プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2010年9月22日 (水)

主婦からの転身 No. 21 特別編「主婦がいまさら英語なんか」

読者からのQ&Aコーナー、皆さんからの質問が増えてきてとっても嬉しいです。ありがとうございます。今回の読者の方のご質問は、私の転身シリーズとも重なるものがあるので、特別編とし、Q&Aコーナーと転身シリーズの合体編でいきます。


Q
怪訝そうな周りの目、どうやって対処?


子供が学校に行く時間がやっと私の勉強時間となりました。この時間は私の時間!と思っていますが、まわりの主婦仲間が怪訝そうに「子供のいない時間なにしているの?遊ぼうよ」......何だか悔しい思いです。自分の夢を追いかけるって大変ですね。さなえさんが子育てしながら勉強に励まれていた時、弱い自分が出てきた時、どのように闘っていましたか?ぜひお話を聞かせてください。


A
出る杭は打たれるけれど、出過ぎると打たれない


英語を生活の一部にすることによって得たもの、また失ったものがあります。


まず、ランチ友達、お茶友達がいなくなりました。私はテニスが大好きで、週に何度かテニスをしていたのですが、ラケットをペンに変えて10数年がたっています。テニスコートの脇を通り、あのボールの音を聞くと、あぁ~、テニスがやりたいなと思いますが今は時間がありません。


英語を勉強しているというと、「主婦が何でいまさら?」 という声はあちらからもこちらからも聞こえてきました。PTAに行けば、何かひとりだけ浮いているような気がしました。でも、私は自分を変えたくて英語を勉強し始めたのでした。


それまで何に対しても中途半端な生活で、何かに夢中になったこと、一生懸命になったことがなかったのです。受験勉強に明け暮れたことはない、スポーツで県大会や全国大会を目指して頑張ったこともない。ただ時間に流されて、努力という言葉からはほど遠いところにいました。


死ぬ前に何かひとつだけでいいから、これだけは頑張ったぞ!と自分自身で誇れるものが欲しい、そう思ったのです。


映画もTVのドラマも観なくなりました。あまりTVを観ないので、あるとき、友人との会食の席で、「松たか子って誰?」 と聞いてしまったことがあります。「やだあ~、英語の勉強ばかりしていないで、TVくらい見なさいよぉ~。」 とみんなにからかわれました。


その日、家に帰ると、子どもたちに、「ねえ、TVに松たか子が出ていたら教えて」 と言うと、「お母さぁ~ん」 と子どもたちが頻繁に呼びます。それだけTVへの出演回数が多いということですね。ああ、この人なら知ってる、知ってる、見たことある。この人が松たか子ねって妙に納得したことがありました。以来、子どもたちは、「お母さん、この人は今時の人だから、覚えておいたほうがいいかも」 と、時々私に情報を吹き込んでくれるようになりました。


怪訝そうに見ていた人たちの中には、やがて私のように英語の勉強をはじめ、今では講師になってしまった人もいます。「私が生徒になってあげるから私に教えてみな!」 と大人の生徒第一号になってくれた人も、そんな仲間のひとりでした。


彼女たちは今でも言います。


「あんた、ホントに変わっていたよねえ。子ども同士が幼稚園の帰りに約束したからって、あなたのうちに寄ってみると、いっつもダイニングテーブルの上にはNHKのテキストと辞書とノート、ウォークマンがあってさ、この人、何してるんだろう?って思ってたんだよ。」


とひとりが言えば、別の人は


「ホント、ホント、子どもの運動会のときだって、昼休みはみんなぺちゃぺちゃしべっているのに、隅っこにひとりで座って、テキスト広げて、ウォークマン耳に突っ込んで、ディクテーションしてたよね。」


「そうそう、電車の中で、立ちながらディクテーションしている姿を見たこともある。」


「自転車乗っているときもスーパーの買い物かご下げているときも、いっつも耳にイヤホンが入っていて、何だかひとりでぶつぶつ口動かしていたよね。」


「思いっきり、怪しくて変な奴、って思ってたんだ!」


と口をそろえて言います。こうやって言ってくれている人たちは英語側に寄ってきて人生を変えている人たちです。きっと英語の向こう側の人たちは、私の行動をあきれて、アホか、と思っていた人が、何十人、何百人といるはずです。


でも、私はある時から、世間の声がまったく気にならなくなったのです。


出る杭は打たれるけれど、出過ぎてしまうと、もう誰も打たなくなるそうですよ。
あっはっは!


