2010年8月 4日 (水)
皆さん、すみません!ブログの更新がしばらく滞っておりました。またこまめに書いていきますので、チェックしにいらしたくださいね。
『英語でしゃべらナイト シャドーイングドリル入門』 でシャドーイングのコツ、その他を執筆させていただきました。読んでくださった皆様、ありがとうございます。
読者からの質問がきていましたのでお答えさせていただきます。お返事するまでに時間がかかってしまったので、この読者さん、自分でお答えを探してきていましたね。そちらも同時にご紹介させていただきます。
Q
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14ページの19番の英文 It's been ages since we've seen you. の since 以下が過去形になっていないのは、何故なんでしょうか?「久しぶりです」という英文としては、これまで、たとえば、It's been ages since we last met. などを使ってきました。since 以下は「ある時の一点」を示す英文がくると思っていましたので、ちょっとうまく飲み込めないでおります。現在完了形のときの since 以下は、過去形ばかりではないのですね。
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It's been ages since we've seen you. についての答えを、ある文法書で見つけました。中原道喜先生の書かれた「新マスター英文法」なのですが、こちらの649ページに、このような記述があります。「since のあとは過去時制を原則とするが、くだけた会話などで現在完了を用いることもある」なので、ネイティブからは自然な英語だという回答がかえってきたのですね!勉強になりました!
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A
よくお調べになりましたね。お返事がすっかり遅くなってしまったのでご自分で解決されてしまいましたね。すみません!明快なご回答をありがとうございました。
It's been ages since we've seen you.
はネイティヴたちにとって自然な言い回しのようですね。もちろん
It's been ages since we last met.
でもかまわないそうですよ。
その他に 「久しぶり~」 と言いたかったら、次のような言い方ができますね。
- It's been a long time.
- Long time no see.
- I haven't seen you for a long time.
- I haven't seen you for a while.
- It has been a while.
この後に、How have you been? (どうしていた?) なんて続けると会話が弾むかもしれません。
ご質問者の方は文法にすごく詳しくて英語がかなりできる方ですね。こんなところに気づくなんて立派です。私が英語を学んできた過程では、「ふぅ~ん、こんなときは、こんな言い方をするのね。」程度であまり分析というものをしてきませんでした。
Q
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15ページの13番の英文 a Van Gogh painting は、a painting by Van Gogh や a Van Gogh's paiting のように使えるのですね。名詞+名詞の形でもOKなのだと知らなかったもので、最初ちょっと違和感を覚えながら音読しました。他にも例はありますでしょうか。たとえば、a Beatles song のように 's や of を使わなくても所有の意味を表せますか?
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A
a Van Gogh painting → ○
a paiting by Van Gogh → ○
Van Gogh's painting → ○ (この場合は冠詞の a はいらなくなります)
色々な言い方があるということですね。その他には
a BMW car
BMW's car
なんて言い回しもできますね。
この言い方が正しいのだろうか、と思ったとき、私はよく Google 検索を使います。" .... " と、アポストロフィーで囲むと、その表現がネットでどのくらい使われているか表示してくれます。その数によって、あぁ~、この言い方はよく使われているんだとか、あんまり使われていないんだな、と判断します。もちろん、間違い英語にもヒットしますので、信憑性はあくまでも参考程度なのですが、例えば、
"a Van Gogh painting" ------- 93,400 件ヒット
"a painting by Van Gogh" ---- 18,600 件ヒット
"the painting of Van Gogh" --- 10,800 件ヒット
"a painting of Van Gogh" ----- 4,780 件ヒット
"a Van Gogh's painting" ------ 1,860 件ヒット
"Van Gogh's painting" ------- 77,900 件ヒット
ヒットした数字の件数で、この言い回しはよく使われているんだとか、あんまり使われていないということは間違った言い回しなのかもと推測をつけます。時々、明らかに間違い英語だなと思うと、自分のサイトだったりします。
Q
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15ページの20番の英文 I go to the gym three times a week to exercise. の語順ですが、to exercise を three times a week の前に持ってくる形との違いは、何かありますでしょうか?
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A
I go to the gym three times a week to exercise. → ○
I go to the gym to exercise three times a week. → ○
どちらの言い回しも正解です。違いがあるとしたら、前者はジムに行く頻度にフォーカスしていて、後者は「運動しに行くのよ。(おしゃべりするために行くんじゃないわよ)」という部分を強調しているということくらいでしょうか。
ご質問ありがとうございました。
2010年8月 5日 (木)
読者からの質問コーナーです。皆さん、ありがとうございます!
Q
音読やシャドーイングは試験対策にはならないの?
