2010年8月11日 (水)
前回の記事、PHP研究所つながりで本を一冊ご紹介。
『女子高生の日常を英語にしたら』 著者: 竹村和浩さん
この本、何と4コマ漫画形式になっています。今や日本のアニメは世界で有名になりましたが、そのアニメを使って日常英会話フレーズを楽しみながら学んでしまおうという仕上がりになっています。
パラパラとめくっただけで興味をそそられます。スクールのテーブルの上に何気なく置いておいたら、さっそく高校生や大学生たちがおもしろそうに手に取っていました。「さなえ先生、この本貸して!」と英語への興味をモリモリあげてくれます。
では、どんな表現が学べるのかちょっと中身を拝見してしまいましょう。
今日のお昼、なんにする?
そうですねえ......。イタリアンとかどうでしょう?
What are you going to have for lunch?
Well... How about Italian food?
えー、いいな!私も行っていい?
もちろん!
That sounds great! Can I come with you?
Why not!
私トイレ行くから、席取っておいて~♪
Would you please take a seat for me? I'll wash my hands.
本を大人の生徒さんたちとペラペラと眺めていて、「ふきだしの中の文字がちょっと小さいかなあ~」、と言ったら、高校生のお子さんをお持ちの方々から、「さなえ先生!今の高校生は携帯の細かぁ~い文字に慣れているのです。だからこれでいいのです!」 と活を入れられてしまいまた。ハイ!
日常生活の中で、これはどう言ったらいいのだろう?という表現ばかりが取り上げられていて、「へぇ~、こうやって言えばいいんだあ!」と思うことばかりです。学生だけに読ませておくなんてもったいない。私たち大人も十分に楽しめる内容です。これ、実際に高校や大学の英語の授業で使ったら生徒たち喜びそう!おもしろがって日常会話を覚えますよ、きっと。
「○○ページ覚えてこいよ!そこがテストに出るぞ~。みんなの前でロールプレイしてもらいます。その結果が通知表に載るからねぇ~。」 なんてやったら、みんな必死になって練習しそうですけど。
表紙で、おっ!これは何? と思わせておいて、中身を開くと使える英語表現がたくさん。しっかりとした解説とポイントもスッキリと書かれていて非常に読みやすく、ためになる一冊です。著者の竹村さん、PHP研究所さん、やりますねえ。
竹村和浩さんは発音の専門家でもあります。この発想素晴らしいです。アニメのふきだしに英語を入れて日常会話を学んだらおもしろいのではないかなあ~と実は私もずっと考えていました。実際に私のスクールでは、小学生バージョンの簡単なフレーズ集を手作りで制作中です。