2009年12月19日 (土)
【 新学期 】 って英語で何?
【 新学期 】 って何と言うのでしょう?そんな質問を読者の方からいただきました。
私がよく聞くのは、new semester という表現ですね。
例文:
The new semester starts on Friday, January 8th in 2010.
(2010年の新学期は1月8日、金曜日に始まる。)
他の 「新学期」 関連の言い回し
new term (新学期)
back-to-school (新学期の)
new school year (新学年)
えー、アメリカに住んでいらっしゃる deziz さん、バーバラさん、周りの人たちは何て表現していますか?もう、読者の方に逆質問ですよ~。
「始業式」 は opening ceremony というらしいですね。
私が英語の表現に困ったときよく使うのが下記のサイトです。
英辞郎 on the Web
赤丸の部分に調べたい文字を入れ、隣にある 「英和・和英」 の文字をポチッっと押す
検索窓に日本語を入れると英語が、英語を入れると日本語が出てきます。例文も多く、非常にわかりやすく、最新の言葉にも対応しているので、毎日といってもいいくらいお世話になっています。
【 新学期 】 = new semester
アメリカに住んでいますが、うちは子供がおらず、子供達や保護者の人たちが実際どんな風に学期に関する言葉を言っているのか分かりませんので、限られた情報になると思いますのでご了承を。
semesterという言葉は2学期制の場合に使う言葉なので、どちらかというとsecondary school以上のschool systemで使われているように思います。university, college, community collegeといったcollege levelはもちろんですが、7th -12th grades向けの学校からの情報にも、semester examとかいうように使われているようです。
実際は、例えばうちのcommunity collegeでは、spring(1月~5月), summer(5月~8月), fall semester(9月~12月)と、3つの学期をうたっていながら、semesterという語を使っていたりします。矛盾しているなと思ったものですが、summer semester自体が他のsemesterに比べて短く(12週間;他の2学期は16週間)、教えている内容は他の学期とほぼ同じでありながらも、正規大学等では元々school yearが終了した休暇中期間であり、単位の先取りをしたりする機会として捉えられる要素がある時期なので、いまいち中途半端ながらも夏学期にも学生が来るようになって定着し、本来の2学期制で使われている語をそのまま使用するに至っているみたいです。
3学期制であれば、trimester(発音は「トライ」です)を使用するのが正しいのでしょうが、身近な所で使われるのを聞いたことはありません。きっちりと2学期制でない場合、termを使用するのが無難のようですが、実際私個人はこの語が話されているのもあまり耳にしたことないんですね。
私が派遣された小学校(KindergartenからGrade3)のカリキュラム表を見ていますと、school yearは4つに分けられていて分けられた各期はquarterと呼ばれてる(今年の場合8/25に始まり、各quarterは10/28、1/22、3/26、6/8が最終日です)ので、例えば11/2から1/22までの期はsecond quarterと呼ばれています。ですが、このquarterという呼び方が、日本で保護者も子供も保護者以外の大人も1学期、2学期・・という学期の呼び名を共有しているほど浸透している言い方なのかは正直なところ分かりません。少なくともschool staffにとっては情報共有上必要な言葉かもしれませんが。
小学校沿いの道には、school eventsがアルファベットを組み合わせる形式の表示板で、地域にも伝えられていますが、これで各quarterの開始のことを伝えているのを私は見たことはありません。むしろ各quarter後のbreakについて表示されているのを見たように思います。(ちなみに各学期開始時の「opening ceremony」をやっているのかどうか、夫に聞いてみましたら、多くはないだろうけどやっている学校もあると思うと言ってました。しかも私立学校に限らず、一部の公立学校でもやっていたりするだろうと。公立学校は郡(county)が統括してますが、全て横並びではなく、各校それぞれに個性を出そうともしているみたいです。)
それから勿論8月終わりのschool year開始時は、Welcome Back to Schoolと表示されるのは見かけますね。上に今年の開始時が8/25と書いてますが、これは火曜日だったんですね。月曜からではなく火曜から学校が始まるというのが、ちょっと気が利いてていいなと思いました。
さすがにこのBack to Schoolの時期は、保護者以外の大人も知っています。自分たちも学校に通っていたからという理由以外に、この時期、一消費者としては嬉しい Back to School Saleが多くのお店であるからです。学校が始まると、保護者としては子供の学用品とか服とかいろいろ物入りになります。保護者の負担を減らすべく、そして小売側も売り上げ増を狙うべく、そういった物が安くなりますし、うちの州では文具がtax free(非課税)になります。経済格差のあるアメリカですので、これはとても重要です。普通の大人がオフィス文具を買ってもtax freeなので、私もこの時期を見逃すまいと思っております!