家事・育児、仕事に追われ、英語にあてる時間が少ないのが悩みです。英検やTOEICを受けようと決めても、試験対策をする時間はほとんどとれず、どうしてもやりたいラジオ講座のシャドーイングや音読だけで精一杯な状況です。
「でもせっかくTOEIC申し込んだし、直前1ヶ月はやっぱり対策をしないと!」と問題集を開いても、つまらなくてすぐ眠くなり、次第に考え込んでしまい、落ち込み、どっぷり疲れる・・・声をだすトレーニングは、やっぱり楽しくて、少しくらい疲れていても眠くても、「やろう!」と思えます。でも問題解きは、無機質でつまらなく感じます。独学でひっそりと英語を勉強しているのは、寂しいけどそれはそれでいいや、と思っています。
でも、やっぱりTOEICでいいスコアをだして、英検も受かって、周囲の人に認めてもらいたい!と欲もあります。(特に会社の上司!女だと思って馬鹿にされているので見返してやりたいんです。)
佐奈恵さんは、英語を学習する方をたくさん見ていらっしゃって、いろんなパターンをご存知だと思うので英語の試験対策についてお伺いしたいのですが、問題集を使った試験対策が最短の方法だとして、ラジオ講座の音読やシャドーイングのトレーニングは、どちらかというと遠回りの方法なのでしょうか?
A
なります!総合的に英語力を伸ばすためにも絶対必要!特に英検の2次試験対策に
家事、育児、さらにお仕事、そんな中で英語の勉強をしているなんて、本当にご立派です。通常はラジオ講座一本分をしっかり学習していたら、それだけで一日分の学習量としては十分です。特に会話につなげるためには、音読、シャドーイングが大事です。その部分をきちんとこなしていらっしゃるのでスゴイです。
さて、今回のご質問ですが、ラジオ講座の音読やシャドーイングのトレーニングは、試験対策になるのだろうか?ということですね。本当は遠回りになるのだろうかと悩んでいらっしゃるのですね?
回答です。
遠回りということは決してないでしょう。特に英検の2次試験は面接が入ってきますから、日ごろから英語を口から出す作業をやっておくといいですね。ですので、このまま続けてください。
しかし、問題の出題傾向に慣れておく必要はありますから、受験前に過去問を一通りやっておくのが王道です。受験する級によっても違うでしょうが、NHK実践ビジネス英語だけを使って勉強を重ね、英検 1級に合格した人を何人か知っています。
本来は徹底的に問題集をやりこなすのが合格への近道だと思います。参考書ではなく、試験形式になった問題集、あるいは過去問です。試験形式に慣れておくと本番では楽ですし、傾向もわかります。しかし、退屈で身が入らないようでしたら、学習方法を変える必要があります。やっぱり楽しみながらやらないとね。
NHKの講座を基本にして、英検の問題集は一日に30分だけやってみる。この繰り返しでいかがでしょうか?勉強に疲れたら、このブログに来て、「疲れたぁ~!」と叫んでください。誰かが反応してくれるはずです。
会社の上司を見返すという目標があると頑張りやすいですね。女をバカにしてはいけませんよねえ~。上司を見返せても見返せなくても、またお便りくださいね。ありがとうございました。
2010年8月 6日 (金)
読者からの質問コーナーです。先月ブログのアップをさぼった分、今月はたくさん書きますよ~。皆さんもお便りくださいネ!
Q
話せないのはなぜ?何が足りないの?
息子のアメリカ留学をきっかけに46歳から英語の勉強らしきものを始めました。高校しか出てなくて、中学の英語の成績は10段階評価で5というお恥ずかしい惨状でした。でも、洋楽、洋画は大好きで、昔から英語には興味が有りました。
去年から基礎英語1を始め、今は基礎英語2をやっています。基礎1の時はディクテーションもそれなりに出来てましたが、基礎2から難しく感じます。一番悲しかったのは、ゴガクルで基礎1のフレーズを復習した時に、半分ぐらい間違ってた事です。
そして息子の先生が来日されて、お会いした時に間違って失礼があってはいけないと、思いを殆ど話せなかった事です。相手が話してることは何となく分かりましたが、自分が言いたい事が話せないもどかしさで、すっかり落ち込みました。息子には、「お母さん全然アカンやん」と言われる始末でした。
聞き取れても話せない、書けても話せない、文法がしっかり分かってないからだと思い、文法の本を買ってやってみましたが、余計に難しく考えて言葉に出来ない。
さなえさんの本を読んで、違うんだなぁと思いました。ディクテーションが圧倒的に足りなかったのでしょうか?身に付いていないじゃないかと不安になります。何か今の私にアドバイスを頂けますでしょうか。
私の目標は息子のLA留学でお世話になった方々に、自分の言葉でお礼を言いに行く事なんです。(アメリカに行ったことも有りません) 宜しくお願いします。
A
口を動かして練習すればいいだけです
ゴガクルで基礎1のフレーズを復習したとき、半分も正解を出していたのですか!?スゴイじゃないですか!!ご自分を褒めてあげてくださいね。
コップに半分水が入っています。
・ もう半分しかお水が入っていない。
・ まだ半分も残っている。
英語を話す人は、脳の思考回路を後者に変える必要があります。英語ってポジティヴな言語でもあるので、英語を勉強していると、知らないうちに明るく、能天気になってくるはずなんです。そして、多少失敗しようが間違えようが動じないで、あっはっは!と笑えた人が英語は伸びます。
だから何が足りなかったのかというと、きっと 「笑い」 が足りなかったのではないですか?
