2011年12月 1日 (木)
読者からお便りをいただきました。
Q
2週間、ロスに滞在してきました。ラジオ英会話を初めて 3年目、どれぐらい上達しているのかを試せる絶好のチャンスだと思って、出かけて行きました。
結果としては、スピードが早すぎて聞き取れないことが多くあり撃沈。何言っているかさえもわからないことが多々あり、貝になってました。
話しかけられるのも怖くなりました。レストランに言っても何言ってるかわからないし、何聞かれてるかもわからないし、何て返したらいいかもわからないし。オーダーするだけでいいわけじゃないから、ソースとか焼き方とかも聞かれたり。「は?」ってことばかり。
そして私は何をしてたんだろう、全然上達してないじゃんって、すごく悲しくなって、時差ぼけどころか、眠れない日々が続きました。アメリカの友人たちがみんなでBBQパーティーをしてくれたのですが、この時間がどんなに長かったことか。何話しているかほとんどわからないから、犬とたわむれてました。言いたいことも聞きたいことも全然言えなかったし、わからなかった。
帰ってきてから、もっと勉強しなくてはと強く思ったと同時にもう、うまくならないのではという思いと複雑な気持ちでいます。話をする機会がほとんどないので、これからどうやって機会を作っていったらいいでしょうか?
ただづらづらと思いつくままメールをしてしまいましたが、この英語を話せないというフラストレーションは、帰ってきてからの方が大きくなってしまったように思います。楽しい思い出より、英語ができなかった思い出の方が多いくらいです。うーん、悔しい。涙。
A
お帰りなさい!
気持ち、よくわかります。私が JALT という組織のカンファレンスに生まれて初めて出席したときのことを思い出しました。
ここには英語の先生たちが、日本全国から集まってきます。ネイティヴたちが半数以上でしょうか。もちろん出席している日本人たちも英語はペラペラ、ネイティヴ並み。
何を考えたのか、私は、ここにたったひとりで、誰も知り合いがいない中、いきなり飛び込んで行ったのでした。実際には、その当時知り合いのアメリカ人に 「こんな会があるから出席してみたら」 と言われたのでした。一緒に行く予定でいたのですが、急にその人が 病気になり入院してしまい、私はひとりぼっち。キャンセルせずにひとりでも行っておいで、とのアメリカ人友人の声に押されてノコノコと出掛けて行ったのでした。
結果、
英語の渦に圧倒されて、何もわかりませんでした。
「私、英語を教えているくせに、何も英語わからないじゃない!!!」
それはショックで、ホテルに帰って号泣したのを覚えています。「こんなんじゃ恥ずかしくて、人に英語教えているなんて言えないわ。」そう思いました。
一晩泣き明かした翌日、自分に問いかけました。「どうする、今日?」 カンファレンスは3日間。初日で大打撃、撃沈。そのまま帰ることもできましたが、カンファレンス会場に翌日も乗り込むことに決めました。せっかくお金をかけて地方まで出て行き、そのまま帰るわけにはいきませんでした。せめて雰囲気だけでも味わおうと、気を取り直したのです。
誰かが、「タクシーをシェアしない?」と声をかけてきて、会場まで、知らない人(アメリカ人たち)とタクシーに乗りあいました。その程度の英語なら何とか会話できたのです。
その翌年、このタクシーをシェアした人と偶然に会い、このアメリカ人とは、10数年たった今でもカンファレンス仲間として、毎年会場で会うようになりました。
先月、このカンファレンスがあり、仲間たちと夕飯をともにしましたが、ふと気づいてみると、食卓を囲んでいたのは、日本人は私ひとりだけ。10数年前、ホテルの部屋でひとり泣き明かした日をなつかしく思い出しました。
今でもたいして英語がわかるようになったわけではないんですよ。食事を共にしていても、みんなひとりひとりが私に話しかける英語はわかっても、ネイティヴ同士が話始めると、何を話しているんだかさぁ~っぱり、ということはしょっちゅうあります。
「ねえねえ、何を話しているの?わからないよ。」
と声をかけると、誰かが説明してくれます。不思議なことに、「こんなこと話しているんだよ」 と説明してくれる英語は聞き取れるのです。
当時と変わったところは、「わからないことは、わからないとはっきりと伝えることができるよになったこと」 と 「わからなくても平気になった自分がいる」 このふたつだけです。
英語に撃沈はつきものです。
開き直ってしまいましょう!英会話を始めて3年でアメリカ人の友人ができ、アメリカまで行ってしまうなんて、それだけですごいですよ。私なんて、英語を始めて3年のころは、まだ片言の英語も話せませんでしたよ。
心がぐしゃっと潰れるようなこと、たくさんあります。
撃沈してもかまいません。
でも、しなやかに元に戻る力をつけませんか?