(つづく)



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マドレーヌ:

佐奈恵さん、こんばんは♪ 
昨夜はお返事、ありがとうございました。
特別編を読んで、佐奈恵さんの英語に対する一心不乱?の情熱に圧倒されています。やはり、そこまで真剣にエネルギーを傾けないと何事もものにはならないのだなあと、改めて考えさせられました。
自分の英語学習を省みると、佐奈恵さんの足元にも及ばず、努力という言葉からは程遠いものです。私自身は、いつも 「楽しみながら少しずつ」というスタンスが好きなのです。
そのやり方が、自分に向いているようにも思います。
きっと、学習効果はとてもスローペースですが、佐奈恵さんのアドバイスに従い、楽しみつつ英語学習を継続していけたらと思います。
よく繰り返しお話されているシャドーイングやデイクテーション、少しずつ取り入れています。これからもよろしくお願いします。

スカラムーシュ:

昨夜(9/23)の実践ビジネス英語の放送で、杉田先生が”time management”について、
このように述べておられました。
「時間は、本来管理することはできません。1日24時間は誰でも平等に与えられているし、時間をとめることもできない。では、何をmanageするか?
自分自身を管理するということです。”self management” ”self control"とも言われます」
本来の仕事とは別に、何かを成し遂げたいと思う社会人が、必ずぶち当たる壁なのではないでしょうか。
子供のころ、学生のころは、時間なんて無限大にあって、「今勉強しなくてもいずれやれるし♪」と思っていました。
これは大人になった証拠のような気がします。
時間をうまくやりくりできるか、世間の目を気にせず意思を通せるか、結局は自己制御ができるかどうかにかかっているのだと思います。佐奈恵さんはきっと強靭な自己制御力をお持ちなのでしょう。それがもしや、キラキラの魅力の秘密・・・?
佐奈恵さん、ほんの独りごとなので、コメントはしないでください。お体、大切に。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

マドレーヌさん、英語学習は 「楽しみながら少しずつ」 でいいと思いますよ。何事も継続ですよ。長く続けた人に微笑みはやってくるのです。私は、別に努力したわけではないのです。大人になってから始める勉強は誰かに強制されてやるものではないので、楽しかったのです。で、気がついたらハマッていたというわけです。マドレーヌさん、こちらこそこれからもよろしくお願いします。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

スカラムーシュさん、私の身体のことまで気遣ってくださってありがとうございます。皆さんとこうして会話しながら英語学習について話し合っていけることがとても楽しく、嬉しいです。他人の評価や噂を気にしてしまうのは人間として当然のことです。でも、自分で自分に評価をくだす、これも結構楽しいですよ。うまくいったときは、自分で自分にご褒美をあげます。うまくいかなかったときはどうするかですって?そんなときは、ケセラセラ♪無視しちゃいます。

popcorn:

こんばんわ。このごろこのサイトをみて私も頑張ろうと思うようになっています。川本さんの頑張りは本当にすごいの一言です。100人100色の環境や事情があるのでその中で方法はそれぞれですが、英語への熱い思いだけは同じように持ち続けたいです。
いつか著書に継続していれば必ず力がつきますよといったようなことかかれていたと思いますが、その言葉はいつも私の励みになっています。今は超多忙で1日何時間も英語の時間が無くても続けることは絶対にやめたくありません。
挫折しそうになったりもしますがでもやっぱり英語は楽しいのです。私もTVはほとんど見ません。そんな時間があれば英語とむきあっていたいのです。DVDも映画も洋画のみになりました(笑

キナコ:

