プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2013年5月 6日 (月)

こどもに英語を習わせたい 注意点は?

Q

子供に英語を学ばせることについて心がけることなどがありましたら教えてください。


中2の息子です。まずは私が勉強して、その姿をさりげなく見せようと思います。中学英語からですので、ラジオの基礎英語1.2.3をやろうと思っていますが、ほかに何か良い教材はありますでしょうか。とにかく興味がないと食いついて来ないので、会話が楽しい日本のアニメなどで教材用に英語版があると良いのですが良く分からなて・・・ それから、普通、英会話教室に通うお子さんというのは、本人が英会話に興味があるから通うのですね。本人が英会話をやりたいとも言ってないのに、やらせようとするのは良くないでしょうか。しばらくは強制はせずに、私が楽しく勉強する所を見せるだけのつもりでいますが・・・ 。


A
お母さんが勉強してその後ろ姿を見せるというのはとても良い案ですね。実は、子供向けの教材は英語をこれから始めたい大人のビギナーの方にも適したものがたくさんあります。子供と一緒に、、、といいながら、実は大人のほうが勉強になったりもします。


私も最初は、子どもの教材をたくさん使いました。楽しいですし、難しくないのでとっつきやすいのです。可愛らしい絵柄などもあるので見ているだけでワクワクしてきます。発音も子供教材のCDをたくさん聴いてまねしました。


幼児向けの教材の中にもたくさん良いものがあるのですが、お子さんが中学生さんだということですね。お考えになっている、NHKラジオの基礎英語はとても良いですよ。昔の基礎英語は文法中心だったのですが、最近の基礎英語は普段使える日常会話を中心におりなされているようです。そのまま「聴いて」→「まねして」という作業を繰り返しているとかなりの力になります。


ただし、基礎英語1、2、3の三本をいっぺんに聞くのは無理があります。3本流していたら失敗するといってもいいですよ~。番組は15分ですし、そんなに難しくないので3番組くらい大丈夫と思ってしまいがちですが、そこが意外と落とし穴になります。聞き流しで終わってしまうからです。


おなじせりふを何度も何度も聴いて、何度も同じように口から出す、という作業をすると話せる道へとつながりますので、ひとつの番組をしっかりと一年間聞き、練習し続けることのほうが、はるかに大事なのです。


アニメの翻訳はマンガ本では出ているようですが、大事なことは音声を聴くことですので、音声なしの教材はおすすめしません。「音を聴いてまねる」、この作業が語学の練習の中で一番大事ですし、最初にやって欲しいことだと個人的には思っています。


「リトル・チャロ」なんかいかがですか?ストーリー仕立てになっているので、次が気になり思わず物語の中に引きずり込まれます。気に入ったフレーズが出てきらた、まねして口から出すといいですよ。


CSやケーブルTVでは、英語だけで放送されているアニメもありますね。でも幼児ならともかく、日本語が確立された中学生になってしまうと、英語だけでアニメを観るのは辛いものがあるかもしれませんね。それに英語のTVドラマ、アニメ、映画はどれをとってもかなり難しい言い回しが入っていますので、学習者向けというよりも、あくまでも「楽しみ」、英語の勉強に疲れた時の気休めや、「ああ、こういうふうにしゃべれたらいいな」というモチベーションの維持に使うといいと思います。


では、ここでお子さんに英語を習わせたいときのポイントです。


ご質問者のように子供に「これをやりなさい」と押し付けるのではなく、まずは親が勉強して背中を見せる⇒パチパチパチパチ!大賛成です。


決して親が無理強いしてはいけません。さりげなく家のあちこちに英語の教材やCD、歌などを散りばめておくのはいかがですか?洋楽から英語の勉強に入ったという人も多いですね。「音」から入った人は発音がきれいです。


子どもに英語が話せるようになって欲しいと思っている親ごさんはたくさんいらっしゃると思いますが、無理強いは逆効果です。子どもがやる気になったときがチャンスです。



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2013年5月 7日 (火)

2013年東京英語落語会開催のお知らせ

英語落語のお知らせです。何と入場は無料!長時間にわたって充実した英語を聴くことができます。さあ、パンチライン(オチ)が英語でわかるかどうか、それも楽しみですね。落語で世界を駆け巡っている桂かい枝さんもご出演だそうです。


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第11回 東京英語落語会


日時: 5月19日(日曜日) May 19, Sunday
12:00 開場 Doors open at 12:00
12:30 開演 Show starts at 12:30
場所: 新宿文化センター小ホール Shinjuku Bunka Center Small Hall
入場料: 無料

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昨年に引き続き、桂かい枝さんもお出になるようです。

会場は座席数200。自由席。でも消防法の関係で立ち見はできないそうです。つまり、お席がなくなってしまうと、空席が出るまで中に入れないので、お早めに行ったほうがよさそうですよ。


