2009年11月10日 (火)
Q:
読者からのご質問といいますか、リクエストに、「専業主婦から英語をキッカケに子供に英語を教えるという仕事が見つかりそうな友人に対し、英会話教室経営者の先輩から何かアドバイスがいただけたら」 というものがありましたね。
A:
子供に英語を教えるためには、英語力よりも 「人柄」 が大事かなと思います。私も講師を採用するときは、どちらかというと英語力よりも、人間性を見るようにしています。英語力は後からいくらでも付けることができるのです。むしろ、子供と一緒に学ぼうと思ってくれる人のほうがクラスマネージメントがうまくいきます。
人柄というと漠然としていますが、まずは、子供とうまくコミュニケーションが取れるかどうか?子供が好きかどうか?子供の意見を尊重できることができるかどうか?ということが重要になってきます。
さらに親御さんに対してもきちんとした対応ができるということは言うまでもありません。つまり、英語力もさることながら日本語力も必要です。
それからこれは英語学習者、全般に言えることですが、世界の人と繋がる道具を磨いているわけですから、他人を尊重できるということは最も重要なことだと思います。
英語力がどんなにあったとしても、他人を敬い、別の考え方を受け入れ、人に対して温かい気持ちで接する態度がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。逆に、英語力はそんなに高くなくても人間力があれば世界中の人と友達になれるということです。最後は 「言葉」 ではなく、「気持ち」 「心」 なのですから。
ですから、もし、ひとつだけアドバイスをするとしたら、それは
人間力を高めましょう
ということです。でも、これは、英語を職業とする人だけでなく、広く一般にも言えることですね。
なるほど、目から鱗です。確かに私自身も今まで何か習い事をしたとき楽しく通えるかどうかは先生のお人柄が大きかったです。
まして子供の習い事、お医者さんなどとなるとやはり温かい先生であって欲しいですね。
英語学習仲間でも、あまり発言していない仲間にさりげなく話題を振ったり、何か分からないことを質問してきた仲間に優しく説明してあげたりしている友人をみると、「いい先生になれそうだなあ。」と思います。
私も人柄磨き、心掛けます。
ところで、一つアドバイスを頂けたらと思うのですが、
日本にいた頃はTOEICを受けた時、リスニングとリーディングとほぼ同じ点数でした。
こちらに来てからリスニングはスコアが上がってきているのですがリーディングはほとんど変わりません。リスニングとリーディングでかなり差ができてしまいました。
語彙やイディオムに弱いということなのかな、と思い
今は英語の簡単な本を読んだり、ESLの子供向けの新聞を読んだりしているのですが、他にどんな勉強がいいと思われますか?
個人的なことで質問してしまってすみません。
投稿者: カプチーノ | 2009年11月11日 18:33
日時: 2009年11月11日 18:33
カプチーノさん、リスニングが伸びたんですねえ。すごいなあ。カプチーノさん、今の勉強方法で間違っていませんよ。リーディング力を伸ばしたいのであれば、やはり読む作業が必要になってきます。読みながら声を出すことをすると同時にスピーキング力の強化になります。大丈夫!そのうちにリーディング力も伸びますよ。リスニング力とリーディング力が同時に伸びればいいのにねえ。そう簡単にいかないのが英語のおもしろいところでもあります。気長に付き合ってやってください。
語彙やイディオムで不安を感じていらっしゃるようですが、TOEIC の点数を伸ばすためだけなら、TOEICの問題集を徹底的にやるのが効果的です。繰り返し、繰り返し、間違ったところを見直しながらひたすらやると、比較的短期間で点数は伸ばすことができる人がいます。
でもそれは、テストのテクニックを手に入れているのであって、実際の英語運用力とは違うような気もするのですが……。カプチーノさんの英語を学ぶ目的は何ですか? 時々、足を止めて考えてみるのもいいかもしれませんね。カプチーノさん、いつもコメントをありがとうございます。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年11月12日 09:32
日時: 2009年11月12日 09:32
さなえさん、さっそくお返事ありがとうございます。
TOEICを受けるのはただ自分の英語力が少しでもアップしているのか知るのに点数で出てくると分かりやすいかな、と思うからで、さなえさんがおっしゃるとおり、ただスコアを上げるためだけの勉強は味気ないかな、と思うので、遠回りかもしれませんが地道に自分が興味あるもの、楽しみながら読めるもので勉強していきます。
音読しながら読むと確かに一石二鳥ですね、やってみます。
Jeff Kinneyの ”Diary of a wimpy kid”シリーズは読まれたことありますか?