さなえさん
特別編とても楽しく読ませて頂きました。(ちょっと嬉し涙なんかも一緒に)
本当に面白かったです!ユーモアあり、感動あり。

「主婦からの転身」このタイトルを実現する事の難しさを痛感させられました。さなえさんの努力は私の想像以上でした。家族を支えながら自分を向上させていくとなると、数分を大切に日々を丁寧に生きてこられたとお察しします。
失ったものと得たもの。深く考えさせられました。
そして、今回のさなえさん特別編に背中を押してもらい、心を支えてもらえたな、と強く感じます。
「英語をはみがきのようにする」はやっと定着したので、自分で決めた毎日の小さな課題をコツコツとやり続けて、小さくガッツポーズ作ろうと思います。
元気になれました!よぉし、また音読しますよ~
このブログで多くの方が真剣に勉強されていることを知り、大きな力を頂いています。
これからも楽しく一歩一歩、進みたいと思います。
素敵なお話をありがとうございました。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

popcorn さん、このサイトに集まってきてくれる人の英語に対する情熱ってすごいですよね。popcorn さん、あなたもですよ。あなたの言葉に勇気付けられている人がたくさんいますよ。絶対にやめたくないものが見つかった私たちって幸せだと思いませんか?「挫折しそう」--そんな言葉とも仲良くなりました。popcorn さんも時間を有効活用しているんですね。またお声を聞かせてくださいね。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

キナコさん、コメントありがとうございます。キナコさんが特別編を読みに来てくださって嬉しいです。「英語と歯磨きを同じレベルに持ってくる」 ということに成功したんですね。歯磨きするように習慣づけるところまでが大変なのです。小さなガッツボーズを積み重ねていけば、やがては大きな感動がやってきますよ。キナコさん、こちらこそ、キナコさんの素敵な話をありがとうございました。また登場してくださいね。

まこ:

はじめまして、まこです。いつも楽しく拝見しています。
大学で英語を専攻していたにも関わらずほとんど喋れない私ですが、川本さんの著書と出会い、1度は諦めた「英語を話せるようになりたい!」という夢を再び抱くようになりました。
今年の4月から息子が幼稚園に通うようになり、やっとできた自由な時間を英語の勉強にあてています。
ただ、上記のお悩みと同じように近所のママ友からはかなり訝しがられています。
新興住宅地に住んでいるので、ママ友は皆さんご近所。毎日のようにランチやお茶に誘われるのですが、英語の勉強の方が優先でほとんどお断りしています。仲良しのママからも「一体、家にこもって何やってるの?」と聞かれるくらいなので、ほかの人達はかなり怪訝に思ってるはずです。
いい歳した主婦が英語の勉強なんて、やっぱり変かしら・・・と悩んでいたのですが、今回のブログを読んで目の前の霧が晴れたようにスッキリしました。
夢を叶えたくて再開した英語の勉強なのに、また諦めたりしたら本当に中途半端な人間になっちゃう。
ここで変わらなきゃ一生変われない!と。
意思の弱い私ですが、川本さんの本とブログを励みに今後も英語の勉強を続けていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

まこさん、お便りありがとうございます。今までも記事を読んでくださっていたのですね。今回は初めて声をあげてくださって、とっても嬉しいですよ、まこさん。本を読んでくださってありがとうございます。何のバックグランドも持っていない私が英語が話せるようになってきたのは、本当にNHKのラジオ講座のおかげなんです。近所のママさんたちの目線、わかります。ちょっと寂しい思いもしますよね。英語って孤独との闘いなんだなって思うこともあります。


子どもが幼稚園に入って空いた時間にランチをしたりお茶をしたりする時間は、それはそれで楽しかったのですが、半年で飽きてしまいました。ある日、友人たちとお茶をしながら、「私、このままお茶をして気がついたら60歳になってしまうのかな?何も成し遂げないで終わってしまうのかな?」 って思ったら無性に嫌になってしまったのです。今、何かを始めないと、私の人生、このまま終わっちゃう、と危機感のようなものに襲われました。


それで始めた英語です。今では、60歳が視界に入る年齢になってしまいましたが、後悔はしていません。あのとき、スタートしてよかったなと思っていますし、これから素敵な80歳を目指すためには何をしたらいいんだろうって考えています。まこさん、これからですよ、これから!辛くなったらここに叫びに来てくださいね。まこさんはひとりじゃないんだってことがわかりますから。

まこ:

まこです。早速のお返事、ありがとうございます。
読んでいて思わず涙が・・・。ここに来れば理解してもらえる、ここではみんなが同じ目標に向かって頑張ってるんだなと思うと嬉しくなってしまいました。
私は今32歳(もうすぐ33歳ですが)。この年齢で川本さんの本に、そしてラジオ英会話に出会えたのも何かの運命だと感じています。私も人生に悔いを残さぬよう、思う存分英語の勉強に励もうと思っています。寂しくなったらまたこちらにお邪魔させてくださいね。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

まこさん、もうすぐお誕生日なんですか?おめでとうございます!!これからですよ、これから!私のターニングポイントも32歳でした。あのとき、英語を勉強しよう!私の人生を探してみようと思ったのでした。ものになるかどうかもわからずに、何も考えず、ただ必死に取り組んできました。


どうしてそこまでできたの?と思うでしょうね。私のそれまでの人生は平凡で起伏のないものでした。そして気がつき始めたのです。幸せになるためには、自分が納得する自分になるためには、他力本願じゃダメだって。お金がない、仕事が忙しい、時間がない、それは全部言い訳なんだってわかり始めたのでした。


自分が置かれた境遇を悔やみ、他人を羨ましがっていたら、何も始まらないと。あぁ~あ、仕事をしていればなあ……今ごろ……。あぁ~あ、もっと若いうちに勉強していればなぁ~、今頃別の人生を歩んでいたかな?あぁ~あ、あのとき、こうしていればなあ~、と過去を振り返り悔やむことってありませんか?それらを一切やめたのです。過去は変えられない、じゃあ、今からを変えてみよう。どこまでできるかわからないけれど、できるところまでやってみるか!それでもダメだったら、それはそれでいいんじゃないの?そう決心したら迷いが消えてまっしぐらに走れたのかもしれません。


迷っていたら、自分の心の声に耳を傾けてみてください。


あなたはいったい本当は何がしたいの?


ってネ!

まも:

佐奈恵さん、こんにちは。10月にインドに引っ越したので、久しぶりにブログを拝見しました。そうしたら、私が今英語を勉強している理由とまるっきり同じ事が書かれていてびっくり!!でも、頑張りの度合いがまだまだ佐奈恵さんのレベルに達していません。ここ、インドでもネットでラジオ講座が聴けるし、テキストもネット版を購入して勉強を続けています。インドの人はいつもはヒンディー語を話していても、日本人を見ると英語で話しかけてくれます。インド人の英語は訛りが強い、とよく言われますが、英語自体がとても上手です。日本人のたどたどしい英語の方が、実は理解しにくいかもしれませんね。8年ほど独学でやってきた私ですが、実践はかなり不足していたので、ちょっとした挨拶でもいまだに冷や汗をかいたりしますが、この機会にいっぱい実践を重ねて実力アップに努めたいと思います。本当は英語で会話するのが怖くて逃げだしたくなるような事もありますが、ここで頑張らなくてどうする!と自分に言い聞かせています。次は電話での会話に挑戦です。
がんばります!

川本佐奈恵 Author Profile Page:

まもさん、まもさんはひょっとして初投稿でしょうか?ありがとうございます。でも以前からブログは読んでくださっていたのですね。感謝いたします。まもさんも、人生の中で「これだけは頑張ったぞ!と自分自身で誇れるものが欲しい」、そう思って英語を始めたのですか?


そんなまもさん、「インドに引っ越した」のですか?あらああ、まもさんも日本の外からアクセスしてくださっているのですね。今は世界のどこにいても、インターネットを通してNHKのラジオ講座が聞けるようになったので、海外からNHKの番組を聴いている人が増えているようです。


まもさん、実践の場をたくさん活用してどんどん英語を上達させてくださいね。次は電話での会話に挑戦ですか!そうそう、その意気ですよ。英語を勉強し始めて18年がたちましたが、英語での電話が怖くなくなったのはつい最近です。それまでは、電話なんて恐ろしくて、どうしようと逃げていたような気がします。電話よりも e-mail を多くつかっていました。本当にごく最近ですよ、e-mail を書いているなら、電話したほうが早いな、と思えるようになったのは……。まもさんは 8年でそこまで到達したなんてスゴイですよ。「ここで頑張らなくてどうする!」これを合言葉にしていきましょう!


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