グシャっとなった気持ちをゆるやかに元に戻してあげましょうよ。
あなたには、きっとそれができるはずです。
そして、また始めればいいのです。そうは思いませんか?英語を話す機会がなかったら自分に話しかければいいのです。ひとり芝居ですよ。自分で自分に英語で話しかけ、自分で返答する。これも立派な練習になるんですよ。
2011年12月 8日 (木)
Q
「Where are you from?」 と聞いたら 私が英語が喋れると思われたのか ダダダーと話してこられて 思わず出た言葉が「I can't speak English.」ああ情け無い せめて「I can speak English a little. 」と言えればよかったのになぁ って後悔したり もう少しゆっくり話してくださいとか言えたらよかったのになぁと後悔ばかりしています。 相手の話が分からない時に言ういくつかの言葉を教えていただけたらうれしいです。
A
そんな経験はたくさんありますねえ。相手の言葉が聞き取れなかったときに聞き返す英語で簡単なのは下記です。
Excuse me?
I'm sorry?
どちらも語尾をあげていうのがポイント。「え?今、何とおっしゃいました?聞き取れなかったんですけど......。」という意味合いがそこには含まれています。声のトーンは優しくね。
声のトーンをきつめやぶっきらぼうに言ってしまうと、「何だって?」や「失礼ね。今何と言ったの?」という意味にもなってしまうので、要注意です。
その他には、
Could you speak a little slower? (もう少しゆっくり話していただけますか?)
『音まねレッスン』P.156より
Would you say that again, please? (もう一度おっしゃっていただけますか?)
『音まねレッスン』P.160より
友達同士になると、
What did you say? (今、何て言った?)
Come again? (もう一回言って)
なんて表現も使っているようですが、いずれにしてもトーンはやさしくが原則ですね。
私がよくやってきた方法なのですが、相手の言っていることを繰り返すというのも効果的です。例えばこんな感じです。
Where are you from? (どちらからいらしたのですか?)
I'm from the U.S. (アメリカ出身です。)
Oh, you are from the U.S. (ああ、アメリカからなんですね。)
Yes, I came here on business. (ええ、仕事で来たんですよ。)
You came here on business. (仕事で来たんですか。)
Yeah, this is the third time for me to come to Japan. (そう。これが3回目の来日でね。)
Third time. Wow! (まあ、3回なんですね。)
ってな感じです。そうこうしているうちに、合いの手を少ぉ~しずつ入れられるようになってきました。
I'm from the U.S.
(アメリカ出身です)
Oh, you are from the U.S. Where in the U.S. are you from?
(ああ、アメリカから来たのですね。アメリカのどちらから?)
Portland, Oregon.
(オレゴン州のポートランド)
Oh, yeah? I've been there once. It is very nice city. What brought you here?
(あら、そうなの?一度行ったことがあるわ。いい街よね。で、こちらへはどんなご用事でいらしたのですか?)
I came here on business.
(仕事ですよ。)
You came here on business. What do you do.... may I ask?
(あら、仕事なんですね。ご職業をお聞きしてもよろしいですか?)
と、いった具合です。
そしてですね。相手の言っていることがわからなかったら、相手の目をじっと見て、首をふる。このとき、悲しそうな顔はしない。ニッコリ笑って首を振るのがコツ。そうすると、ああ、言っていることがわからなかったんだなと、相手に伝わり、もう一度言い直してくれたり、別の言い方をしてくれたりします。究極は、日本語でもかまわないのです。「ごめんなさい。わかりませんでした。」 実はこれで 十分に相手に伝わります。するとコミュニケーション能力に長けている人なら、ゆっくりとジェスチャー付きで話してくれたりします。思い切って、辞書を出してしまうのも手です。
相手の言葉が早すぎるときに私がよく使うのは
Wait, wait, wait... I couldn't catch it. Could you say that again, please?
(ま、ま、まって聞き取れなかったわ。もう一度言ってくれる?)
あるいは、、、
You mean ... (つまり ~ っていうこと?) と確認したりします。
さて、ここからは余談ですが、こんな会話もします。
Sanae, you are so nice. (さなえ、とってもいい人だね。)
Excuse me? (え?何っておっしゃいました?)
I said you were nice. (いい人だって言ったんだよ。)
Sorry, I couldn't catch it. Could you say that again, please?