ネイティブの子供向けの本で、わざとネイティブの子供が良く使う良くない英語、文法的に間違っている英語が使われていたりして賛否両論のようですが、とても面白いので楽しく読めました。イディオムがたくさん含まれているのが勉強になるかな、と思いました。
友人には恥ずかしいので言ったことありませんが、英語を勉強している目的はいつか英語を誰かに、できれば子供達に教えることを仕事にできればと思っているからです。
シンガポールに来て、本当にたくさんの方々に私も子供達も助けて頂き、また親切にしていただいたおかげで、今、楽しく生活できています。
特に子供の幼稚園の先生に対しては、外国の、言葉もあまり通じない子供たちのことをどうしてこんなに大切に思ってくれるのか、本当に有難く思いました。
先生方と子供たちの絆の強さを感じると、言葉はコミュニケーションの手段の一つであり、1番重要なことという訳ではないのかなとも思います。
私もいつか誰かのお役に立つことで頂いたご恩をお返しできたらと思います。
それは、遠い目標ですが、こちらで知り合った友達や先生と、もっともっと仲良くなりたいのでその為に英語を上達させるぞ~、というのが当面の目標です。
長くなってすみません。
見知らぬ私に親切にアドバイスして頂いてありがとうございます!
投稿者: カプチーノ | 2009年11月12日 16:58
日時: 2009年11月12日 16:58
カプチーノさんは見知らぬ人ではありません。私と同じ英語学習者です。そしてこのブログを読みにきてくれている他の皆さんとも仲間です。英語学習ってひとりで続けるには辛い作業だから、お互いに励ましあったり、皆で愚痴でもこぼしあいながら進めていきましょう。
カプチーノさんのメッセージの中には英語学習者にとってとても大事なことが埋め込まれていますね。
「自分の英語力を知るのに点数で出てくると分かりやすい」
―― ホント、そうですね。私がカプチーノさんの頑張りに 1,200点あげます!
「言葉はコミュニケーションの手段の一つであり、1番重要なことという訳ではない」
―― 全くその通りです。相手を思いやる気持ちや愛情が最後には勝つのです。言葉よりも大事なことってあると思いませんか?
「いつか誰かのお役に立つことで頂いたご恩をお返しできたら」
―― そう考えるカプチーノさんは素敵です。応援していますね。
「いつかは子供に英語を教える」
―― カプチーノさんになら絶対できますよ。
Jeff Kinney さんの 『Diary of a wimpy kid』 読んだことがありませんでした。アマゾンの「なか見!検索」で読んできましたが、なかなかおもしろいですね。役立ちそうな表現や言い回し、リズムが気に入りました。ご紹介をありがとうございます。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年11月12日 17:48
日時: 2009年11月12日 17:48
ご返答ありがとうございました。
ハロウィンの催しも終わり、先生のこの内容をお渡ししましたら喜んでくださりました。
おっしゃる通り、自分も働きに出ていますが専門の知識の前に、相手と(仕事仲間やお客様等)と如何にコミュニケーションが取れているかって大切ですよねー。
彼女も普段から人に気が利く温かい方なので、きっと良い講師になれるのでは、と思います。
先日、義父が昔からひいきにしているお店の方が英語が堪能で、ある外国の有名人が来店した時のサインを“お孫さんに…”と頂くことができまして…
私も数回お店に行ったことはありましたが、その方が外国人が来ると店内の通訳をされていたとは知らず、改めて英語が話せるって良いなあと思いました。
その方も、私達お客の気持ちが良くわかり接待してくださるとても素敵な紳士で、またあのお店に行きたいなーと思わせてくれます。
英語勉強&自分磨きですね。
無理なお願いにご回答いただき本当にありがとうございました。
投稿者: m | 2009年11月17日 11:35
日時: 2009年11月17日 11:35
m さん、ハロウィンの催し物はいかがでしたか?もう今度はクリスマスの季節にはいりますね。m さん、いかがお過ごしですか?
・ またこの人とお話したい
・ この人と一緒に仕事がしてみたい
・ この人ならお任せしても大丈夫かも
そう思っていただけるって大事なことですよね。英語が話せるようになると世界が広がって楽しいです。だから英語ってやめられないのかもしれませんん。
投稿者: 川本佐奈恵 | 2009年11月18日 06:55
日時: 2009年11月18日 06:55