2011年11月29日 (火)
読者からの質問コーナーです。
Q
音マネいよいよ3回目に入りました。2回目は10月に終了してましたが 3回目をどのようにしたらいいのかちょっと考えていました。
私の場合、とにかく簡単な言葉でまず話したいが第1の目標なのですが、いつもいざとなるとなんだっけって考え、すぐに口が動かないものですから・・・ その一つの原因が今自分が音マネしてる言葉の意味が芯からわかっていないないのではないかと・・・ ということで
①まずタイトル (たとえば get を使って言う) とフレーズの和訳をみて自分で口にして正解を確かめる。ここで数回練習
② ①が正解したらCD聞いて和訳だけ見ながら音マネする。
というやり方でやってみています。どうなんでしょうかこんなやり方・・・ もしアドバイスありましたらお願いします。
A
『音まねレッスン』の本を使ってくださっていてありがとうございます。もう、3周目に入ったのですね。たくさん使ってくださっていて嬉しいです。
ひとつの練習方法をお知らせしておきますね。人にはそれぞれやり方というものがあると思いますので、ご自分にあった方法でかまわないんですよ。これは、あくまでも私が実際にやってきた方法です。
(1) まず日本語訳を読んでしまいます
こうすることによって、これから自分が話すことの内容を理解します。
(2) 英文を聴く
聴こえてきた通りに真似してみる。
(3) とにかく真似る、意味がわからなくても真似てみる
(4) テキストで英文チェック
このときに、十分真似ができていないと、英文を見たとたんに自分の今まで知っていた発音に戻ってしまうことがあります。意味がわかろうがわかるまいが、とにかく音声と同じになるまで真似する、ということは、既成概念にとらわれないためと、自分の今まで知っていた音を一旦忘れるという意味合いもあるのです。
例えば、耳で 「アイ ライケッ」 (I like it.) ときれいに発音していた人が文字を見たとたんに、「アイ ライク イット」 となってしまうことがあります。せっかく 「ア リロビッ」 (a little bit) と発音していた人が、「ア リトル ビット」 となってしまうのはとても残念なことなのです。
(5) 知らない単語が出てきたら、辞書でチェック、自分に納得させる
意味がわかろうがわかるまいがとにかく「音まね」と言ってきましたが、そうは言っても語彙を増やしていくには、やはり地道な努力はちょっとは必要。知らない単語が出てきたら立ち止まって辞書を引き、納得する、という作業は必要です。面倒くさがらずにやりましょう。
完璧に覚えるまでやる必要はありません。大事な言い回し、良く使われる単語は繰り返し出てきます。何度でも忘れて、何度でも辞書をひけば、そのうちわかるようになります。
(6) また「真似」をする
イントネーション、リズム、スピードが同じになるまで練習。
(7) 頭の中に絵を描く
この部分、意外と大事なポイントです。
英語を声に出すときは、文字は思い浮かべません。絵を思い浮かべます。脳の中に映像をえがくということです。頭の中に、映画の一場面を思い浮かべるのです。主人公はもちろん、あなたです。
例えば、Can I borrow your pen? (音まね P.152 より)というセンテンスを練習するときは、自分シアターを脳の中に作って、誰かにペンを借りようとしている自分の姿を想像しながら口に出します。
I'm afraid I can't go. (音まね P.102より)
誰かに誘われたのに残念ながら行けない、ああ本当は行きたいのになあと考えている自分の姿を想像しながら、残念という気持ちを込めて練習。
Why don't you take a break? (音まね P.124より)
根を詰めて仕事をしている同僚を気遣い、声をかけてあげる場面を想像して練習。
こんなことの繰り返しです。やっていることはとてもシンプルです。理想をいえば、ひとつのセンテンスが口から出る瞬間には、モデル音声の声優さんがどんな声のトーンで、どんなスピードで話していたか脳の中で音声が再生されるようだといいですね。
私の生徒さんで、脳の中で音声が再生されるとともに、センテンスが自然に口がついて出てくるまで練習し尽した人がいます。
英語を口から出してモデル音声をとにかくひたすら真似するという作業、英語学習のどこかでは必ず必要になります。これなくしては、話せるようにならないと思っています。でも、肩の力は抜きつつ、スラッと言えたらガッツポーズ!で先に進んでくださいね。上手に言えないところは完璧になるまで待つ必要はなく、ある程度飛ばしてしまい、上手に言えた部分だけにうっとりする、ということもしてくださいね。
佐奈恵さんありがとうございます
作者の方からこんなに具体的に丁寧にご指導いただけるなんて!感激です。
練習方法大方私の方法と一致していてなんだか安心しました。ただ私の場合おっしゃるとおり途中で英文見てしまうのが、いけないのですね。うまく聞き取れず口の中でもごもごとなってしまって拉致があかないのでつい英文見てしまうのです。
とにかく繰り返し繰り返しこれが大事ですね。使いたいフレーズは場面想定したりして以前よりやっていますが(一人芝居をお風呂でしています)まだまだこれも数が足りないなあと思います。私は一つの教材買うと間をおきつつ数年使いますのでこれからも音マネ 音マネします。
そうそう蛇足ですが、先日ネイティブの方が(Don't you want to try one?)P96と言っているのが聞き取れました!Yay!
投稿者: popcorn | 2011年11月29日 21:36
日時: 2011年11月29日 21:36
「音まね」12月から4回目になります。
この練習法で又、一ヶ月音まねしまーす。
詳しい練習法を教えていただいて又やる気が湧いてきました。ありがとうございます。
投稿者: サクラソウ | 2011年11月30日 00:21
日時: 2011年11月30日 00:21
popcorn さん、英文、見てしまってもいいんですよ。音声を忠実に再現さえすればテキスト見てもOKです。時々、文字を見たとたんに自分が知っていた音に戻ってしまう人がいるので、そういう人は要注意なだけです。音まねをたくさんしてくださっていて、とても嬉しいです。ありがとうございます! Don't you want to try one? (ドンチュー ワナ チュライワン?)が聴き取れたのですか?嬉しい瞬間ですよねえ~。またご報告待っていますね。popcorn さん、いつもありがとうございます。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2011年11月30日 07:09
日時: 2011年11月30日 07:09
サクラソウさん、えーーっ!もう4回目に入るのですか?すごい、すごい、すごい!!こちらこそ、ありがとうございます。こんなに一生懸命練習してくださる人がいるなんてもう感激です。『音まねレッスン』、皆様のおかげで本当によく売れているようで有り難いです。本は買うだけでなく、使って欲しい!それが私の願いです。サクラソウさん、これからも5回目、6回目のご報告お待ちしておりますね。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2011年11月30日 07:32
日時: 2011年11月30日 07:32