では結論に入りましょうか。英語力を伸ばす方法2つ。
思考回路をポジティヴに変えましょう
口をひたすら動かして練習しましょう
まずは、この2つを忠実に守ってみてください。あなたの英語力は飛躍的に伸びるはずです。
英語が話せないのは、文法がわからないからではありません。知っている単語の数が少ないからでもありません。口から出す練習をしていないからだけなのです。
単語力は英語を口から出しながら増やします。文法力はセンテンスを口でを繰り返しながら身につけます。
私の生徒さんに留学しているお嬢さんのホームステイ先のご家族に直接会ってお礼を言いたいからと英語を習いに来た人がいました。最初はぜんぜん話せなかったのですが、今はお礼を述べるどころか、自分の身の回りに起きた出来事を楽しそうにネイティヴと会話することができています。もちろん、長い年月はかかりましたが、やってきたことは、NHKの番組を聞いて、ひらすら口から出す作業を繰り返した結果です。
私の学習法はいつもシンプルです。
聴いて
真似して口から出して
ディクテーション
昔も今もやっているのはこの3つだけです。日本人の英語学習者に圧倒的に足りていないのが、この「聴いて、真似して口から出す」という部分だと思っています。
聞こえてきたモデル音声を忠実に真似る。この作業をするだけでもあなたの英語力は変わるはずです。 「a little bit」 という音を、自分の知っているはずの音、「ア リトルビット」と言ってしまっていませんか?実際に聞こえてくる音は、「ア リロビッ」 のはずです。こうやって自分の知っているはずの音と実際に聞こえてくる音が違うんだということに気づく一番の方法がディクテーションです。文字がないところから書き起こす作業はとても大変ですが、その分、力になるんですよ。
結局、英語って自分がかけた時間の分だけは戻ってくるようになっているのです。あきらめずに続ける。そうすることによって、きっと今までとは違った自分が見えてくるはずです。一緒に英語学習、続けていきましょうよ。
2010年8月 8日 (日)
私は Tokyo Free Guide というところに所属して、日本に来る観光客に東京やその近郊をご案内する、ということを時々しております。
この仕事、ボランティアなのですが、とても価値のあるもので大好きです。私にとっては、とても良い息抜きにもなるのです。仕事から離れ、おしゃべりをし、外国人観光客から見た新しい日本、東京を発見することができます。
観光客からよく聞く言葉は日本はとても clean だということ。街の中にゴミが散らかっていないというのです。それから地下鉄がとてもきれい!シャワートイレに感激!
先日は Tokyo Free Guide のイベントがあり、イスラエルからのお客様4人を日本庭園にご案内しました。Tokyo Free Guide のメンバーがお茶のお点前を披露し、ゲストは浴衣の着付けを体験。
このイスラエルからのゲストも「どうして街の中にゴミ箱がないの?そのわりには散らかっていなね」と言ってきました。「え?あるわよ。駅にはどこにもあるし、コンビニの前にもある、デパートの入り口にもあるわよ。」というと、イスラエルでは街のいたるところにあってものを捨てたいときに捨てられる。そのゴミは市の職員が収集してあるいているというのですね。庶民レベルの文化の違いを知るのにも一役かっています。
この仕事を通して知り合った各国からの人たち、最近では、日本に来ることが決まると必ずメールをしてきます。このサービスを体験した人の友人が日本に来るというときも、案内してあげてくれない?とメールをいただくようになりました。こうして知人が増えると夢も広がります。
人生、これからです。
Tokyo Free Guide は今まで希望する人は誰でもなれたのですが、法人化にともない試験制度が導入されました。といっても語学力よりも相手の意思をどれだけ汲み取ってホスピタリティーを持って接することができるかことのほうに焦点を置いています。
ただいまちょうど新ガイド募集を締め切ったところなのですが、年に何度か募集がかかりますので、皆さんも今度挑戦してみませんか?あるいは、いつかは活動する日を夢見て勉強しませんか?
2010年8月 9日 (月)
PHP研究所から発行されている月刊誌 『THE21』 9月号 (8月10日発売) の特集は
いまからでも間に合う!やり直し「英語勉強法」
海外経験ゼロでも英語ができる人はどのように勉強したのか?
仕事が忙しくて時間がない、過去に何度も挫折している、いまさら手遅れでは......。英語弱者の不安&疑問をスッキリ解消!今度こそマルターできる完全保存版!
