2009年5月 6日 (水)
英語の勉強はしているものの、アウトプットの練習はどうしたらいいものかという質問が結構多く舞い込みます。参考になるかどうかはわかりませんが、私がやってきた方法を少しご紹介してみますね。
(1) とにかくモデル音声の真似をした
いつかは誰かとこのせりふを使って会話するぞ、と想像しながら、ひたすらひとりで練習しました。結局はこれが究極のアウトプットの方法であり、この練習なしには会話は始まらなかったと思います。
(2) 自分に話しかけた
バカみたいにみえるかもしれませんが、自分に英語で話しかけ、自分で答えていました。
(3) 公民館英語を利用
自分の口で自分ひとりで練習するのが基本だとしたら、その次はやはり誰か本物の相手と会話してみたいですよね。実は、(1) と (2) の自分ひとりでアウトプット練習の部分をカットして、この (3) あたりから入りたい人が多いような気がしますが、私は (1) (2) の訓練は今でも続けています。
公民館では日本人学習者とネイティブの先生ひとり。週に1度で、ときにはちっとも発言できず、ただ聞くだけで帰ってきてしまったことも多々ありました。なかなか口がはさめない自分がいたのです。
ここで、先生がよくない、グループが合わないなどと思ってしまいがちですが、本当にそうでしょうか? 話せないのは先生のせいですか? 他の日本人のせいですか? 自分に問い掛けてみましたが、返ってきた答えは、「さなえ、あんたが悪い!あなたが自分から口を開かない限り、英語はいつまでたっても話せるようにならない」 というものでした。
(4) ネイティブが多く所属している組織に入った
JALT (The Japan Association for Language Teaching) に入りました。月に一度、ミーティングがあり、教授法などをシェアしたり学んだりする組織です。多くのネイティブスピーカー、またネイティブと同等に論議できる日本人がたくさん所属しています。これは私にとってかなりの刺激となりました。今でもネイティブ同士で話し始めるとわからないことがたくさんありますが、ま、そのうちわかるようになるだろうと、焦ることをやめました。
(5) English Cafe の利用
英会話スクールではない、サークルでもない、気軽に英語が話せる場所が欲しいと思いました。都内には English Cafe なるものが結構あるのですが、どこも午後から夜にかけて開催しているところが多く私の時間帯と合いませんでした。
それなら作ってしまおうと、自分の仕事が入っていない、日曜日の午前中の時間帯を利用して Sunday English Time なるカフェをオープンしました。6年前のことです。普段はアイリッシュパブなのですが、日曜日、閉店時を利用させてもらっています。
お店のオーナーも空き時間帯を何かに利用したいと考えていたので、利害関係が一致したということです。最近は県内からだけでなく近隣県、遠方からも出張のついでに寄ってくださるような人もいて、大変有り難い限りです。
日曜日、みなさん朝寝坊したいでしょうに、しっかり起きてきてくださるんですよ。学習熱心な方ばかりが集まってきてくださいますので、雰囲気も大変良く、皆さんに感謝しています。
(6) ボランティア通訳
プロではないのでお金はいただけませんが、自分の英語力向上のためにやっています。姉妹都市交流事業のお手伝いをしたり、外国から日本へいらっしゃる観光客に付いてあちこちをご案内して歩くということをしています。
このように常に英語を話さなければいけない環境に自らを追いやるようにしてきました。少し、無理かなと思っても、背伸びしました。お住まいの地域によっては、このように環境が整わない場所があるかもしれませんね。最近はネイティブスピーカーが日本全国、かなり田舎にも ALT として派遣されています。思い切って声をかけてみる、なんていかがでしょうか?意外とネイティブたちも日本人の友人を欲しがっているものです。
ただし、ここでひとつだけ気をつけたいこと、それは、彼らを自分の英語の練習台にしない、ということです。純粋にお友達になることを目指し、困っていたら手を差し伸べる、自宅に招待してみる、なんていうところから徐々にお友達の輪が広がるといいですね。