主催者の方からプログラムの内容も届きましたので、お知らせしますね。


プログラム (12:00開場 12:30開演)


The Cat's Bowl 猫の皿 by Banzai
The Zoo  動物園 by Daisuke
Kurumaya  いらち俥 by Merlin
Shinigami - Death  死神 by Konezumi


Intermission (中入り)
Matsuyama Mirror 松山鏡 by Nagaya
Ohana and Hanhichi お花半七 by Kako
Myoga Inn 茗荷宿 by Fujiken
*Special Appearance* お楽しみ Katsura Kaishi


Intermission (中入り)
The Prohibition 禁酒番屋 by Cruise
Wonderful Japan ワンダフルジャパン by Nonki
Moving Out 転宅 by Emilyn

  
東京英語落語かい枝会一同
E-mail: info@rakugo-in-english.com
(ホームページ にて、チラシとプログラムをご覧頂けます)



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2013年5月21日 (火)

教材は 1本に絞るべき?

Q
38歳で、久し振りに英語の勉強を始めました。辛いけれど少し楽しい自分が居ます。年齢的にも最後のチャンスなので、意地でも止めません。まずは英検3級を今年中に、受けてみようと思っています。


基礎1は優しく感じられますが、たまに忘れていたなと思う事も有ります。ラジオ英会話は少し難しく感じますが、頑張れば何とかついて行けそうです。今は、ラジオ英会話中心に毎日何度か口に出して練習し、基礎1を抜け落ちが無いよう、サラッと1回流しでいますが、どちらかに絞った方が良いでしょうか?


A
「年齢的にも最後のチャンスなので、意地でも止めません」 との言葉に、思わずニヤリとしてしまいました。昔の自分を思い出したのです。私も、


「今ここでやめたら、いつもの優柔不断な自分に戻ってしまう。」


「今、ここでやめたら、また何事も中途半端なままで終わってしまう。そして自分に言い訳をするんだ。だって忙しいんだもの。だってお金がないだんもの。だって頭悪いんだもの、って......。」


そう思いながら英語を続けてきました。だからお気持ち、よくわかります。


あれから20数年たった今、ひとつ言えることがあります。
「年齢的に最後のチャンス」 と思う必要はないということです。年齢は関係ありません。私の生徒さんの中には、70歳代で英会話の門を叩いてくれる人もいます。そんな人々に勇気をいただくのは、こちらのほうです。継続することが何よりも大事だと思っています。


極端な話、覚えることは忘れちゃっていいと思います。覚えることではなく、モデル音声をまねすること、毎日繰り返し、口から出すことが非常に大切なことだと確信しています。


さて、教材の使い方ですが、基本的には1本です。実は、たっぷり、しっかり学習すると、他のものには手が出せないのが事実です。それくらいひとつのものに集中し、しがみつき、徹底的に反復練習をすることで実力がついていきます。


「ラジオ英会話は少し難しく感じるけれど、頑張れば何とかついて行けそう」 とのことですので、選ぶ教材としては、ピッタリですね。「毎日何度か口に出して練習」、これを次のように変えてみませんか?


「毎日最低50回、口から出して練習」


音声を良く聴いて、モデル音声とすっかり同じリズム、イントネーションになるまで徹底的に練習。自分の思い込みの発音を捨てるためには、まずは文字をみずに音だけ聴いて繰り返すことが肝心。


英語を口から出す時は、文字を思い浮かべるのではなくて、脳に絵を描く。自分がその状況の中にいて、実際に英語を話している映像を頭に置く。あなたは女優、テキストは台本です。立派な女優になるためには、50回のせりふの言い回しでは足りないかもしれませんね。感情を込めて抑揚たっぷりに練習しましょう。少し大げさかなと思うくらいでちょうど良いです。本当は、英語を口から出す時に、音声が脳の中で鳴り響くくらいまで聴き込んでいると理想的です。


そうは言っても、ただひたすらにひとつのことを続けるって結構しんどいですよね。だからTVを観たり、映画を観たりして気分転換をします。基礎1は、この気分転換のひとつだと思ってください。


気分転換なのですから、それを観たり聞いたりすることによってストレスが溜まるようではいけません。映画なら、「あぁ~何て言っているのだか、さっぱりわからない」 と落ち込むのではなく、「いつかは、この俳優/女優さんののようにしゃべれるようになりたい!」 と目標と憧れにします。


基礎1を活用するのでしたら、「基礎1なのに、わからない単語がある。どうしよう!」 と思うようなら、思い切って聞かないほうがいいでしょう。それよりも、「へっへ!私の英語も上達したもんさ。基礎1なら、ほとんどわかるじゃない!」 と自分でニヤニヤとすることに使うのであれば、大賛成です。


「辛いけれど楽しい自分がいる」、これも良くわかります。苦難の中にも小さな光や喜びを見つけながら歩いていきませんか?



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