とタイトルされています。
実は編集者の方がスクールに来てくださり取材を受けました。P. 18に掲載されています。
ちょっとここで取材の裏話。大抵、編集者の方、ライターさん、カメラマンさんでいらっしゃることが多いのですが、例外にもれず、みなさん、さいたま市北与野の私の新しいオフィス兼スクールまで足を運んでくださいました。
取材に来てくださったみなさんは本を徹底的に読んでくれていました。特集記事には私だけでなく有名な著者の皆さんが勢ぞろいしていますので、これらの本を一冊一冊読みこなしたんだろうなと思ったら頭が下がりました。
ライターさんはさすがですねえ~。記事は無駄がなくきれいにスッキリとまとまっていまっています。この雑誌を一冊読んだだけでかなりの学習法がわかるでしょう。「国内だけで英語をものにした人」 の学習法、下記の皆さんが登場しています。
◆ 通勤&スキマ時間活用派 -- 『英語「格差」社会の飛び越え方』 著者の安達洋さん
◆ 一夜漬け準備で即実践派 -- 『一夜漬けのビジネス英会話』 著者の岸良裕司さん
◆ ビジネス英語を短期集中学習派 -- 『A4一枚勉強法』 著者の三木雄信さん
◆ TOEICスコアをモノサシにして勉強派 -- 『海外経験ゼロそれでもTOEIC900点』 著者の宮下裕介さん
◆ 海外ドラマ&映画のDVDで学習派 -- 『留学しないで英語の超★達人!』 著者の有小山博美さん
◆ NHK英語講座フル活用派 -- 『NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法』 川本佐奈恵
それぞれの人気学習本の著者の顔が見えるのもなかなかおもしろいです。有子山先生、こんなに美人だったんだあ~。その他に 「間違った方法で勉強したらいつまでも上達しません」 というのは、早稲田大学大学院教授の野口悠紀雄さん。「海外経験なし、最初に受けたTOEICは420点でした」 とは経済評論家の勝間和代さん。「留学経験なし。勉強を本気で始めたのは31歳からです」 と語っているのは、グーグル(株)名誉会長の村上憲郎さん。
英語学習法がびっしり集約されていて目を通して損のない一冊に仕上がっています。本屋さんへ走りましょう。550円でかなりの充実した内容になっています。
2010年8月11日 (水)
前回の記事、PHP研究所つながりで本を一冊ご紹介。
『女子高生の日常を英語にしたら』 著者: 竹村和浩さん
この本、何と4コマ漫画形式になっています。今や日本のアニメは世界で有名になりましたが、そのアニメを使って日常英会話フレーズを楽しみながら学んでしまおうという仕上がりになっています。
パラパラとめくっただけで興味をそそられます。スクールのテーブルの上に何気なく置いておいたら、さっそく高校生や大学生たちがおもしろそうに手に取っていました。「さなえ先生、この本貸して!」と英語への興味をモリモリあげてくれます。
では、どんな表現が学べるのかちょっと中身を拝見してしまいましょう。
今日のお昼、なんにする?
そうですねえ......。イタリアンとかどうでしょう?
What are you going to have for lunch?
Well... How about Italian food?
えー、いいな!私も行っていい?
もちろん!
That sounds great! Can I come with you?
Why not!
私トイレ行くから、席取っておいて~♪
Would you please take a seat for me? I'll wash my hands.
本を大人の生徒さんたちとペラペラと眺めていて、「ふきだしの中の文字がちょっと小さいかなあ~」、と言ったら、高校生のお子さんをお持ちの方々から、「さなえ先生!今の高校生は携帯の細かぁ~い文字に慣れているのです。だからこれでいいのです!」 と活を入れられてしまいまた。ハイ!
日常生活の中で、これはどう言ったらいいのだろう?という表現ばかりが取り上げられていて、「へぇ~、こうやって言えばいいんだあ!」と思うことばかりです。学生だけに読ませておくなんてもったいない。私たち大人も十分に楽しめる内容です。これ、実際に高校や大学の英語の授業で使ったら生徒たち喜びそう!おもしろがって日常会話を覚えますよ、きっと。
「○○ページ覚えてこいよ!そこがテストに出るぞ~。みんなの前でロールプレイしてもらいます。その結果が通知表に載るからねぇ~。」 なんてやったら、みんな必死になって練習しそうですけど。
表紙で、おっ!これは何? と思わせておいて、中身を開くと使える英語表現がたくさん。しっかりとした解説とポイントもスッキリと書かれていて非常に読みやすく、ためになる一冊です。著者の竹村さん、PHP研究所さん、やりますねえ。
竹村和浩さんは発音の専門家でもあります。この発想素晴らしいです。アニメのふきだしに英語を入れて日常会話を学んだらおもしろいのではないかなあ~と実は私もずっと考えていました。実際に私のスクールでは、小学生バージョンの簡単なフレーズ集を手作りで制作中です。
2010年8月12日 (木)
読者からの質問コーナーです。
Q
ラジオ英会話にすべきか、基礎3かで迷っています
現在、社会人です。英語は中学1年の2学期で挫折し、全くといっていいほどできませんでした。
英語学習の動機は、インターネットの facebook などで外国の方とコミュ二ーケーションを取りたい、同じく外国語のサイトが読めるようになりたいなどです。
先生の『NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法』を拝読し、4月からNHKのラジオ講座「基礎英語3」を聴いております。普段は3回の放送はほとんどラジオの前にはいられず、録音したものを通勤電車内でもっぱら聴いております。
今回、『THE21』を購入し、先生の記事に又触れて、記事内で、先生は「ラジオ英会話」をお勧めになっていらっしゃいますが、「基礎英語3」はここでやめて「ラジオ英会話」に切り替えたほうがいいんでしょうか。当初は、「基礎英語3」を1年間聴いて、多少上達したようであれば「ラジオ英会話」に進もうかと考えておりました。「基礎英語3」の内容も楽しく続けたいのですが、テキストはひとつに絞ったほうが良いとあり、どうしたものかと思い、メールを今回お送りいたしました。
A
本を読んでくださり、ありがとうございます。さらに、『THE21』 の記事も読んでくださったのですね。感謝いたします。基礎英語3を4月からずっと聴いているのですね。しかも、しっかり録音して何度も繰り返して聴いているあたり、さすがです。
英語が話せないのは文法ができないからではありません
さて、ご質問にお答えしますね。英語が話せない理由を下記の2つだと考えている人が多いのではないかなと思います。
1) 文法ができないからだ
2) 語彙が足りないからだ
私は文法否定派ではありません。文法はある程度は必要です。特に中学校3年生までに習う文法はきわめて重要です。
ただし、英語学習者、特に大人になってから英語を始める人は学習する順番を変えてもいいかなと思っています。文法も語彙もある程度必要なことに間違いはありません。でも、今までの学校教育の過程で英語が話せるようにならなかったのは、文法ができないからでも語彙が少ないからでもありません。
話す訓練をしてこなかったからです
英語を口から出す練習を学校教育の中でどのくらいしてきたでしょうか?テキストを見ながら文章を読む音読の練習はしたとしても、テキストから目を離し、実際に日常の生活で使われている会話、例えば
ちょっとお塩を取っていただけませんか?
