2014年1月 1日 (水)
ゴガクル読者の皆さん、あけましておめでとうございます!いつも記事を読みに来てくださって、ありがとうございます。
今年こそは、英語をマスターするぞ!と思った人も多いはず。そこで、ここでは、NHKラジオ英語講座の活用法、総集編を書いてみたいと思います。これまでにも何度となく書いてきたことですが、新年にあたり、皆さんと一緒に、もう一度確認してみたいと思います。
NHKのラジオ英語講座はとても優れています。その理由は
1) 毎日放送がある(月曜日~金曜日) ⇒ 生活のリズムの中に取り入れやすい
2) 講師陣がすぐれている ⇒ 英語界で抜きんでている人ばかりです
3) 質が高い ⇒ 講座の内容、質は文句なしです
さて、どう活用するかですが......、実はとても簡単です。
◆ よく聴いて
◆ まねをして口からセンテンスを出す
◆ ディクテーションに挑戦
この3つだけです。
どんな英語教材も、ただ聞き流すだけでは英語は修得できません。
聴いたら、まねして口から出してみる、ということを付け加えるのです。
すると、それだけで英語は飛躍的に伸びるはずです。
英語が話せるようになりたいから、英語を勉強しているのですよね。
だったら、やはり、口を使った練習は欠かせません。
どのくらい口から出したらいいのか?
ひとつのセンテンスがすんなりと言えるようになるまでです。
モデル音声と、同じスピード、同じリズム、イントねっション、間の取り方、すべてをまねて、そっくり同じになるまで練習します。自分がすでに知っているセンテンスであれば、2、3回で繰り返せるようになるでしょうし、慣れないセンテンスであれば、50回くらいやれば、モデル音声に近づくはずです。
50回? そんなに?
50回なんてすぐですよ。ひとつのセンテンスを5回繰り返してみてください。それを10セットやれば50回です。
ただし、繰り返すときにポイントがあります。
自分が知っている音と、聴こえてくる音には違いがあるかもしれません。
ですから、自分の知っている英語に戻さないで、忠実に聞こえてくる音を再現する必要があります。
例えば、
The の音
簡単ですねえ~。誰でも知っていますよね。だからついつい知っている 「ザ」 という音を出してしまいがちです。
でもよ~く聴いてみてください。どちらかというと 「ダ」 に近い音に聴こえているはずですよ。これは th のときの口のポジションの関係です。上の歯と下の歯の間に舌を軽く挟んで、ひっこめながらだす音が th の音です。ですから、絶対に 「ザ」 という音にはならないはずなのですが、知っているがゆえに、手を抜いて 「ザ」 と発音してしまいがち。でも、この舌を挟む作業をするだけで、音がとってもきれいになるのです。ぜひぜひ癖にしましょうね。
それから、a little bit
簡単、簡単、知っているからこそ、「ア リトル ビット」 と言ってしまいがち。でも実際に聴こえてくる音は、「ア リロビッ」 という音に聴こえてくるはず。
さらに What are you doing? は 「ワラユ ドゥ~イン」
But I ⇒ 「バライ」
I like it. ⇒ 「アイ ライケッ」
Cut it out. ⇒ 「カリル アウッ」
などなど、英語には、単語と単語がくっついて違う音に変化するものもたくさんあります。耳をよ~く澄ませて、今まで自分が知っていた音との違いを発見するのも楽しいものです。
文字を見ないで書き取る作業をしてみると、この違いがよくわかります。そのためにもディクテーションはおすすめです。
一日のスキットの中で知らない単語に出くわしたら、調べておきましょう。NHKのテキストには、大抵、右側半分に日本語訳と語彙の説明が出ています。そこをチェックしても良いでしょうし、それだけでは気分がスッキリしないという人は、辞書を使ってもいいでしょう。
最初は、「へー、こういうときに、こういう単語をつかうのね~」 程度でかまいません。大事な単語や言い回しは、必ず繰り返し出てくるので、そのたびに調べればいいでしょう。20回も同じ単語に出くわせば、嫌でも記憶に残りますよ。
ラジオ英語講座の活用法で大事なこと
毎日聴くこと
毎日口から出して練習すること
これを守るだけで、実はかなり英語の力を上げることができるはずです。
毎日続ける、ということが結構難しいのですよね。ためてやらない。生活の一部にしてしまう。英語と歯磨きは一緒です。歯磨きをしないと、気持ちが悪いですよね?英語も勉強しないと気持ちが悪い ーー そこまで習慣化できた人は必ず上達します。
番組はひとつに絞ること
NHKのラジオ講座の多くは、15分構成になっています。15分だし、簡単だから、3本聞いてみよう、と思うと、これが失敗の原因になります。3本聞くと、それだけで 45分。その45分間、何をしていましたか?ただ、聞いているだけ?