それから年度の終わりが6月とか5月終わりとかだったりするわけですが、つまり卒業もこの時期というわけで、親や地域の大人の人が無事卒業できた子供達を祝福します。私は多少ドラマチックなその光景をその時期に目にするにつけ、「正しくないな~、そりゃ3月の光景であるべきなんだよ!」と一人へそを曲げがちになりますし、私個人多少皮肉屋さんなので、冷めて見てたりします。^^; ただ、こちらの高校のdrop out率は本当に高くて、大人になってからGED(General Educational Diploma)という高校卒業レベルのテストの合格証を得ようとcommunity collegeにたくさんやって来ます。連日大盛況のようです。この不況の中、これを持っていないと更に就職が厳しくなるという現実があるからのようです。
とまぁ、本来の質問の域を超えて、こちらでの教育システムや状況のことを書き過ぎてしまいましたが、何か少しでもお役に立てたら幸いです。(さんざん長く書いておきながら、ですが)結局子供さんをお持ちの方の情報が一番いいようにも思いますが・・このだらだら書きについてどうかお許しを・・・。
投稿者: deziz | 2009年12月19日 17:55
日時: 2009年12月19日 17:55
Sanaeさん、こんばんわ^^
いつも、楽しく読ませて頂いています。
といいながら...なかなかコメント出来ず、すいません。
dezizさん、初めまして。
新学期にまつわる単語って、こんなにあるんですね...
私は、new semesterしか知りませんでした(^^;)
勉強になりました。ありがとうございます。
投稿者: Kanko | 2009年12月19日 22:21
日時: 2009年12月19日 22:21
わあ、deziz さん、長いメッセージをありがとうございます。deziz さんの貴重なお時間を感謝いたします。
semester という言葉は厳密に言うと、前期・後期の2学期制の学期のことだから、通常3学期制を取り入れている日本のシステムには使わないのではないか?しかし、世間一般的には、あまりこだわらずに使うこともある、ということでしょうか。
辞書を引くと 「3学期制の学期は term」 と出ていますが、新学期のことを new term と言っているのをあまり聞いたことがないような気がします。私の経験が少ないからかもしれません。new semester という言葉は日本にいるネイティヴたちからも耳にすることがあるのですが、それは彼らの文化背景によるものなのかもしれませんね。
ありがとうございました。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年12月20日 06:30
日時: 2009年12月20日 06:30
Kanko さん、お久しぶりです。いつもブログを読んでくださっていてありがとうございます。英語って奥が深いですよね。言葉ひとつをとってみてもいろいろな意味があったり、イディオムになると、本来の意味とはまったく違ったものになってしまったり……。ま、あまり悩まずに長くお付き合いすることにしますわ。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年12月20日 06:33
日時: 2009年12月20日 06:33
呼ばれて飛び出ました。バーバラです。
dezizさんが詳しく上に書いてらっしゃって、もう説明することは何もないですけどね!dezizさんの観察力すごいですね!