Would you pass me the salt, please?
もうちょっといかがですか?
Would you like some more?
電気をつけてくれませんか?
Could you turn on the light, please?
朝ごはんよ~。
Breakfast is ready!
今行く~。
I'm coming.
などといった表現をどのくらい口から出して練習してきたでしょうか?音に注意して、リズムに気をつけて、音と音のつながりや、声の上がり下がりを真似してみる。そういった練習をしてこなかったから話せないのです。ですから、私は日常生活の中で使える表現が多く出てくる 『ラジオ英会話』 をおすすめしているわけです。
岩村圭南先生の 『英語5分間トレーニング』 にも日常会話で使える表現がたくさん出てきます。英会話が少し難しいかなと感じる人は、『5分間』 でもいいかもしれません。でも、ストーリー性のある題材を使ってその状況に置かれた自分を想像しながら練習するともっと楽しいかなと考えています。会話にはある程度流れが必要ですから。
しかも 『ラジオ英会話』 は、最後に講師の遠山顕先生と、ネイティヴスピーカーたちの、ちょこちょこっとしたおしゃべりが入りますので、その部分を何と言っていたのだろう、と考えたり、ディクテーションして、どのくらい聞き取れたかを確かめたりすると、かなり勉強になります。それで、総合的に判断すると、大人の方で、今から英語をやり直したいと考えている人にはピッタリの番組かなと思っています。
口を英語筋にかえたところで文法のおさらい
もちろん、口が少し慣れたところで文法の勉強に戻るのは大賛成です。
『基礎英語3 』も優秀な先生が担当なさっていますし、内容も悪くはありません。『基礎英語3』 を4月から、翌年の3月まで1年間勉強すると、かなりの文法力がつきますし、私も実際に文法を勉強したのは、『基礎英語2』 と 『基礎英語3』 からでした。
いずれにしても、一番大事なことは、
英語の学習を毎日の習慣にすること
それにはラジオ講座が一番適していると思っています。ご質問者の方は、この習慣化に成功しているわけですから、あとは続けていれば道は開かれること間違いなしですね。ただし、口を動かす練習は絶対に必要です。それは、リスニング&リピーティング、シャドーイングを経て実際にどこかで使ってみるという実践までを含んでいます。聞いているだけ、読んでいるだけでは英語は話せるようになりませんものね。
今学習に使っている 『基礎英語3』 が楽しいのであれば無理に 『ラジオ英会話』 に切り替える必要はありません。来年の3月まで基礎3をしっかり学んで、4月から英会話にしてもいいかもしれませんね。それまで基礎3をメインにしつつ、ラジオ英会話で雰囲気を楽しむというのもありかもしれません。
ただし、これだけはお伝えしておきますね。普通の高校を卒業し、普通の成績を取ってきた人なら 『ラジオ英会話』 から入ってぜんぜん問題ないと思いますよ。日本人は真面目で控えめな国民性ゆえ自分の実力を過小評価する人が多いのです。
『ラジオ英会話』 を1年間、わけもわからずひたすら真似して繰り返し、口が慣れたところで 『基礎英語』 に戻って勉強してきた。それが私のやり方でした。2年目からは多少余裕が出るので、学習にプラスアルファーができるのです。きっちり 『ラジオ英会話』 をメインにしながら、『基礎英語』 で裏学習したと言い換えればいいでしょうか。口を動かしながら同時に文法の勉強を始めたといえばいいのでしょうか。
私は話せるようになりたかった。ですからこの方法を取ってきました。自分の目標をどこに置くかでメインも必然と代わってきます。ある程度ペラペラとしゃべれるようになった人が自分の表現を増やすために 『英語5分間トレーニング』 を活用しているという人もいます。
お答えになりましたでしょうか?少しでも気持ちがスッキリし、自分の目指す学習方針が見えたのなら嬉しいのですが......。
2010年8月15日 (日)
『1日6分英会話』 (旺文社) 遠山顕 先生の新刊です。
絶対に覚えておきたい基本表現100
これから英語を学びたいという人にピッタリの本です。コミュニケーションで必要な基本的な表現ばかりが掲載されています。
これ、本も良いですけれど、付いているCDがなかなか良いですねえ。車の中でかけっぱなしにしておいたり、録音して持ち歩き、通勤電車の中やちょっとした空き時間に聞くといいですよ。もちろん、聞くだけではなく、必ず繰り返して言ってみてくださいね。
英文を読み上げているだけのCDですと無機質で退屈になりがちなのですが、こちら遠山顕先生の生声で解説やポイントが入っています。だから聞いていて楽しいですヨ。NHKの語学講座、『ラジオ英会話』 を思わせる CDになっています。
英会話初心者コースを卒業した人も、おさらいのつもりでCDを聴きながら口ずさむといいかもしれませんね。日常生活の中でよく使う言い回しばかりが載っているので、とても役にたちます。では、ちょっと中身を拝見。
I got a phone call from my son today.