(すいません、よく聞き取れなかったのですが、もう一度おっしゃっていただけません?)
ここまでくると、相手も 「ああ!!こいつめ!!」 と思うらしく、大笑いとともに、その後は、リラックスして話がはずみます。
2011年12月 9日 (金)
『音まねレッスン』の重版がまた決定しました。刊行4カ月で 3刷りに入るのはすごいことだそうで、これもひとえにこのブログを読みにきてくださっている皆様のおかげ、何度も何度も繰り返し練習してくださっている皆様のおかげだと、お礼を述べたくなりました。
皆さん、ありがとうございます!!!
本が売れているのは、
1) 本を手にして使ってくださっている皆さんのおかげ
2) 旺文社の優秀な編集者さんのおかげ
3) 旺文社の営業の皆さんのおかげ
4) 書店さんのおかげ
5) 他社の営業さんのおかげ
特に、このブログからはスタートがものすごく、購入のアクションを早くから起こしてくださった方がたくさんいました。そのおかげでアマゾンでも 1位を獲得することができました。
先日、近くの書店に立ち寄ったら、売り場の責任者の方がたまたまいらして、
「ああ、ご連絡しようと思っていたところだったのです! 実は、先月売り上げの1位を記録したんですよ。やっぱり私の読みは当たりましたねえ。これ、売れると思ったんですよ。今月も、すでに順調に売れています。」
と声をかけてくれました。しかもおもしろいことに、
「実はね、他社の営業の方が 『この本いいですよ』 ってあちこちで触れ回っているんですよ。川本さん、その出版社さんからも本出していたんですね。」
そ、そんな、、、他社の営業の方まで力を入れてくださっているなんて、もう感激を通り越して、どこかに隠れてしまいたい気分になりました。まるで自分のことではないようなのです。
読者の皆さま、本当にありがとうございます。
人間ってこうやって周りの人に支えてもらいながら生きているんですね。ただひたすらに感謝です。皆さん、どうぞこれからも応援してくださいね。私も皆さんの英語学習を応援させていただきたいと思います。
2011年12月14日 (水)
読者からの質問コーナーです。
Q
以下のような文は英語でどう言うのでしょうか?
「私は、ほんの少しだけ英語を話せます」
「すみません。力不足であなたのおっしゃったことが十分理解できません」
「もう少し簡単な英語で話して頂いてもいいでしょうか?」
※グループディスカッションの時に
「ちょっと内容が難しいので、発言をパスさせて下さい」
ちょっと回りくどい言い方ですが、ご教示頂ければ・・・
A
ご質問ありがとうございます。私もまだまだ勉強中ですので、人さまに教示できるほどの実力はないのですが、一緒に考えてみましょうか?皆さん、他に良い言い回しがあったら教えてくださいね。
「私は、ほんの少しだけ英語を話せます」
↓ ↓
I speak a little English.
「すみません。力不足であなたのおっしゃったことが十分理解できません」
↓ ↓
I'm afraid I didn't understand what you said very well.
「力不足で」のところは、I'm afraid 程度にしてみました。「申し訳ありませんが」くらいの意味ですね。よく、My English is poor. と言う人もいますが、あまり得策だとは思えません。英語は自分の実力を過小評価し、遠慮がちになるよりも、下手でもいいからとにかく自分の持っている言葉で何とかつなげてみよう、伝えてみようという人を評価してくれる言語です。
「もう少し簡単な英語で話して頂いてもいいでしょうか?」
↓ ↓
Could you explain it in a simpler way?
Could you explain it in a different way?
※グループディスカッションの時に
「ちょっと内容が難しいので、発言をパスさせて下さい」
↓ ↓
私だったら、「発言をパス」の部分は言いません。下記のような例文はいかがでしょうか?
It's a bit difficult for me to say. I want to hear what you think.
(何と言ったらいいか、ちょっと僕には難しいなあ。君はどう考えるか聞きたいな)
と他の人にふってしまう。(コラ!逃げるなぁ~。てへっ!)
It's a difficult subject. I'm afraid I wouldn't know what to say.
(難しい議題ですねえ。申し訳ないけれど、何と言ったらいいかわからないですぅ。)
It's hard for me to understand. I don't think I can give an answer.
(僕には難しくてわかりません。答えられないよぉ~。)
Those are tough questions. I'll think about it and will be back tomorrow.
(難しい質問だねえ。考えてみて、また明日来るよ。) ← オイオイ、最後の部分は逃げの口実、冗談です。
I don't know. I'll sleep on it.