学校の看板とか、通勤途中にあるにもかかわらず、ちゃんと見てないんだな~私・・・言われてみれば、breakのときとかは日付が出てますね。
私もこっちの学校を出ていないので細かいことはわかりませんが、話を聞くかぎりでは、semesterが一般的なような気がします。
一応うちのアメリカ人にも聞いたらsemesterでしょー、って言ってました。
こうやって改めて聞かれると、いかに自分があやふやか良くわかりますね・・・
私も英辞郎愛用してます。たまにとんでもない例文が出て来て笑っちゃうんですけどね。
余談ですが、アメリカの卒業式では日本の卒業式みたいに「みんなバラバラになっちゃうね」とか泣かないらしいです。
あれが青春なのになーーーー自分の卒業のときの写真なんて、目が真っ赤なのばっかりです。あはは。
投稿者: バーバラ | 2009年12月20日 15:01
日時: 2009年12月20日 15:01
こんばんは!自分のちょっとした疑問を川本さんに取り上げて頂き、本当に感激です!
dezizさん、バーバラさんのコメントもじっくり読ませていただきました!
(そうなのです、緊張しながらの初めての投稿でした。)
有難うございました。
「新学期」なんて、子供の頃から何度も経験してきた身近な言葉であるのに、そして英語も中学から大学まで学んできたはずなのに、がっかりするほど知らないことばかり。。。
でもその言葉を使う国の文化や歴史的背景を知るのも、外国語を学ぶ醍醐味ですね!
四十路驀進中のわが身ですが、あまり気負わず楽しみながら英語を学びなおしていくつもりです。
アドバイス、ありがとうございました!
投稿者: 奈帆 | 2009年12月20日 21:18
日時: 2009年12月20日 21:18
バーバラさん、シカゴからありがとうございます。お宅のアメリカ人(ご主人さま)にも聞いてくださったのですね。感謝です。先日、バーバラさんのお母さまにお会いしましたよ。お若くてきれいなお母さま、お元気ですよ。
deziz さん、バーバラさん、これからも異国の文化背景、情報などを時々流してくださいね。楽しみにしています。ありがとうございます!
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年12月21日 01:59
日時: 2009年12月21日 01:59
奈帆さん、初投稿は緊張しましたよね。でも、もう大丈夫でしょう?気楽に書き込んでくださいね。あ~ら、奈帆さん、知らないことにがっがりすることは何ひとつありませんよ。英語を学ぶことで知識を広めていけばいいだけのことです。大人になってから学ぶって楽しいことだと思いません?それに自分の知らないことを英語で知るって、これまたおもしろいですよ。
このブログに時々登場してくださるバーバラさんのお母さんは、あるお誕生日にご主人さまから大学の入学願書をプレゼントされたんですって。バーバラさんが今嫁にいっているくらいですから、どのくらいの年齢かはご想像ください。今はご卒業されましたが、学びなおしって楽しくて素敵な時間だと話していらっしゃいましたよ。
そうそう、奈帆さん、気負わずに楽しむことが一番かもしれませんね。わからないときは、わからないーーっ!と声を大にして構わないと思いますよ。英語を通して素敵な人生を送りましょう。今、画面の向こうでこのブログを読んでいるあなた!そう、あなたもそうですよ!!一緒に歩みましょうね。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年12月21日 02:12
日時: 2009年12月21日 02:12
先日Sunday English Timeに参加させていただき、とっても楽しかったのでsanaeさんにお礼のコメントしたいと思いながら大変遅くなってしまいした。
その前にsanaeさんのコメントに登場させていただいき赤面しています。ありがとうございます。
英語は全くの初歩なのでドキドキで参加しました。教室での勉強やラジオ講座などとはまた違う楽しさを味わってきました。
その証拠に一緒に参加した仲間も「超楽しかった!!」といって次回の予約を入れていました。
参加してみたいと思いながら躊躇している方、是非参加してみてください。
なかなか上達しない私ですが、いつもsanaeさんのコメントや、皆さんの頑張りに刺激を受けている毎日です。
投稿者: kazu | 2009年12月21日 23:40
日時: 2009年12月21日 23:40
kazu さん、勝手に登場させてしまってごめんなさい。でも、kazu さん親子はとっても素敵なのでついつい……。はい、kazu さんのお友達、続けてカフェにいらしてくださっていますよ。ご紹介くださってありがとうございました。kazu さんもまたいらしてくださいね。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年12月23日 07:12
日時: 2009年12月23日 07:12