I didn't know you had a son.
(今日、息子から電話がありました。)
(息子さんがいたとは知りませんでした。)
What happened to your wallet that you lost?
It turned up the next day at a police box.
(なくした財布はどうなりました?)
(翌日出てきたんですよ、交番に。)
That was a big quake!
I'll turn on the TV and see how big it was.
(今のは大きな地震でしたね!)
(テレビをつけて、どのくらいだったか見てみます。)
こんな会話がスラスラッと出てくるようになったら、ネイティヴスピーカーたちと楽しくおしゃべりできますね。
センテンスを練習するときは後ろから
もうひとつこの本の中で気にいった点。
「遠山顕の直伝発音テクニック」 というコーナーがあるのですが、ワンセンテンスを分解して後ろの部分から練習し始めるのです。例えば
I got a phone call from my son today.
このセンテンスをしっかりと言えるようになるまで練習したいとします。通常は I got a phone call とセンテンスの頭から練習したくなりますよね。ところがですね、後ろの部分から練習するのです。
from my son today.
from my son today.
from my son today.
と後ろの部分をキッチリ言えるようにしておきます。それから徐々に前の部分を付け足していくのです。
a phone call from my son today.
a phone call from my son today.
a phone call from my son today.
上記も上手に言えるようになったら、最後に頭の部分を付けて完成させます。
I got a phone call from my son today.
I got a phone call from my son today.
I got a phone call from my son today.
この練習方法、不思議なことにセンテンスがスラリと言えるようになります。実は私も、こどもたちや英語初心者を教えているときにこの手法を発見しました。なぜか、後ろを重点的に練習してから前の部分を付け足すようにすると、すんなりとワンセンテンスがつかえることなく言えるようになるのです。CDはサラリと一回流しているだけですが、実際に練習するときは、同じ部分を何度も何度も繰り返して練習するとうまくいきますよ。お試しくださいね。
2010年8月16日 (月)
読者からの質問コーナーです。
Q
『1日6分英会話』 の記事 を読み、とても興味を持ちました。しかし、ひとつ疑問があります。後ろから覚えていくというやり方には何か根拠があるのでしょうか?英語は前からという考え方とちょっと矛盾しているような気もいたしますが......。
A
後ろから練習して心理的な壁を取り払う
さて、後ろからリピート法ですが、根拠はわかりません。たぶん心理的な壁を取り払っているのだと思います。「英語は前からという考え方」 は文章を訳すときですよね。私も高校生の長文読解や英検の文章読解を教えているときは、「文章を訳すときは頭から。きれいな日本語にはならなくてもかまわないので、前から訳す。訳しながら頭の中に絵を描く。」 と指導しています。
ではひとつのセンテンスを言うときはどうでしょう?例えば、これはうちのスクールで実際に行っていることなのですが、私のクラスでは幼児のクラスでもいきなり Can I have your name, please? というフレーズから教えているのです。こどもにとっては結構長いセンテンスなのですが、みんな数回のレッスン後にはすんなり言えるようになります。
まず、your name, please? の部分だけを徹底的に練習します。リズムに乗ってチャンツをふむようにです。
your name, please?
your name, please?
your name, please?
your name, please?
your name, please?
幼児にはこれも難しいときがありますので、please? の部分だけを先に練習する場合もあります。では、皆さんもリズムに乗ってどうぞ!
please?
please?
please?
プリーズの最後のときは、お口をぐっと横に開いてニッコリ笑うのを忘れないようにしてください。
次は
name, please?
name, please?
name, please?
your name, please?
your name, please?
your name, please?
そのあとに
Can I have
Can I have
Can I have
と練習し、さらに最後の部分をまた練習します
your name, please?
your name, please?
your name, please?
では最後に完成バージョンいきますよ。
Can I have your name, please?
