはひとりで歌い、ひとりで踊り、やっぱりちょっと変ですかね、私。ふふっ!


3歳と8歳、英語を教えるのではなく、「英語で遊ぶ」と考えたら全く問題ないと思いますがいかがでしょうか?一番のポイントは指導者が英語を楽しむことです。



カテゴリー:06読者からの声 Q&A  | 前のエントリー  | 次のエントリー

2010年12月28日 (火)

足りないのは文法力?

皆さん、しばらくブログをお休みしてしまってごめんなさい。いざ、ブログを更新しようと思ったら、今度はPCの調子が悪く、ブログの更新作業がなかなかできません。これは他のパソコンをお借りして作業しております。


さて、さっそく読者からのQ&Aコーナー、こちらのお返事もすっかり遅くなってしまいました。どうぞお許しください。
Q
佐奈恵さん、おひさしぶりです。また相談させてください!今年の4月から、ラジオ講座のシャドーイングを続けています。以前よりずっと短い練習でできるようになったことは、進歩なのかな、と素直に喜んでいるのですが、でも、それが目的ではないので、なんだかおもしろくないのです。4月に始めたとき、「絶対に1年は続けよう」と決心したので、やめるつもりはありません。ただ、いつも


「英語を身に付けられる人」と自分との違いはなんだろう?


自分と英語との間に立ちはだかるモヤモヤした壁はなんなんだろう?


という考えが頭から離れないのです。これは、教材えらびの次元ではなく、英語に対する、自分の態度、考え方、のような問題なんです。先日「基礎英語」の公式フレーズ集をみていて、英語の本当に大切なところは、基礎英語1、2に集約されていて、なんだかここに探している答えがあるのでは、と思えてきました。


ということは、私に足りないのは文法......?以前、佐奈恵さんの著書か、雑誌の特集で、「ラジオ英会話を聴いて真似する」を徹底的にやったあと、「基礎英語」をやったら文法がすんなり頭にはいりました、という内容を読ませていただきました。佐奈恵さんが「基礎英語」を始められたのは、ご自身の気持ちの上で、どういうタイミングだったのでしょうか?


A
そのモヤモヤは、もっと英語がスッキリとわかるようになりたい、ということの表れかもしれませんね。それから英語がわかってきたからこそ出てくる疑問です。

そんなとき、「基礎英語2」 あたりを聞くといいかもしれません。もちろん、シャドーイングなどの口の筋肉の練習は続けながらですよ。


私は音の練習から入り、文法は後回しにしてきました。先日、英語の学習本を何冊もお書きになっていて通訳・翻訳などのお仕事をしていらした人と話をしたのですが、その方も、最初は英語の「音」から入り、文法は後から自分の話している英文を理論的に立証するために学習してきたとおっしゃっていました。


そのお話を聞いたとき、「あっ!私のやり方で間違っていなかったんだ。近道はやっぱりこの方法なんだ!」 と思いました。


私が英語を始めたときは、ひとこともしゃべれない状態。中学の文法もすっかり忘れていました。


著書には書いてありますが、Where do you live? と聞かれてもわからず、隣の人が 「どこに住んでいるの?って聞いてんのよ」 と教えてくれても、今度は答え方すらわからない、という状態でした。


当時 32歳。いまさら英語の勉強を始めたところで、単語力はなし、文法力ゼロ、どうしたら話せるようになるのだろう?今までやってきた学校英語の方式ではダメかもしれない、と考えた私は、とにかく徹底的な真似から入りました。


英語のリズム、イントネーション、声の上がり下がり、強く読むところ、弱く読むところ、それらを徹底的に真似する作業から入りました。口から出している意味がわかろうが、わかるまいが、とにかく真似したのです。


それは、2, 3 回繰り返しておしまい、というものではありませんでした。50回、60回、あるいは100回、同じセンテンスを繰り返し口から出したと思います。頭で覚えることはやめたのです。口の筋肉に覚えこませたのです。


その作業に少なくとも1年間没頭しました。1年後、もの真似英語なら話せるけれど、でも、まだ英語はチンプンカンプンという私がいました。How are you? と聞かれれば I'm good! と元気良く答えられるし、I live in Saitama. という言い方も覚えました。


でも、その他はまったくです。何か英文を読めと言われれば、簡単なセンテンスくらいなら読めます。日頃、英語を口から出し、徹底的にモデル音声の真似をするという作業をしてきましたので、読めばそれなりに美しい英語になります。


でも、会話となるとまったくダメでした。聞き取れない!真似はできるけれど、相手が何を話しているのかわからない。という状態だったのです。


そこで始めたのがディクテーションという作業です。聞こえてきた英語を書き出してみる、という作業です。ディクテーションについては、どこかで触れてきたと思いますし、もっと詳しく知りたいということであれば、また別ブログで書きますので、お知らせください。


とにかく、このディクテーション作業が飛躍的に私の英語力を伸ばしたのだと気が付いたのは、それから3年くらいたった頃だと思います。


つまり、英語の勉強をし始めて、最初の4年間は、たいして英語がしゃべれなかったということです。ですから、よく、「半年で英語がわかるようになりたいんです。」「数ヶ月で何とか話せるようになりませんか?」とスクールに駆け込んでくる人がいますが、答えは無理!英会話スクールに通っていても、スクールにいる間だけ練習して、自宅に帰ってきたら何もやらない、というパターンでは上達はほとんどしないでしょう。


そのときの英語のレベルにもよりますが、会話がしどろもどろしかできない、あるいは、それもできないという人でしたら、腹をくくって5年間は英語にしがみつきましょう、と言いたいです。もちろん、もうすでに、ある程度簡単な会話くらいならできるようになったという人なら、あと1年、2年くらいで自分の言いたいことがすんなり言えるようになるかもしれません。


でも、きっとそのレベルに達したら、また別の悩み、もどかしさが出てくるでしょう。だから、英語の勉強を始めた人は、もう一生のお付き合いだと思っていくしかありませんね。(笑) 生涯学習、いいじゃないですか!


さて、私が基礎英語の勉強を始めたのは、英語を始めて、3年くらいたった頃だと思います。口から出す英語が(もの真似が)流暢になり、ほんの少ぉ~し、会話らしいことができるようになった頃です。


この頃、すでにディクテーションも始めていました。


つまり、英語を勉強し始めて3年で
真似英語
ディクテーション
文法の勉強


この3本柱を立てたと記憶しています。文法の勉強といっても、基礎英語をふんふんと聞き流し、あぁ~だから、こうなるのね、といかにも気楽な学習方法でした。テキストを買って一生懸命やるようになったのは、実は中学生に英語を教えるようになってからです。(笑)


結局、私の学習方法は、今も昔も変わっていません。


英語を聴いて
徹底的に真似して
ディクテーションをする


これだけです。ディクテーションにはおのずと文法知識が必要になってきますので、ディクテーションしながら文法を勉強したというわけです。


今回はお返事がかなり遅くなってしまって申し訳ありませんでした。どうぞこれに懲りず、また書き込んでくださいね。



カテゴリー:06読者からの声 Q&A  | 前のエントリー  | 次のエントリー