(わっかんないなあ。一晩考えてみるよ。) ← アッハッハ、冗談交じりに「パス」と言っているようなものですね。
親しい人たちだけだったら、
I don't know. Don't ask me. Ask him.
(知らねえよ。僕に聞かないで、彼に聞いてみろよ。)
ってなことになるのでしょうか?
ただし、上記のフレーズがサラッと出せる人って、実は結構英語が話せる人ですよねえ~。つまり、これくらい英語が話せたら、発言をパスする必要はないのではないかと......。
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さらに、ちょっと別件ですが、一番最初に出てきた I speak a little English. について、ちょっとおもしろい話があります。
誰かが I can speak a little English. は正しいけど、I can speak a English a little. は違ってるんじゃないの?と質問してきました。そこで数名のネイティヴたちに聞いてみました。(a little の位置が違うのです)
I can speak English a little.
と
I can speak a little English.
どっちが正しい?
アメリカ人3人、カナダ人1人が返答してくれました。聞いた時間、場所はそれぞれ違います。
全員、口をそろえたように、「どっちでも一緒だよ」 との回答でした。
私が、「誰かが I can speak a little English. のほうが正しいんじゃないの?って言ってたんだよねえ。」 と言うと、これにも全員が、「あぁ、文法的にはそっちのほうが正しいかもね。でも両方とも言うよ。」とのことでした。
最後に聞いたアメリカ人は日本語もできる人です。それは、
「私は日本語が少しだけ話せます。」 と
「私は少しだけ日本語を話すことができます。」
の違いのようなものだよ、と言っていました。うちスクールの講師も、例え I can speak a little English. が文法的に正しくても、会話なんて後から付け足すこといくらでもあるじゃない? I can speak English ... a little. (私は英語を話すことができます。ちょっとだけね。) と間を入れたら、文法的にも完璧だ、と言っていました。
しまいには、「さなえ、nitpicker になるなよ。(細かいことにこだわり過ぎるなよ)」、と言われてしまいましたあ~。
2011年12月21日 (水)
久しぶりに主婦からの転身シリーズです。ずっとお休みしていたシリーズですが、年末に思い出すことがあったので書いてみました。
話はかなりまえ、15年から20年前にさかのぼります。私がどうして英語を始めるようになったのか、そのきっかけが隠れていたのを最近になって発見しました。不思議なものですねえ、今頃思い出すなんて......。
(DHCのメルマガでも同じような内容を発信していますので、もうすでにお読みになった皆さん、ごめんなさい。)
昔、大昔......、そうですねえ、かれこれ20年近く前になるでしょうか?当然、私も若くてピチピチしていたころです。あっ、でも、もうすでに出産もして子供も3人いましたが......。
我が家でホームステイを受け入れたことがありました。英語があまり話せないときです。それは特別な大人のプログラムでした。アメリカのある大学の学部長さんが日本の家庭を体験しにきました。エジプト出身のアメリカ人で、当時60何歳かだったと思います。
小さな子供が3人いる家庭にその方はやってきました。我が家にステイしたのは、ほんの数日間だけだったのですが、ごく普通の家庭を味わっていただきました。
当時、簡単なあいさつくらいしか話せなかった私ですが、東京もお連れして、いろいろおしゃべりしたのを覚えています。英語も話せないのに、どうやって過ごしたのかは覚えていませんが、そんなに苦痛はなかったので、何とかコミュニケーションは取れたのでしょう。
あの時の体験が、現在、Tokyo Free Guide として観光客に東京を案内して歩くという活動につながっていると思います。
そして、この人は私の中に、もっと大きなものを残していってくれたことに今になって気づくのです。
それは何気ない会話の中に潜んでいました。日本のことをいろいろお話しているうちに、
「さなえは子供たちが大きくなったら何になるんだい?」と聞いてきたのです。
「えっ?」
と一瞬考える私。子供たちに「君は大きくなったら何になるんだい?」と聞くのではなく、大人の私に向かって、「子供たちが成長して巣立っていったら何をするか?って聞いているんだよ。そのときのための準備はしている?」とその紳士は私に静かに尋ねるのでした。
それは、私の中にまったくない発想でした。結婚して家庭をもち、専業主婦になった私。子供たちが大きく成長したら、パートでもするのかもしれないけれど......、と思う私。
当時、そんなことをディスカッションする英会話力もなかった私。話はそこで終わってしまいました。答えたのは、I don't know. だけだったと思います。
でも、その言葉はずっと私の中に残って消えなかったのでした。子供たちが成長したら?そのとき、何ができるのだろう?今から何が準備できるのかしら?その疑問は消えることはありませんでした。