Can I have your name, please?
Can I have your name, please?
ほぉ~ら、上手に言えたでしょ?スゴイ、スゴイ!!!
と指導しています。なぜか最後の部分をしっかり練習してから頭の部分をくっつけると、ワンセンテンスがすんなり言えるのです。初回のレッスンでうまく言えなかった子供たちも、3回目くらいのレッスンまでには大抵言えるようになってしまいます。ある子は初回で上手に言えなくても、次のレッスンに来ると言えるようになっていてびっくりすることがあります。「あれ!?今日とっても上手に言えるようになっちゃったね。おうちで練習したの?」 と聞くと大抵の子たちは、「ううん」 と首を横に振るのですが、何なのでしょうねえ?
それと関連しているかどうかはわかりませんが、中学生が暗唱コンテストに出るというときは、次のような指導をしています。
まず文章全体を読んで内容を理解します。そうしたら、最後のページを徹底的に練習します。それから徐々に前のページに移っていきます。仕上げは当然頭からやりますが、こう練習することによって、徹底的に練習した最後部分に自信がつくようです。これを頭から練習すると、何度繰り返して練習しても、最初の部分はスラスラ言えるのに、真ん中あたりで少し疲れが見えてきて、最後にくるにしたがって 「言えるかな?」 という不安が走るようです。ちょっとでもつっかえようものなら、「あー、もうダメ。難しい!」 と思ってしまいます。後ろのページを徹底的に練習する指導をするようになってからは、スピーチ練習をしていも、中盤を越えると、もう大丈夫と思うようで、後ろに行くにしたがって自信をもって発表しています。最後にいくにしたがって心理的にかかるプレッシャーを薄くする方法なんだと思います。
ところで、この 「後ろからリピート法」 遠山顕先生も実際に練習してきた方法だそうです。私自身もこの練習方法でやってきました。ですので、遠山先生が本の中でお書きになっているのを発見したとき、「あっ!やっぱり私のやり方、間違っていなかったんだ」 と思いました。遠山顕先生のお墨が付いたからには、「後ろからリピート法」 これからどんどん力を入れて広めていこうと思っています。
余談になりますが、英語を習い始めた3歳児、4歳児などが、Can I have your name, please? をサラリと上手に言えると、もうそれだけで可愛くて可愛くて抱きしめたくなってしまいます。ちなみに、次に教えるセンテンスは I love you, Mommy. です。
2010年8月17日 (火)
読者からの質問コーナーです。
Q
ラジオ講座1本だけでは足りないのでは?
会話を習得するのに他のテキストを使用されなかっ たのですか?サークルでは様々な内容の会話が飛び交うわけですから、ラジオ講座1本だけでは足りないのでは?
私も遠山先生の講座1本だけ 聴いていますが、月のテーマによっては、「日常では使うことはないだろう」などといった雑念から聴かない月もあります。今月はお天気の話題のため、よく使うであろうということで、興味深く聴いてはおります。
仲間がいないことや、ちょっとした疑問や雑念などで、行き詰まっています。アドバイスをお願いします。また、英作文やディクテーションの添削サイト等をご存知でしたら、教えていただければ嬉しいです。
A
ラジオ講座はひとつで精一杯
ラジオ講座は本気で取り組んだら、実は一講座以上はできないのが現実かと思います。何本もの講座も聞いている人は、下記のどちらかではないかなと思います。
・ すでにかなり実力を持った人がキープために聞いている
・ ただの聞き流しに終わっている
自分の実力よりも少し高めの講座を選ぶのが理想的です。録音した音源を元に
1) 何度も繰り返して聞く。
2) わからない単語やセンテンスの意味を調べ内容を確認する。
3) ダイアログの部分を徹底的に繰り返し、その日のうちにスラスラと言えるようにする。
(このとき、暗記するのではなく、音声を忠実に真似して繰り返せるようになったかを確認する。リスニング&りピーティング、シャドーイングなど活用)
実はここまででかなりの時間を要します。テキストにはこの他にちょっとした練習やプラスアルファーのページがありますね。『ラジオ英会話』を例にとってみると、Apply it! Use it! Listen for it! などのコーナーがあります。話せるようになるための一番効果的な方法はダイアログの徹底練習ですから、特に Listen for it! の部分までやると、量が多すぎてアップアップになるはずです。
私は授業で 『ラジオ英会話』 のテキストを使っていますが、生徒さんには、「まずはダイアログの部分だけに集中してください。Listen for it! の部分は軽く聞き流す程度にとどめておくか、思い切って捨ててしまってください。」 と言っています。あの部分までこなせる人はかなりの上級者です。
余裕が出てきたら、ダイアログの練習にディクテーションを加えています。番組の一番最後にはダイアログをちょっとひねって、おもしろおかしく会話してみたり、遠山顕先生とケーティーさん、ジェフさんの掛け合い漫才のようなおしゃべりが入るので、その部分を何と言っていたのか書き出してきてもらっています。遠山顕先生やネイティヴスピーカーたちのジョークやオチがわかると楽しいです。
