プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2012年7月28日 (土)

音まねのスピード

こちらもかなり以前にいただいていた質問なのですが、お返事が今頃になってしまい、申し訳ありません。


Q
音まねのスピードはどのくらいで練習する?


電車の中で音まねをしていたのですが、ふと疑問が浮かびました。音まねをするスピードって、どれぐらいの速さがいいのでしょうか?


私はラジオ英会話の中で一番速いスピードのダイアログて音まねをしていて、最近では慣れてきたら録音できるラジオサーバーで通常より2程速いスピードにして練習しています。というのも、ネイティブが喋る速さは普通よりもだいぶ速いのだろうな、と思っているので、やはり練習するなら速い方がいいのかなと思ったからです。


佐奈恵先生はどれぐらいのスピードで練習しているのでしょうか?


A
できるだけナチュラルなスピードで練習するのが一番


『音まねレッスン』 の本は、プロの声優さんたちにお願いし、ネイティヴたちが普段話すスピードにできるだけ近い速さで録音してもらいました。そしてそれは、私が英語学習者に練習して欲しいスピードでもあります。


英語初心者だからといって、ゆっくりなスピードで練習する必要はありません。むしろ、ナチュラルなスピードに近いもので最初から練習したほうが、結果的に早くしゃべれるようになる、というのが私の持論です。


ゆっくりなスピードですと、間延びしてしまいますし、退屈になってしまいます。それよりも、リズミカルに自然なスピードで練習したほうがいいなと思うのです。難しかったり、言いにくい部分があったら、スピードを落とすということよりも、分解して短いセンテンスで練習し、あとで部分、部分をくっつけて練習します。ひとつのセンテンスが上手に言えるようになったときは、達成感と爽快感があります。


さて、逆に、早いスピードで練習はどうか?ということですが......


NHK 「ラジオ英会話」 の中には、最後のほうに少し速いスピードでダイアログを読み上げている部分があります。あの速さでネイティヴたちが話している通常の速さでしょうかね。でも、それをさらに2倍速で聞くと、少し違和感がありませんか?そこまではする必要がない、というのが私の考えです。


ネイティヴでも、もちろん人によっては早口の人もいれば、のんびり話す人もいます。出身の地域によっても違います。それは日本人でも同じことが言えますよね。


ネイティヴたちの会話は確かに速いです。でも、それは、スピードが速いというよりも、話す情報量が多過ぎたり、知らない言い回しや、イディオムなどのなじみのないフレーズが入ってくるので、余計速く感じるのだと思います。あとは、慣れでしょうか?


日本に長く住んでいる、特に英語を教えている講師たちの話す英語は比較的ゆっくりです。しかも、彼らは日本人の話す英語に慣れているので、日本人にわかりやすい表現だけを使い、言葉も相手によって選んで話してくれています。その人のレベルに合わせ、わかりやすい単語だけを選んで話してくれているということです。


自分が習っている英語の先生の言葉がわかるようになっても、まったく知らない人の英語となると聴き取りにくいというのも、ここに理由があります。


英語学習者も中級以上になれば、徐々にいろいろなネイティヴたちと話をする機会を得るといいと思います。英会話カフェなどで、違った外国人と話をしてみたり、思い切って英語圏に海外旅行に出掛けるもいいでしょう。


外国人がたくさん集まっているカンファレンスやミーティングなどに出席して、彼らのディスカッションを聞くのもいいでしょう。ニュースや映画を観ながら、シャドーイングするのもいいと思います。速いスピードで練習したかったら、音声を2倍速にするよりも、TV、映画、DVDなどを駆使してネイティヴたちのおしゃべりを 「音まね」 するというのはいかがでしょうか?


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ちょうど新バージョンの 『音まね』 (秋発売)の録音が終了したところですので、写真をアップさせてください。録音スタジオでの録音風景はこんな感じです。


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顔が見えるのは、ジャック・マルジさん。リトル・チャロのドレッド役の声の持ち主でもあります。


recording02.jpg
向こう側の女性は、キャロリン・ミラーさん。とっても魅力的な声、しかもフレンドリーです。


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スタジオの録音ブースの外側からパチリ


recording04.jpg
録音は、この人がすべてを管理してくれています。なかなかカッコ良い職業だなと思います。


recording05.jpg
キャロリン・ミラーさん、ジャック・マルジさん、川本佐奈恵



カテゴリー:06読者からの声 Q&A  | 前のエントリー  | 次のエントリー
ゆみりん:

わぁ!!!秋発売の「音まね」とても楽しみです。

そして音声は(私が好きな声の)ジャックさんが再びですね!
キャロリンさんの声を聴いて音まねをするのもわくわく。

最近の私は、趣味の音楽からいろんな英語を耳にしますが何度も聴いているとだんだん慣れてきました。
早口でも(訛りがあっても)そのほうが自然で面白いです。

音まね第1弾を続けている方なら、かなりテキストも使いこんでボロボロ?なのではないでしょうか。
第2弾もみんなで楽しく続けたいですね~♪

nimo:

さなえ先生、こんにちは。
いつもためになる内容と、読者への励まし、ありがとうございます。参考にしつつ、やる気をもらっております。おかげさまで音まね、ラジオ英会話続けられています。


ディクテーションは正解がないほうが自分で考える時間がもててよいとのことなので、try it a new stuationに挑戦していますが、どうしてもわからない時はそのままにしてしまい、正解が知りたいな~とすっきりせず気になることがあるので、upしていただけるということを知り、とても嬉しいです。


ところで、

>最後のほうに少し速いスピードでダイアログを読み上げている部分があります。


これはdialog repeatではなく、weekly reviewのことでよいのでしょうか?

いつも一番最初のdialogとdailog repeatを使って音まねをしていましたが、もっと速いスピードの方が良いということになりますね。

サクラソウ:

佐奈恵さん お忙しそうですね!
新バージョンの 『音まね』楽しみです♪
秋発売ですか! そこまでに『音まねレッスン』 自分のものにしておかないと!!!
『音まねレッスン』の音まねは完璧とまでは言えませんが、スムースです!(^^)!
でも、意味がまだ完璧には覚えていません(>_ そういえば最近は聞くばかりでテキストを見ていませんでした。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

ゆみりんさん、ジャックさんの声、いいですよねえ。私も大好きなので、CDの録音のときはピンポイントでお願いしています。キャロリンさんの声も素敵ですよ。私の「音まね」の本もボロボロになりました。ゆみりんのもですか?ありがとうございます!第2弾は、秋発売です。よろしくお願いします。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

nimo さん、こんにちは。「ラジオ英会話」、少し速い速度のダイアログは、try it a new situation のすぐ直前にあります。冒頭のダイアログで練習していれば全く問題ありませんよ。「音まね」も「ラジオ英会話」も続いているなんてスゴイですね。ご自分を誇りに思ってくださいね。ディクテーションも続いているんですねえ~。これからもよろしくお願いいたします。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

サクラソウさん、いつもコメントありがとうございます。嬉しいです。『音まねレッスン』、スムーズになったんですね。さすがです。英語を話すとき、頭の中に絵を描きながら練習してみてくださいね。完璧を目指す必要はありません。毎日続けることのほうが大事です。また、よろしくお願いします。

arachan:

佐奈恵先生、おはようございます。

今回の「音まねの速さ~」を質問をした者です。
初コメントです♪


>難しかったり、言いにくい部分があったら、スピードを落とすということよりも、分解して短いセンテンスで練習し、あとで部分、部分をくっつけて練習します。


難しかったらスピードを落として練習してから、元のスピードに戻して練習していました!
そっちの方が正確に発音できるかな、と思っていたんですが、そうじゃなかったんですね!
次からは分解して練習しようと思います♪


さて、先生がご執筆されている『音まね』ですが、欲しいな~欲しいな~っと思いながらも、ラジオ英会話と併用して使える自信が持てなかったので、今まで保留にしていました。


皆さんはどのようにして『ラジオ英会話』と『音まね』を併用して練習されているのでしょうか?
それとも『音まね』1本に絞られているのでしょうか?


第2弾……、ほ…欲しい(´・ω・`)

川本佐奈恵 Author Profile Page:

arachan さん、メッセージありがとうございます。今回は、質問をいただいてから回答まで、かなりお時間をいただいてしまいました。申し訳ありませんでした。


『音まね』 と 『ラジオ英会話』 の併用ですか?確かにテキストは一本に絞る、というのが私のモットーです。『ラジオ英会話』 をメインに 『音まね』 はフォーミングアップに使う、なんていかがですか?口の動きをなめらかにするための準備体操のようなものです。あとは、時間があいているときに、気楽に気軽に口ずさむのはどうでしょう?単純で簡単なセンテンスが多いですが、それぞれのページの6番、7番目のセンテンスになると、結構練習のしがいがあります。


皆さんは、『音まね』 と別の教材をどのように使っているかお声を聞かせてください。


こどもたちと一緒に授業の中でセンテンスの練習しているとき、スピードを落とすこともあるんですよ。でも超スローモーションにしちゃいます。そうすると息が続かなくなったりして、ゲラゲラ笑い出すんですよ。この笑いの部分が英語学習には必要でして、、、つまり、あまり硬くならずに、楽しんで学習していきましょ、ということです。


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