聞くだけでは、英語は上達しないということは、冒頭でも書かせていただきました。45分、英語番組を聞いたら、それだけで「やった気」になり、満足してしまうのです。でも、ここが落とし穴!
「こんなにやっているのに、どうして伸びないのだろう?」という声を時々聞きます。
一本の番組をとことんかみ砕くところまでやっていますか?
15分番組のうち、スキットの部分は、ほんの数十秒のはず。その数十秒の部分を脳に音が残るくらい、聴きこなし、音声がなくなっても、ラジオの中の声優さんのようにスラスラと話せるところまで、その日のうちに練習してしまう。
この作業を毎日繰り返すと、数年後には、違ったあなたがいるはずです。
どんなに良い英会話スクールに通っても、どんなにお金をつぎ込んでも、あなたが英語が話せるようになる魔法の杖を持った人はいません。あなたに魔法をかけられるのは、たったひとり、あなた自身なのです。
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。一緒に悩みながら、おしゃべりしながら、楽しく英語を学習していきましょうね。今年もどしどしコメント書き込んでくださいね~。
2014年1月 7日 (火)
週刊エコノミスト 2013年12月31日・2014年1月7日合併号 の中に、「今年こそ本気で英会話」という記事があります。その中の一部に登場させていただいています。
これは、毎日新聞社が発行しているビジネス誌です。今まで、いろいろな人が取材をしてくださっていますが、この記事の取材は、印象的でした。
どうしてか?
取材をしてくれた記者さんが、とても素晴らしい方だったのです。よどみなく質問をし続け、こちらの話をうまく引き出してくれます。
取材が行われたのは、12月半ば。早稲田大学での授業が終わったとき大学のカフェで記者さんとお目にかかりました。英語の学習方法について詳しく聞かれたのです。ビジネス書だけあって、読者は社会で活躍している人がほとんど。働きながら英語学習を続けものにしていくにはどうしたらよいのか?ということを念頭に置いているようでした。
どんなふうに勉強してきたのか、どんなやり方が効果があったと思うか?聞くだけで英語は上達するか?日本人の発音をどう思うか?仕事をしながら続けるためのコツは?などを聞かれました。この記者さん自身も英語学習にとても興味を持っていらっしゃったようで、実に質問のしかたも的を射ていて、こちらも非常に話がしやすかったです。
それにしても、あのとりとめのない話を、非常にコンパクトにまとめて、わかりやすく記事にしてあること。どんなことが書いてあるのかですって?
このゴガクルの記事を読んでくださっている皆さんには、おなじみのことです。そう、皆さん、もうご存知ですね。英語は、
聴いて ⇒ まねして ⇒ プラス、ディクテーションを学習の中に取り入れる
この3つですねえ。(にっこり)
東進ハイスクールの安河内哲也先生の記事もあります。まだ書店さんに置いてあるかなあ?もうそろそろ次の号に切り替えかもですねえ。どこか図書館などで、バックナンバーを見かけたら読んでみてください。
この記者さんに雑誌が届いたことのお礼メールを年末に打ったところ、返信があった時刻は、何と午前 2時代でした。ものを書くことを仕事にしている人ってこの時間帯に仕事しているんですよねえ~。