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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2010年6月29日 (火)

趣味に目的はいらない、楽しければそれでOK
目的はありません
maringeさんの最近の記事から。

打ち上げが始まるまでの間、クラスメートと時間を潰していて
レッスンに対する不満や希望なんかを話し合っていたら、やっぱり
「自分はいったいなんのためにドイツ語を学んでいるのか」
という問いに突き当たりました。

これに続いて「具体的な目標なんて別に要らないんじゃないのー」とあるところがさすがですが(笑)、たしかに外国語の学習にはゴールはない(どれほど上達しても、必ずその先がある)ので、目的が明解でない(=目標がない)のはつらいんですよね。
じゃ、お前はどうなんだといわれると、実際には明確な目的はありません。英語にしてもドイツ語にしても、単にやりたいから続けています。

なので、最近は「なぜ英語を勉強してるの?」と訊かれたら「Just curiosity」と応えることにしてます。もっとも、これだけだと会話が止まってしまうので、「I'd like to communicate with people when I travel abroad.」くらいのことは言うんですけどね。

目標もない
いつまでに何をどのように、という目標設定は、仕事では毎日当たり前のようにやっています。
これを外国語で考えると、「来年春までに、レストランで説明をききながら料理を注文し、感想がいえる程度の英語力を身につけよう」「そのためには、関連フレーズを100と重要語300を暗記して」「適宜言い換えができるように毎日15分ずつ反復句連をして」...と学習計画が立てられますね。
その通りにしっかりと自己管理しながら学習できれば、きっと目標以上の英語が身につけられます。

けれど、どうもこれって仕事をしているようで落ち着きません。
海外赴任を半年後に控えて必死で勉強に取り組まねばならないならしかたありませんが、大人になってから趣味で外国語を勉強しようかというのに、あまり自分を追い込んでは楽しくありません。楽しくないことは、長続きしない場合が多いですね。
先週だったか、「テレビでイタリア語」の冒頭で突如教育熱心になったレオとルカが「Sparta!」といいながらしごき始めたものの、萬田久子さんはあっけなく「いまからスパルタなんて無理よ」とかわしていました。

ほとんどの学習者は外国語が習得できなくてもそうは困りません。なんとなく新しいことに挑戦してみたい、旅行先で気軽に会話できたら楽しいだろう、と思っているだけなのに、目標設定とかスパルタ教育とか、そんな暑苦しいのはやっぱりゴメンです。
そうそう、FIFAワールドカップをテレビ観戦していると、某予備校の宣伝が目につくのですが、あの講師のかたがたも暑苦しさや押しつけがましさも相当なもの。10代の大学受験生ならばともかく、大人になってからあれとつきあえる人は少数ではないかと。私は無理です。

じゃ、どうするのか
目的も目標もない、単にやりたいからやる、というのは「面倒になったらやめる」と表裏一体。
実際、なんども挫折を繰り返した学習者にとっては、必ずやってくる中だるみとどう折り合いをつけていくかはとても大事です。
私はひとつの回答として「少しずつでも前進していることを実感しよう」と書いてきましたが、ある程度から先はなかなか成長が実感できにくい時期がやってきます。
いまの時点でもうひとつの答えが考えられるとすれば、それは「外国語を楽しく使う機会を意図的に作る」ことだろうと思います。

楽しく外国語が使える場は、英会話教室のレッスンでもかまわないでしょう。
もちろん教室だけでなく英会話カフェなどの場もあれば、観光地で案内を買って出るのも良いでしょう。映画やドラマを観ながら主人公になりきってシャドーイングするのも楽しそうです。カルメンやヴィオレッタになりきって歌うのは...楽しいかもしれませんがきっと無理でしょうね...
私の場合、この春から英語で大学の授業を受け、英語でディスカッションしたり課題をこなしたりといったことを始めました。これはこれで、私にとっては「楽しく英語を使う」機会を作ったつもりです。

大都市に住んでいないと選択肢は限られるかもしれませんが、きっとなにかは見つけられるはずです。自分にあったやり方をあれこれと探すプロセスそのものが、学習にもつながるのではないかと。
6月がもうすぐ終わり、ちょうどラジオ講座やテレビ講座も折り返し点です。そろそろ中だるみが始まったかたがたも多いのではないかと思いますが、どうしても無理なら別の教材を探したってかまいません。多少足踏みしても、「外国語を学ぶのは私にとって楽しいこと」と感じられている限り、きっとそのうち前に進み始められるものだ、と私は思っています。

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maringe Author Profile Page:

Hallo d-mateさん,
引用ありがとうございます! もっと素晴らしいこと書けばよかった! ←無理。
 
そうですね、ちょうどこの時期に誰もがぶつかる自問かもしれませんね。
私の場合は英会話時代に(しつこい。でもそれだけ衝撃的な出来事だったということ)
「目的が無い勉強なんて意味が無い」と「英語で」言われたことが忘れられず、
でもそのおかげで
私にとっての「勉強の意味」とは単に「知る喜びを得ること」だとわかったので、
ここゴガクルでは「とにかくつづける」ことを主張しておりますが...
 
確かに「面倒になったらやめる」、これ大事ですね。趣味とはそういうもの。
もしかしたら学問というものも、突き詰めればそういうものなのかもしれませんね...
 
「こんな単語・表現、いったいいつどこで使うんだろ」と思ってました、私も。
そう、ケイナン先生のトレーニングを始めた頃でした(笑)
でもね、たったひとつの異国の単語・表現が、思いも寄らない時や場所で
思いも寄らない結び付きや出会いを生んだりするんですよ。だからやめられないの♪

d-mate Author Profile Page:

Hallo maringe-san,
wie geht's?

ふううむ、「目的が無い勉強なんて意味が無い」ですかぁ…そんなこといわれるとけっこうきついかも。
そりゃあ、旅行のため、とか、将来海外で働きたいから、とか、目的はいくつでも考えられるでしょうけど、やっぱりベースに「やっていて楽しいから」がないと続かないと、私は思うのですよね。

>でもね、たったひとつの異国の単語・表現が、思いも寄らない時や場所で
>思いも寄らない結び付きや出会いを生んだりするんですよ。だからやめられないの♪

同感です。
外国語をやっていると、本や雑誌でちょっとややこしい構文の意味が一発でとれた、とか、外国で話しかけられて意味がすぐに理解できた、といった瞬間がときおり訪れます。
私にとっては、あの瞬間の楽しさを味わうことのほうが、実利的な「目的」よりもずっと大切なものです。