これを毎日やったら、ラジオ英会話だけで実はヘトヘトになるはずなのです。ですから必然的にテキストは一本以上はできないのが現実です。
内容によって自分が興味のある話題だったり、そうでなかったりします。まずは、「この表現はいつかどこかで使えそう」、とか、「この話をしてみたかった」、と思うような内容部分だけを徹底的に練習して、ものにしていけばいいと思います。では、自分に興味のない話題のときはどうしたらいいか?内容は横におていおいて、音声だけに注目します。英語の音、リズム、イントネーション、声の上がり下がりを真似して、同じように言えたら、その日はそれでおしまいにします。自分に興味のない内容でも、ラジオと同じように言えたときはスッキリして嬉しいものです。早口ことばのようなものですよ。早口ことばって内容はないけれど、言えるようになると嬉しいじゃないですか。あの感覚です。
サークルではテキストを使っていた時期もありましたが、フリートークや先生が持ってきたプリントに添ってやることが多くなりました。当然、フリートークについていけるようになるまでには長い年月がかかりました。
公民館のサークルに通っていたのは、下記の2つの理由からです。
・ ネイティヴの生の音が聞ける
・ 学習仲間がいる
サークルでも英会話スクールでもそうですが、その場にいる1時間よりも、そこに行くまでの1週間、自分がどうやって勉強したかのほうが大事だと思います。
ラジオ講座を使って毎日練習していたことで、徐々に話せるようになってきました。英語が話せるようになるキーは、やはり 【毎日の学習】 にあると思います。これをするかしないかで話せるようになるかならないかが決まってきます。そして学習はできるだけシンプルにというのが私のモットーです。
・ 聴いて
・ 真似して
・ ディクテーション
英作文の添削サイトですが、検索すると有料のサイトはたくさんありそうですね。無料のところ、どなたかご存知方がいらっしゃいましたら教えてください。
ディクテーションの答え合わせがしたいのであれば、下記のものは私の ホームページ に掲載してあります。
・ ラジオ英会話
・ 実践ビジネス英語
・ 国際ニュースのヘッドライン
入門ビジネス英語も昨年分、掲載してあります。メルマガ に登録してくだされば、1週間遅れくらいでスクリプトが届きます。完璧ではありませんが参考にはなるでしょうか。ご質問ありがとうございました。少しでも学習の参考になれば嬉しいです。
2010年8月26日 (木)
Q
私は英語が大好きな高校3年生です。どうしても英語が話せるようになりたいし、卒業したらカナダに留学します。それまでには少し英語を話せるようになりたいのです。でもどうやって勉強したらいいのか全くわかりません。何から始めるべきなのか、どう勉強したらいいか教えていただけませんか?
A
答えは簡単です。
毎日英語を口から出しましょう
↑↑
はじめるのはここからです。英語が話せるようになりたいのであれば、やはり口から出す練習が一番大事です。
では、どうやって出したらいいのか?
友達と話す?
自分の知っていることを英語で話してみる?
それももちろん大事ですが、その前にやっておくことがあります。それは、モデル音声を忠実に真似る、という作業です。 この作業なしでは英語は話せるようにならない、といっても過言ではないと私は思っています。そして、日本人の英語学習の中で一番足りていない、見落とされがちなのもこの練習だと思います。
スポーツでも音楽でも練習なしでは上達しません。いくら頭の中でシュミレーション練習をしてもそれだけではうまくなりません。実際に身体を動かして、失敗もたくさんして、うまくいかない部分を繰り返してはじめて上手にできるようになるのですよね。英語も同じなのです。英語は学問であるがためにこの部分が見落とされがちなのです。
1) まず、音声とテキストを用意します。
2) 日本語の部分をざっと読んでしまい、こんな場面での英語を口からだすのね、と頭の中に状況を置きます。
3) 音声をかけ、ワンセンテンスでとめます。
4) 繰り返して言ってみてください。
うまく言えたら、ガッツポーズをして次に進む。うまく言えなかったら、テキストを開き、文字を確認します。そしてまた音声をかけ、繰り返してみる。
日本語を話すときと、英語を話すときでは口の筋肉の使い方が違います。口を英語筋に変えてあげるのが一番最初にやるといいかなと思います。
このリスニング&リピーティング練習に加え、シャドーイングやオーバーラッピングなどもしていくといいでしょう。英語を口から出す練習を徹底的に 1年間すると、かなり英語がスムーズに真似できるようになります。そうしたら、文法を勉強して基礎固めです。その次にディクテーションなどを取り入れていくとさらに上達します。
日本にいながらにして英語を学び、簡単な会話ができるようになるまでには、最低でも3年はかかると思います。毎日徹底的に練習して3年ですから、のんびりコースですともう少しかかるでしょう。ご質問者の方はお若いですし、もうすでに簡単な会話ならできているようですので、あとは徹底練習あるのみですね。
映画をDVDで観ているときも英語のTVドラマを観ていても、時々女優や俳優の真似をして英語を口から出してみるといいですよ。あとは、自分が実際に英語を使っている姿を想像しながら練習するのも効果ありです。
焦らずに続ける、これが一番大事なのかもしれません。