その紳士は我が家で数日間だけ過ごしたあと、帰国しました。それから一度もお会いしていませんが、手紙のやり取りは、2年間ほど続けました。私の書く、つたない英語に丁寧に返事を書いてくださるその人。いつの間にか、靴の空き箱の中には、やり取りした手紙がいっぱい。宝物のように詰まっていきました。
まだパソコンも持っていない時代でしたので、紙に手書きされたその書物は、赤い郵便ポストに飲み込まれ、旅をして約一週間でアメリカに届き、手紙を受け取った主がすぐに返事を書いてくれたとしても、私の元に便りが来るのは、2週間後。自宅のポストの中でエアメールを発見すると、「来た!」と、まるで贈り物を受け取るような、そんなワクワク感がありました。
辞書を片手にむさぼるようにして手紙を読み、また、辞書をひきひき返事を書くということがしばらく続きましたが、その後、何となくその文通は途絶えてしまい、20年近くがたってしまいました。
今、私は3人の子供を育て上げ、英会話スクールを経営し、本も何冊か出版するようになったのよ、それはあなたが投げかけた言葉からスタートしたのよ。
この思いをその紳士に伝えたくなりました。でも、たぶん80歳くらいになっているであろうその紳士。インターネットで名前を検索してみましたが、見つかりません。Facebook などの活用で昔の知人が比較的簡単に見つかるようになった昨今ですが、その人の名前はヒットしませんでした。現役ならまだしも、もうリタイアなさっているでしょうしね。
残る頼りは昔もらった手紙の封筒に書かれていた住所......。引っ越してしまっていたらアウト!その土地でお元気で暮らしていらっしゃればいいけれど......。
私はイチかバチか、手紙をしたためてみました。届くか届かないかわからない手紙......。投函してから1週間以上がたちます。その住所がまだ存在していて、20年前と同じ人たちが住んでいれば、もう届いているはず。もし、お元気で、その手紙を手にしていたら、何はともあれ、急いで e-mail を送ってくれるであろうはず......。
私の手紙、どこに行っちゃったのかな?
もう何年か早くコンタクトを取っていたら、ひょっとしたら......。
コンタクトを絶やさずに毎年、クリスマスカードだけでも送っていたら......。
後悔って先には立たないものなのよね。それでも望みを捨てず、サンタのプレゼントを待つように、心のどこかで返事が届くのを待っている私がいます。
2011年12月28日 (水)
私は、午後2時から始まるNHKラジオのワールドニュースを録音しておき、通勤時間中に聞いています。先日、聞き逃していた日にちのニュースを聞いていたら、な、な、なんとこんなニュースが12月23日のニュースの一番最後で流れていました。
皆さんとシェアしたくなりましたので、ディクテーションしてみました。日本語訳は私が適当につけました。日本語と英語とでは、多少表現の仕方が違うため、ズレがあるかもしれませんが、内容はほぼ合っているかと思います。
お楽しみくださいませ。
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Santa Claus has left Finland to bring Christmas presents to children around the world. Santa packed presents into a large bag in his hometown near the North pole with help from adorable elves. He then went into the nearby snow covered wood on a reindeer sleigh.
サンタクロースは、世界中の子供たちにプレゼントを届けるため、フィンランドを出発しました。サンタは、彼のホームタウン、北極の近くで、愛らしい妖精たちの手を借りて、大きなバッグにプレゼントを詰め込み、雪で覆われた森の中に入って行き、トナカイのソリに乗りました。
Although a local television station says there is not as much snow as usual this year due to higher temperatures, it looks like nothing will stop Santa from continuing on his merry way. Santa will be visiting homes until Christmas morning.
地元のテレビ局では、気温が例年よりも高く、雪が少ないものの、サンタの仕事に影響はまったくないと言っております。クリスマスの朝までにはサンタはそれぞれのお宅におじゃまするでしょう。
And that was the news from NHK world radio Japan in Tokyo. I'm Hiroko Kitadai.
東京、NHKワールド ラジオ日本より北代裕子がニュースをお伝えいたしました。
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こんなニュースを読んでくださったアナウンサーの北代さん、そして、それを決行する計画を立ててくださったNHKワールド ラジオ日本の皆さんに大きな拍手を送りたいと思います。
楽しませていただきました。ありがとうございます!!!
エイプリル・フールが楽しみになりました。うふふ♪
参考サイト:
日本国内で聴けるNHKワールド ラジオ日本の番組