お金に余裕のある人は、海外旅行に出てどんどん刺激を受けてくる。仕事が長期で休めないような人は、「電話や Skype で英会話」 なんてのもありますから利用してみるのもいいかもしれませんね。
2009年5月15日 (金)
ラジオ放送を録音するときにトークマスタースリムを使っています。タイマーをセットしておけばラジオの音声を勝手に録音しておいてくれるというものです。以前は MD を使っていたのですが、最近はもっぱらトークマスターになりました。
教室に通ってきてくれている大人の生徒たちも次から次へとトームマスターに切り替え、今では大人の生徒さんはほとんどの人がトームマスターを持っています。
ちょっとお高いので買うまでに思い切る必要があるのですが、英語学習は時に先行投資も必要になってきますね。ただし、買ったからには使うこなさないといけません。
では、トークマスターの利点と、ここがこうだったらもっといいのになあという点をあげてみますね。
◆ トークマスターの利点
録音のし忘れがない
タイマーをセットしておけば、勝手に録音しておいてくれます。これが最も便利で嬉しい利点ですね。たとえトークマスターを使って復習しているときでさえ、時間になったら強制的に録音を開始してくれます。ですから、うっかり忘れてしまったということがないのです。
A→B 間の音声を繰り返し聴くことができる
ある一定の区間を何度でも繰り返し聴くことができます。
私は初代のトークマスターも持っているのですが、初代のときは使わずに押し入れに入ってしまっていました。なぜなら音声があまりよくなかったからです。改良を重ねたらしく、今では音声が抜群によくなりました。
ただし、購入時は録音設定が 32Kbps になっているのですが、この設定を 64Kbps に変えてあげる必要があります。そうでないと雑音が気になるかもしれません。
また、録音するときには、ラジオの音声がきれいに入るかどうかきちんと確認しましょう。ちょっと向きを変えただけでも録音状態や雑音の入り方が違ってきます。
持ち歩ける
録音したら別のものに移さずそのまま持ち運べるのが便利です。ポケットやバッグにスッと入る大きさで、旅行に行くときも便利になりました。以前はカセットデッキを旅行のたびに持ち歩くか、あるいは旅先ではラジオを録音するのをあきらめていました。
カッコ良い
持っていると、「あっ!それなあに?」 とよく聞かれます。パッとみると、iPot のようにも見えるけれどそうじゃない。注目されます。
◆ こうだったらいいなと思う点
頭だし機能、しおり(トラックマーク)がもっと入るといいな
ひとつのファイルで 4ヶ所しか頭だし機能が使えません。聞き始めたい箇所に「しおり」マークを入れておくと、その箇所から聞き始めることができるのですが、私の場合、4ヶ所ではぜんぜん足りません。ファイルを分割すればいいのかもしれませんが、MDと同じようにトラックマークがもっとたくさん入れられるといいなと思います。
でも、これを友人、知人に話したら、「でも、そんなにたくさん 「しおり」 を入れたがっているのは、川本くらだよ。普通の人は 4ヵ所あれば十分。」 という声があがりました。
いいえ、私は 40ヶ所くらい欲しいのです。それに一旦 「しおり」 を入れると、すぐその後ろにまたマークを入れることができない。「しおり」 と 「しおり」 の間は、ある程度の間隔が必要なのです。それなら A→B 間の繰り返し機能をつかえばいいんじゃないの? との声もりあますが…… ふんぎゃぁ~!
ファイルの削除に時間がかかる
私は昔から録音テープを溜めておかない主義なので、2週間以上前のファイルは思い切って消してしまいます。溜め込んでいても聴かないのをしっているので……。ファイルは一括削除かひとつひとつファイルを消さないといけないのですが、これが結構時間がかかる。携帯電話の選択削除のような機能がついているといいのになと思います。
いずれにしても、ラジオ英語講座とトークマスター、切り離せないアイテムかもしれませんね。